日本の重大ニュース2008

発伝所ENVIROASIA編集メンバーが選んだ“重大ニュース”をお届けします。

日本全土 2008年は、10月に新潟水俣病と水の汚染をテーマにした東アジア環境市民会議を新潟で開催したこともあり、水の汚染や新潟関連のニュースの発信が多くなりました。

 折からの不況の煽りか、環境面でも晴れ晴れしいニュースが少なかった?という見方もできそうですが、ENVIROASIA的視点で、2008年をふりかえります。(記事は一例です。)

■次点 生き物と多様性

 最近よく目や耳にするのが「生物多様性」。企業の社会的責任(CSR)のテーマが飽和状態になってきたのか、生物とその多様性への配慮を謳うものが増えてきた観があります。ENVIROASIAでは、名古屋でのCOP10の話題の他、有明海や大阪ローカルの記事を採り上げました。

・COP10のホストNGOをつくろう ― 生物多様性COP10・NGOフォーラ
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08032102J

・不漁つづく有明海の漁民が水門開放を求める
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08041802J

・COP10のホストNGOに-生物多様性フォーラム設立総会
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08050902J

・まだ間にあう有明海再生 - 諫早湾干拓で漁民、農水相に要請
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08070401J

・地域の宝“大野川緑陰道路”を伝える冊子が完成
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08071802J

・セミのぬけがらで地域を診断
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08101702J

■第3位 3Rとプラスチック

 いわゆるリデュース(抑制、減量)、リユース(再使用)、リサイクル(再利用)が市民権を得てきたことの証しなのかも知れません。拡がった分、反動も生まれる、ということなんでしょう。3Rの根幹を揺るがす事態、「環境偽装」で幕を開けたのが2008年でした。

 ひと度こうしたことがあると、似たような例が相次ぐのは昔も今も同じ。食品における偽装や事故品の流通発覚など、いずれも記憶に新しいところです。

 リサイクルに影を落とす、という点ではプラスチックゴミの可燃化も然り。2008年度に入ってからは、東京都23区でも区によってプラスチックの扱いに大きな差がつきました。資源になったり、ゴミになったり、これはひとえに環境行政の一貫性のなさ、大局的な見地の欠如を物語る一例と言えるでしょう。

・紙への冒涜?~日本製紙の「環境偽装」
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08011801J

・新しいリターナブルびん「Rドロップス」誕生!
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08020101J

・広がる事業者・市民・自治体間のレジ袋削減協定
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08031402J

・再生プラスチックでも偽装発覚
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08032801J

・プラスチックは資源だ!―世田谷区長に市民が要請行動
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08090501J

・いよいよ廃プラスチックが可燃ごみに ― 東京都世田谷区
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08100301J

・プラスチック容器包装廃棄物と中国との関係
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08120501J

■第2位 気候変動に温暖化、エネルギー問題も

 原油価格の上げ下げが日常生活にもろに影響した一年でした。衣食住いずれにも関わるため、その影響を抑えるにはエネルギー面での自衛策も必要になってきます。そんな話題を中心に、官民問わず関連する催しもいろいろ。断片的ながらそれらを採り上げることが多かったのは時代の必然と言えるでしょう。

 気候変動や温暖化がいよいよ声高に叫ばれる今、エネルギーや生活態度の見直しは必至。不況とも相まって、抑制色が強まってきているのは、環境面においてはむしろプラスと考えても良さそうです。(人命や人権を損なう抑制・抑圧はもってのほかですが)

・京都議定書第1約束期間スタート―大幅削減への行動を“急げ!”
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08011903J

・アジアで自然エネルギー共育を!
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08012502J

・ストップ温暖化「一村一品」大作戦全国大会2008が開催
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08021501J

・えどがわエネルギー自給率アップ作戦!
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08022901J

・「エコ・ファースト」始まる
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08052301J

・ひょうごから洞爺湖へ―G8環境大臣会合をめぐる市民の動き
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08053002J

・脱温暖化社会を地域からつくろう!~第16回環境自治体会議ゆざ会議
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08060601J

・CO2を出さない暮らし?!―カーボンオフセットのススメ
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08062002J

・「まるで不十分」な結果となったG8北海道洞爺湖サミット
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08071101J

・CO2を減らすためには、ルールが必要!
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08081501J

・シンポジウム「市民が進める温暖化防止2008」開催!
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08121201J

・ライフスタイルを通じてCO2を減らそう~10年目のエコプロダクツ
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08121901J

■第1位 新潟と水俣病

 日本での開催は今回で二度目。「東アジア環境市民会議」は、東京→ソウル→西安と経て、新潟で開催される運びとなりました。新潟を開催地に選んだのは新潟水俣病の現実を日中韓で共有し、各国で今後の予防(特に水汚染)につなげるため。2008年は年頭から、この会議に向けての準備を進め、プレイベントを行ったり、関連記事を載せたりしてまいりました。

 会議の成果とも言える「新潟宣言」は、11月下旬に発表。中国・韓国からの参加者のコメントもひととおり出揃いました。現在は会議全体の報告書をとりまとめている最中です。

・「患者に線引きをしない」水俣病救済策を
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08011101J

・あが便り(その1) ― 第4回東アジア環境市民会議・新潟開催に向けて
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08060602J
 ~
・あが便り(その5) ― 「冥土のみやげ企画」の立ち上げ
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08091901J

・『中国汚染』から東アジア環境市民会議へ
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08090502J

・阿賀から東アジアへ(1) ― 第4回 東アジア環境市民会議(第一部)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08101701J
 ~
・阿賀から東アジアへ(3) ― 阿賀野川流域を訪ねて
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08102403J

・公害被害者を地域で支える―「新潟水俣病地域福祉推進条例」の制定
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08102401J

・東アジアの水汚染解消と被害救済に向けた新潟宣言
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08112801J

 2008年は発伝所の今後の可能性を模索できた一年でもありました。2009年は企業への働きかけを中心に、東アジアのお役に立つ事業を少しずつ手がけていく予定です。ENVIROASIAともども引き続きよろしくお願いします。

【筆者】発伝所ENVIROASIA編集メンバー / 東アジア環境情報発伝所(East Asia Environmental Information Express Messenger ) / 寄稿 /  [J08122601J]
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2008年、日本から見た中国・韓国の重大ニュース

ENVIROASIAが伝えた2008年の中韓の”重大ニュース”です。

東アジア〈中国〉

■5・12四川大地震

 5月12日に四川省を突如襲った大地震は、多大なる被害をもたらしました。この未曾有の震災を前に、環境NGOなど多くの市民が、被災地の支援に動いた姿は中国における市民社会の広がりを感じ
させました。

・地震被災地のために―多くの人の小さな行動で大きな違いを生み出そう(08/5/15)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08051501J

・環境NGO自然の友が“浄水援助”活動を開始(08/5/28)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08052801J

・約20の岷山パンダ保護区に地震の深刻な被害(08/6/4)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08060401J

・2008年河川十年紀行
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08111202J
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08112601J
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08120302J

■北京オリンピック

 2008年は、8月の北京オリンピックで、日本も大いに盛り上がりましたが、北京オリンピックにおける環境への取り組みについて市民からのレポートがいくつも寄せられました。

・北京オリンピックのエコ開幕式、花火へのこだわり 2008-08-13)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08081301J

・北京市民の関心「五輪閉幕後も、青空は続くのか?」(08/8/21)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08082103J

・オリンピック閉幕後、北京の青空のための“低炭素の旅”(08/8/27)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08082701J

■水汚染&新潟会議
 
 中国における汚染の実態を伝えるのは難しいことなのですが、現地の市民から情報が寄せられ、問題点が改めて浮き彫りになりました。

・グリーンピースが在中国グローバル企業の汚染情報公開はダブルスタンダードであると指摘(08/5/14)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08051401J

・沙穎河で再び重度汚染、生態系回復に大打撃(08/7/31)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08073103J

 また10月に新潟で開催した「第4回 東アジア環境市民会議」に参加した約20名の環境NGOのメンバーが、帰国後、その感想を記事として続々と届けてくれました。

・水俣病 世界の人々の心に響く(08/10/23)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08102302J

・中国の水汚染防止のため、新潟の水俣病の実例に学ぶ(08/10/23)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08102303J

・私達はやり通す - 第4回 東アジア環境市民会議に参加して(08/10/29)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08102901J

・第4回東アジア環境市民会議に出席して(08/11/19)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08111902J

・水から鳥へ~第四回東アジア環境市民会議に参加して(08/11/26)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08112602J

・旗野秀人さんという人(08/12/3)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08120301J

・日本環境文化紀行(08/12/10)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C08121001J
 ほか

〈韓国〉

■狂牛病

 アメリカ産牛肉輸入をめぐり、女子中学生の呼びかけから、連日大勢の市民が集ったソウル市におけるローソク集会。新しいスタイルで自らの意思表明をするその姿は、日本でも大きく報道されま
した。

・有機畜産は希望だ(08/5/16)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/K08051602J

・「自然を尊重」国民の心を学べ(08/6/5)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/K08060501J

■水汚染

 水の汚染が解決済みの問題ではないのは韓国も同じです。新たな汚染問題が起き、それを伝える臨場感あふれるレポートが届きました。

・“洛東江フェノール事故”はいつまで繰り返されるのか!
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/K08030301J

・産廃海洋投棄、早急に中断せよ!(08/8/11)
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/K08081102J

*上記記事は一例です。

【筆者】発伝所ENVIROASIA編集メンバー / 東アジア環境情報発伝所(East Asia Environmental Information Express Messenger) / 寄稿 /  [J08122602J]
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人民網が中国改革開放30年間の10大環境保護ニュース及び環境保護に貢献した人物トップ10を選出

人民網が「回顧と展望-改革開放30年間における中国の環境保護事業」と題するフォーラムを開催。

中国全土 中国全土が改革開放30周年記念を盛大に祝う最中、12月14日に人民網(人民日報のウェブサイト)は「回顧と展望-改革開放30年間における中国の環境保護事業」と題するフォーラムを開催し、中国経済のプラス成長による業績を評価すると同時に、環境面で多くの犠牲を払ってきたとの認識を呈した。また、同フォーラムでは30年間で中国の環境保護における10大ニュースや環境保護に貢献した人物のトップ10を選出した。

 10大環境保護ニュース・事件:

1)1979年、中国史上初の環境保護に関する法律-『中華人民共和国環境保護法』の公布

2)20世紀80年代以降の郷鎮企業による環境汚染及びその管理(行政処置)

3)国家環境保護行政管理機構が30年前の「環境保護マネジメントチーム・オフィス」から「中華人民共和国環境保護部」へ昇格

4)1993年より始まった「中華環境保護世紀行」宣伝活動の継続(2008年までで15年間)

5)1994年、中国初の環境保護NGO-「自然の友」が成立

6)1998年、特大級の洪水により、天然林の伐採を全面禁止に

7)湖の管理問題・・・淮河における汚染管理が10年間の末に効果が見られず、テン池(雲南省昆明市にある中国第六の淡水湖)の管理が新たな問題になり、2007年には太湖にて藍藻が大量発生

8)川の汚染事件・・・2004年沱江の汚染事件や2005年の松花江の汚染事件

9)2005年4月、円明園の水漏れ防止工事から引火した環境問題の大争議、2007年アモイPX(キシロール)事件《訳注:市民の反発により、市政府が許可したキシロール生産施設の建設計画が延期に追い込まれ、建設場所を再考させた事件》

10)2006年全国環境保護大会、2007年10月に生態文明の建設が政府より提案

 環境保護に貢献した人物トップ10:

・曲格平・・・環境保護事業に40年近く従事し、中国環境保護事業の主な開拓者であり、創立者の一人である。同時に中国環境保護管理機構の創始者であり、最初の経営者である。

・梁従誡・・・1994年に中国初の民間環境保護組織である「自然の友」の発起人であり、一般市民の参加による運営や環境保護の実質的なアクションにより、国内外から認められ、敬意が送られている。

・唐シ陽・・・環境保護分野に深い造詣を持つ作家であり、初代の環境保護活動者である。彼自身及び妻(米国籍)のMarcia B. Marks氏による20年に及ぶエコツアーを描いた作品には中国の自然保護の現状が記述されており、中国自然保護の全貌を明らかにした。

・廖暁義・・・中国本土型NGOである「地球村」を自ら創設し、提案したエコ・ライフスタイルは中国全土に影響を与えた。彼女はまた、「ノーベル環境賞」と称されるソフィー賞(http://www.sophieprize.org/)を獲得した初の中国人である。

・汪永晨・・・中央人民ラジオ局の記者であり、環境記者サロン「緑家園」を立ち上げ、中国市民社会とメディアをつなげる場を作り上げた。また、中国南西部の河川保護のために全国を奔走し、市民からの関心と注目を呼びかけ、特大の貢献が認められる。

・索南達傑・・・野生動物保護のために命を失った中国初の県委員会の書記である。自らの命をもって人々にチベットレイヨウ保護の必要性を訴えた。

・王カン発・・・中国大陸で現在最も影響力を持つ環境法学者の一人であり、汚染被害者に対して法的援助を提供した初の学者である。1999年に中国初の汚染から守る権利を維持する機構である「汚染被害者法律サポートセンター」を立ち上げた。2004年8月には『環境損害賠償法』の立法案を提出し、国家関係部門に採用された。

・潘岳・・・職務責任に強い自覚を持つ政府官僚であり、国家環境保護局副局長に就任してからは数千億元規模プロジェクトにストップをかけ、10社以上の企業が名指しで批判されるなど「アセスメントの嵐」と呼ばれる環境制裁を次々打ち出した。この現象は一時期「潘旋風」と呼ばれるほどであった。

・馬軍・・・新世代の環境保護活動家を代表する一人であり、中国初の水汚染公益データバンク『中国水汚染マップ』の編纂リーダーである。1999年、彼が編著した『中国水危機』が出版されると社会から強い反響が得られ、2006年5月にはアメリカの週刊誌『TIME』の「2006年世界で最も影響力を持つ100人」に選ばれた。

・杜少中・・・北京市環境保護局副局長、スポークスマン。市民参加や環境のコミュニケーションツールの建設に力を注いだ。北京市環境保護局は2004年より3年連続で環境保護有償通報活動を展開し、建築現場の土砂汚染、自動車の排気ガス汚染や(工場の)煙突からの有毒ガス汚染などの環境汚染に対する市民監督を呼びかけ、環境関連法律の施行を効率的に促進させた。彼はまた自ら率先して行動し、車の代わりに徒歩で移動するなどし、「首都の青い空が一日でも増えるように、車の運転を毎月一日控えよう」活動の先駆者と市民からは称されている。

参考URL)人民網:http://www.people.com.cn/

【筆者】康 雪(KAN, Xue) / 環境友好公益協会(EnviroFriends) / 寄稿 /  [C08122402J]
【翻訳】中文和訳チームC班  紫 菫(ZI Jin)]]>

北京八達嶺地区でオオカミ捕獲

八達嶺周辺の山で野生の狼が出没、捕獲される

北京市 12月24日付《北京晩報》によると、12月23日午後3時ごろ、以前に八達嶺周辺の山で発見されたことのある一匹の野生のオオカミがまた出没し、捕獲隊の専門家による我慢強い餌おびき寄せ作戦により、ついに午後4時半ころに捕獲された。

 12月19日、八達嶺周辺の山で狼の足跡があると報告があった。林業部が八達嶺周辺に確かに一匹のオオカミが出没したことを確認していた。延慶県政府は直ちに県緊急対策部、林業部、公安部、八達嶺特区事務所など関係機関で臨時指導部を編成、市関連部門と共同でオオカミおびき寄せ捕獲作戦を実行した。

 規定方案によると、指導部はオオカミの活動区域に多くの観察場を設置、発見次第すぐに報告するようにさせ、専門家が餌おびき寄せ作戦を実行した。寒さの中、八達嶺山上に積もった雪は溶けることなく、オオカミの捕獲作戦は極めて大変であった。各自が辛抱強く待ち、念入りに捜索し、八達嶺野生動物世界の専門家も派遣され、捕獲作業に加わった。

 3日間の捜索を経て、23日の3時ごろオオカミが再び現われた。餌おびき寄せ作戦で獣医が笛を吹きじっとしていると、午後4時半ごろついにオオカミの捕獲に成功。現在オオカミは北京野生動物救助センターへ搬送される準備が行われている。

【筆者】北京晩報 / 環境友好公益協会(Enviro Friends) / 転載 /  [C08122401J]
【翻訳】中文和訳チームB班  廣田 智子]]>

ライフスタイルを通じてCO2を減らそう~10年目のエコプロダクツ

「エコプロダクツ2008」が東京ビッグサイトで開かれた

東京 12月11日~13日、東京ビッグサイトで日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2008」が開かれた。10周年となる今年のテーマは「もうできる!CO2-(マイナス)50%のエコライフ」。広い会場で各社とも、生活スタイルを変えることによってCO2マイナス50%削減ができるアイディアを提案したり、企業などが低炭素社会へのビジョンを披露したりした。

 10周年を記念するテーマ展示は2つ。エコイノベーションゾーンでは、ゼロ・コミッション石炭火力発電装置模型、ディーゼルハイブリッド鉄道車両映像、ヒートポンプ給湯器などの先進的な技術が紹介された。エコからくり生活ゾーンでは、エネルギー効率の良いLED照明、キッチン排水をベランダの菜園に使う循環ろ過器などの展示を通じて、生活面での工夫を紹介していた。体験教室も設けられ、多くの参加者たちに楽しいエコ、難しくないエコを体験してもらうようになっていた。

 今回の出展者の数は過去最大の750超。学校から大手企業まで様々の分野の企業・団体が集まる場となった。あるコンビニエンスストアチェーンでは、売り残しの弁当などで飼料を作り、その飼料で育てた豚肉などでまた弁当を作るという循環型システムを紹介した。一瞬「なるほど」とうなづきかけたが、よく考えてみるとそもそも売り残しが出るように作ること自体、避けるべきではないかと思う。

 あるパソコンメーカーのブースでは、インターネット会議や中古PCのリユースについての紹介があった。インターネット会議は飛行機に乗らずに済む分、確かにCO2削減にも経費削減にも貢献するエコアイディアだと思う。今後はこうした会議の増加が望まれる。PCのリユースは、中古PC売買サイトで買い取ったコンピュータを、メーカーが中のソフトなどを更新して、新型中古として再度ウェブサイトで販売することだ。中古は中古だが、中身やソフトは新しいので寿命も長くなることが期待できて、廃PCのリデュースに貢献できると思う。

 上記以外にも、何度も書き換え可能な紙に代わる新たなメディア、水をまったく流さないカートリッジ式小便器、太陽光発電によるLED照明などの最新の技術やアイディアが紹介されて、参加者の注目を集めた。

 今年は、ナチュラルフードコーナーが設けられ、来場者に安全で美味しい自然のおもてなしを披露していた。メニューには値段のほか、フードマイレージとFood Footprintまで表示されていて、環境情報が一目瞭然。消費者の判断材料としての新たな可能性を示した。同じメニューでも、より距離が短く、よりCO2排出が少ない方を選ぶのもこれですぐできると思う。

 環境にやさしい展示会になるよう、主催者側も様々な工夫を続けている。例えば、会場のゴミは細かく11種類に分けてできるだけリユース、リサイクルをしたり、一部企業の資料は携帯メールで受信できる仕掛けになっていて紙資源の節約に貢献するなど。会場で使う電力14万Kwhは、風力及びバイオマス発電による自然エネルギーでまかなわれており、言葉通りのエコな展示会となっていた。展示に使う用具そのものの工夫も見られ、ブース全体の飾りをダンボールや紙で統一する例もあった。

 主催者の発表によると、3日間の参加者数は過去最高、目標としていた17万を超えたそうだ。入場者の記録が毎年更新され、たくさんの人びとに認知されることは、主催者に限らず嬉しいことだ。ただ、必要以上のチラシや景品などをもらって新しくゴミを増やすことは避けたいと思う。せっかくエコな展示会に行って、ゴミを増やしてしまったら本末転倒だろう。これからは、私たちもエコな参加者になるように!

参考URL)
 エコプロダクツ2008ホームページ
 http://www.eco-pro.com/

 公式ブログ「エコナビゲーター」
 http://www.econetworks.jp/econavigator/ch/

「おかげさまで10周年」

空き缶でできたウォーリー

【筆者】姜 鉄山、朴 梅花(JIANG, Tieshan/PIAO, Meihua) / 東アジア環境情報発伝所 / 寄稿 /  [J08121901J]
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未来世代に顔向けできない電力需給基本計画

市民の声を無視した計画にすぎず

韓国全土 気候災害はすでに始まっている。砂漠化と暴雨はますます悪化しており、北極および南極の氷河と万年雪は溶け出し、絶滅していく生物数が増えている。生態系は音もなく崩れており、それは人類も例外ではなく、子どもやお年寄りの犠牲が増えている。それでも最悪の事態を阻もうと、国際的協力と努力は続いている。12月1日からポーランドのポズナニにおいて2週間、気候変化協約の第14回当事国総会が開かれたが、韓国の市民社会労働界も、国際社会の正義のために先進国とともに自国の役割を促すべく総会に参加している。

 韓国の人口は全世界の1%にも満たないが、二酸化炭素排出量は世界9位である。先進国が2020年までに1990年当時より二酸化炭素排出量を減らそうと努力する中、韓国は2005年にはすでに1990年の二倍を超える排出量を記録している。昨年8月に確定された国家エネルギー基本計画によると、2030年には二酸化炭素が1990年より2.5倍以上増加するとみられている。韓国政府は地球全体の気候災害に対する国際的努力によって責任を回避すると思われるが、回避すればその結果は、韓国だけではなく地球全体、未来世代にとって予想もしなかった苦痛をもたらすことになるだろう。

 ポーランドでの総会と時を同じくして、ソウル市三成洞にある韓国電力公社本社において第4回電力需給基本計画公聴会が12月5日に開かれ、2022年までの発電設備計画が発表された。世界的な金融危機と景気悪化という情勢にもかかわらず、2022年まで年平均4.2%の経済成長率を前提に電力消費量が増加し続けると予想し、原子力発電所12基、有煉炭発電所12基など37兆ウォンをかけて発電設備を大幅に拡大する計画だという。

 電気は二次エネルギーであり、一次エネルギーから二次エネルギーにする段階で60%以上のエネルギーが捨てられるという、非効率的かつ高価なエネルギーである。韓国はOECD(経済協力開発機構)に加盟する国家の中でも1人当りの電力消費量が高い水準にあり、一番高い増加率を見せているというのに、このたびの計画はさらに多くのエネルギー、電気を消費する内容で満たされている。

 発電設備ばかり増やす供給主義の電力需給計画は、エネルギーの無駄使いをより強め、地球温暖化に悪影響を与えるだろう。発電設備が増えることにより、日常的な放射性物質放出、核廃棄物と発電所の温排水、温室効果ガス、粉塵などによって生態系と未来世代に対する脅威はさらに大きくなる。気候災害時代およびエネルギー危機時代におけるエネルギー政策の基本は、エネルギー消費量自体を減らす方向になければならない。自ら非効率的な電気消費比重をもっと減らすべく努力すべきである。

 政府の電力政策は、発電所周辺で苦しむ住民だけではなく、私たちみんなの生命、ひいては地球全体、未来世代に決定的な影響を及ぼすであろう。市民はエネルギーを減らす準備ができている。核廃棄物と二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギー生産のために投資を惜しまない市民が増えているのだ。にもかかわらず、公聴会では市民の声を聞くつもりなど当初からなかったようである。少数の専門家と政府官僚たちに、私たちと未来世代の生命を決める権限はない。子どもたちに見せても恥ずかしくない電力需給計画にするためには、非常時に市民とともに徹底してエネルギー需要を減らし、かつクリーンエネルギーを供給するための計画を立て直さなければならないだろう。

【筆者】ヤンイ・ウォンヨン(YangLee Won Young) / 韓国環境運動連合(KFEM) / 寄稿 /  [K08121801J]
【翻訳】鄭 良子]]>

中国の学者が燃油税引き上げを求める意見書を温家宝首相へ提出

先日、中国の著名な社会学者、鄭也夫(北京大学社会学教授)が燃油税引き上げを求める意見書に署名を集め温家宝首相へ提出した。

北京市 先日、中国の著名な社会学者、鄭也夫(北京大学社会学教授)が燃油税引き上げを求める意見書に署名を集め温家宝首相へ提出した。

リンク1――

温家宝首相:

 燃油税が施行されるとお聞きしました。ここに、燃油税の促進と、その金額の完全性につき意見を提出させていただきます。

 《方案》の中で、ガソリン1リットルにつき1元課税と記載されている。この課税率は欧州諸国よりも低いだけではなく、我々中国の周辺国家及び地区よりも低いものである。
 しかし、私たちには多くの消費者達のために低い価格で燃油を提供する道理もない。中国は既に燃油消費大国であり、また石油の輸入大国でもある。将来、石油による負荷はますます中国に重大な影響をもたらし、中国の道路修繕費にも巨額の資金が必要となる。このため、私たちは1元の燃油税は非常に低く、3-4元に引き上げて初めて節油、排気減の効果が発揮できると考える。現在、国際市場の石油価格の下落は著しく、私たちにとって燃油税を引き上げる又とない機会となっている。製品油の価格を引き下げ、元のガソリン価格を維持できる場合、燃油価格に3-4元の余裕ができる。これこそが又とない機会であり、お忙しいとは思いますが是非この点につきご注目いただきたい。

倪維斗,汪丁丁,楊東平,梁從誡,蒲以慷,廖曉義,汪暉,秦暉,鄭也夫

リンク2(注:編集者要約)――

燃油税:高価廉価と利害

一.消費者自身が支払う

 燃油付加税がまもなく施行される。それについて、各国の見識者、各利益グループのスポークスマンは弁舌をふるい、自分たちの事情を説明し、あちこちで色んな意見が活発に交わされた。
 反対派の大きな理由は消費者の負担を増やさないでほしい。というものであるが、この言葉は堂々としているが少し味付けがしてありそのロジックは通じない。「消費者」は非常に巨大なものであるにも関わらず消費者の区別を無視している。燃油付加税の考え方は消費者を区別しているものだ。 燃油付加税の考えは道路補修費、汚染修復費を燃油代から得るというものであり、走る自動車が多ければ、排気も多く、使う燃油も多い。よって燃油を購入するときに一緒に支払う税金も多くなるというものなのである。

二.必ずしも安いものがよく、高いものが壊れるとは限らない

 多様な意見のうち、一部では「油が高すぎる」という意見が聞かれる。しかしながら、値段の高い、安いは比較にできない。高いという人はほとんどがアメリカを参考にしており、高いという人は欧州の燃油価格を知らない、または回答を避けている。 燃油付加税が主にカバーするのは道路補修費で、私たちは道路について優れている国家しか参考にできない。たとえ私たちが欧米の間でどちらかを選ばねばならないとは言わないまでも、私たちの将来の燃油価格(付加税込み)は、アメリカを下回らず、欧州を上回らない。欧米の付加税の利害を比較することこそが、私たちにとって意味深いことなのである。

三.平転、公正、抑制

 私は、納税額には3つのラインが存在していると考える。すなわち、平転線、公正線、抑制線である。平転線:毎リットル1元は、平転線と呼べる。すなわち、過去の道路補修費を全て燃油付加税に移転する。公正線:北京地域から見て、公正線は毎リットル3元前後であるべきである。抑制線: 燃油付加税の総収入が道路補修費の総額を超えた場合、その金額が抑制線上に設定されており、制限の上に車が走っていることを意味する。

 最後の二言は、中国の自動車業者とドライバーの人々に言いたい。私は中国で初めて(1994年)モータリゼーションに反対する文章を出した。以来、ずっとそれを主張してきた。私たちは社会における衝突の解決には妥協が必要だと気づいた。私は自動車業界は燃油付加税の反対派となると見ており、今日反対していなくても、今後燃油付加税が引き上げられた際に反対すると思っている。私は自動車業界が自らの広告意見をドライバーたちが自らの自動車利用方法を変えていくように変更することを忠告する。
 自動車通勤は検討に値する。なぜならば、採算が合わないからである。道路代は高く、車を利用する事により急いでいてもかえって時間がかかってしまうことがあり、駐車場も不足しているからである。
 また、乗用車は色々な場面での用途が広く、外国メーカーの乗用車は依然として売れている。例えば週末の郊外への旅行、スーパーへの買い物、病人の送り迎え、ステータスの表れなど。このような利用にはあまり多くのガソリンは必要ない。このため、自動車メーカーと乗用車保有者は燃油付加税を恐れる必要はないと考える。

【筆者】康 雪(KANG, Xue) / 環境友好公益協会(EnviroFriends) / 寄稿 /  [C08121702J]
【翻訳】中文和訳チームA班 五十嵐裕美]]>

環境保護の旅、心に触れる旅

新潟から帰国してしばらく経つが、旅の記憶が依然として脳裏を駆け巡る

新潟 新潟から帰国してしばらく経ったが、空き時間が出来る度にあのお茶目で前向きな水俣病患者の老人らや阿賀野川の美しい風景とともに旅の記憶が克明によみがえってしまう。

 「新潟発!東アジアへ~新潟水俣病の経験に学ぶ~」をテーマとする第4回 東アジア環境市民会議はわずか3日間の会期だったのにも関わらず、主催者側の綿密な計画により充実した内容であった。討議方法も発表や報告に留まらず、参加者側が発言やコメントすることができ、質疑応答することによって発表者と一般参加者間の双方向の交流ができた。こうした主催者側の工夫により、我々海外からの参加者も、新潟水俣病の発生原因から結果まで完全なる真実を知ることができた。

 特に「環境と人間のふれあい館」に訪れた際、78歳にもなる語り部の権瓶晴雄氏による病を患ってからの過程の細部に亘っての説明、水俣病を公害として取り上げた報道や写真の数々は我々の心に重く響いた。そこで環境汚染が人類に与える危害の深刻さを意識し、我々はこの教訓を心に刻み、覆轍を踏むまいと誓った。

 新潟に滞在している間、私の心は常に一種の強い執念に似た感情のような物に占拠されていた。これは恐らく新潟で得たもう一つの貴重な収穫であろう。今回の新潟の旅は私にとって単なる環境保護の旅ではなく、心を洗われる旅でもあった。

 このような強い感情はまず、安田患者の会で事務局長をしている旗野秀人氏から来るものであろう。旗野氏の本職は建築業であり、新潟水俣病とは関係がないが、彼は確固たる考えの持ち主で、人を愛する心を持っている。新潟水俣病患者が正当な賠償金をもらうため、37年間患者とともに闘ってきた。患者と友達になり、苦痛を理解し、ニーズを聞き取るなどの活動を続けた結果、一部の水俣病患者の救援に成功した。特に旗野氏が友人と撮影したドキュメンタリー映画「阿賀に生きる」は、我々に貴重な歴史材料を残してくれた。

 私の強い感情はまた、水俣病の苦痛を味わい続けてきた年老いた患者から来るものも多かった。彼らの最年長は90歳を超えており、若い者もすでに70歳代である。ここで私は水俣病の特徴は外見からは症状がわかりづらいが、手足のしびれや味覚の消失、聴力の衰えなどの障害が起きることを学んだ。前出の権瓶氏は現在、臭覚を完全に失い、食べ物を口に入れない限りどのような物か弁別さえもできないという。また、水俣病の治療方法はいまだに見つかっていないようである。

 それでも患者たちは前向きに生きていた。韓国からの代表が「訴訟によるストレスや世間からの差別的な視線は苦痛を伴うものであるが、どうして皆さんはここまで前向きにいられるのか」という質問をした際、患者からの答えは歌による苦痛の否定であった。こうした彼らの生命に対する強い思いは我々を深く感動させた。

 私の強い感情は、廣瀬氏をはじめとする東アジア環境情報発伝所で集まる多くのボランティアから来るものでもあった。環境保護への強い思い、大自然への深い愛情は彼らに多くのものを放棄させ、自らの時間と力を環境保護に費やすことに駆り立たせた。

 廣瀬氏が1歳になる子どもを連れて会場に現れ、忙しく動きまわるのを見て、私は感銘を覚えるのと同時に、我々は子どもが父親とじゃれあう時間の邪魔をしてしまっているのだと、心の奥底から忍びなく後ろめたい感情が湧いてきた。

 新潟会議は終わったが、忘れがたい人々、忘れられないストーリーは永遠に我々の記憶の深いところに残っている。このような強い感情は私にとって、これからも環境保護の道を歩み続ける励ましになるのであろう。

【筆者】台 桂花(TAI, Guihua) / 中国環境報 / 寄稿 /  [C08121701J]
【翻訳】中文和訳チームC班  紫 菫(ZI Jin)]]>

シンポジウム「市民が進める温暖化防止2008」開催!

「気候保護法」実現に向けた「MAKE the RULE」キャンペーンが展開されている。

京都 11月22日(土)、23日(日)の2日間にわたり、気候ネットワーク主催のシンポジウム「市民が進める温暖化防止2008 ~MAKE the RULE~」が京都にて開催された。

 気候ネットワークは、市民の立場から地球温暖化防止を提言・行動を起こしていく環境NGO/NPOで、全国ネットワーク組織で、1998年の設立以降、多彩な活動を続けている。

 「市民が進める温暖化防止」シンポジウムは、気候ネットワークが毎年開催しているもので、専門家、市民を含めたさまざまな立場の方が参加し、国際交渉の最新動向や、国内外の具体的な対策に関する情報を共有し、議論・検討を行ってきている。今年のシンポジウムは、気候ネットワークを含めた環境NGO等が連携し、「気候保護法」実現に向けた活動を中心とする「MAKE the RULE」キャンペーンとタイアップして行うこととなった。       

 2日間の内容は盛りだくさんで、国際的な最新動向の報告、キャンペーンの概要報告、「気候保護法」の実現をテーマとし、各党の議員等を招いて行われたパネルディスカッション、イギリスの気候変動法に関する報告、シロベエ(キャンペーン実行委員長)の訴え、ユース世代によって企画されたセミナー、各地域でのキャンペーン活動の様子を紹介するリレート-ク、「MAKE the RULE」キャンペーンに関する展示・メッセージ企画などが行われた。その中の一部を紹介する。

 22日に、駐日英国大使館のクレア・オールブレス氏から、イギリスの気候変動法の経緯や内容、意義などについての報告があった。1990年を基準として2050年に80%以上、2020年に26%以上の削減目標があり、その削減経路にそった5年ごとの排出キャップが含まれているなど、イギリスが低炭素社会を実現するための重要な役割を持っている法律であることがわかった。また策定までに市民やNGOとの意見交換も重ね、NGOが中心となって展開したキャンペーンが後押しをしたことで、法律が実現したことは、日本でのキャンペーンを推進していく上で非常に参考になった。

 23日には、北川正恭氏(早稲田大学大学院)が、その場を支配する空気(ドミナント・ロジック)に流されるのでなく、自ら考え、市民運動を活性化させ、政治を動かしていくことが重要であると基調報告で述べた。そのような観点からもMAKE the RULEキャンペーンが重要であり、その実現も可能であると思えた。

 2日間のシンポジウムを通じて、地域から声を上げるということの重要性を感じた。各地域での活動からうねりを作っていくこと、また、地域からMAKE the RULEの必要性を直接市民に呼びかけ、浸透させていくこと、これがMAKE the RULE実現に向け、国会や政府・産業界へと呼びかけていくための大きな推進力になると感じた。このシンポジウムをきっかけに、MAKE the RULEキャンペーンの活動の輪が広がり、一層盛り上がっていくことを期待したい。

(参考URL)
・「MAKE the RULE」キャンペーン
 http://www.maketherule.jp/

【筆者】串 晃伸(KUSHI, Akinobu) / 気候ネットワーク ボランティア(KIKO Network) / 寄稿 /  [J08121201J]
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日本環境文化紀行

10月の第4回東アジア環境市民会議に参加して

新潟 10月、幸いにも日本で行われた「第4回 東アジア環境市民会議」に参加することができた。実は、出発前、この会議に対してあまり期待を抱いていなかった。 なぜなら、日本と中国との文化的差異は大きく、日本でできることは中国で必ずしもできるとは限らない、と常に感じていたからだ。

 さらに、この会議の主題「新潟水俣病」は、私には目新しいことではなく、この世界的に有名な公害の原因、発病メカニズムはすでに知り得たことで、数十年も昔の出来事だったからだ。

■ボランティアと会議開催者

 日本に到着してすぐ、空港のロビーで中日韓の通訳を長い間待つこととなった。不満を覚えたが、開催者によると、この2名の通訳はボランティアで、金曜日仕事を終えてから駆けつけたとのこと。さらに、後でわかったのは、彼らは報酬や補助が支払われない全くのボランティアだということだった。 会議での同時通訳以外、大量の準備作業をこなすというのに、交通費や食費も自己負担とは、感動はもちろん、まったく不平など言うに及ばないことだ。

 実際、ボランティアだけではなく、開催側の参加者もそうだった。彼らは時に我々と食事を共にしなかったし、共にしても自身の食費は支払っていた。できるだけ多くの中国側組織を招待し、交流をはかる費用を捻出するため、こうやって彼らは経費を大幅に削減しているのだと、中国側の主催者が教えてくれた。

 会場の外で幼い子供を連れている母親を見かけた。日本側の代表者、廣瀬さん(お若い方でした)のご夫人と1歳のお子さんだった。最初は、廣瀬さんが遊びに連れてきたものと思っていたが、実は会議全日程ずっと一緒で、時には廣瀬さんがお子さんを抱きながらお仕事をしていた。日本ではベビーシッターを雇うのは非常に高いため、廣瀬夫妻が2日ずつ交代でお子さんの面倒を見て仕事をこなしている、ということだった。

 以前、中国のNGOで働く友人が、日本の青年環境保護NGOの経済的状況を語ってくれたことがあるが、彼らはただ節約をするだけでなく、相当な自己負担も被っていたのだ。

■水俣病公害の背後にあるもの

 今回の会議開催地「新潟」の水俣病は主要議題の1つであった。再度あの耐え難い出来事や発病メカニズムを回顧する以外、この公害が大衆によって公にされるまでの困難、また、中国と同じ企業隠蔽や政府庇護という障害があったことを知った。

 さらに、患者への補償が数十年という長く辛い時間を経てようやく支払われ(又は和解し)たことも知った。我々が思っていたような順調な過程では決してなかったのだ。

 実際、日本の「水俣病」のような環境汚染問題は、中国では絶え間なく至る所で発生しているが、我々はこの問題を軽視し、時には全く無視している。政府が公害を認定しまたは補償するのであれば、市民は勝利を喜び、二度と責任を追求することはないはずである。

 「水俣病」は中国では軽視され得る事件だが、日本人および日本の環境保護組織が世界的公害に仕上げたことで注目を得、多くの人に知らしめた。この背後にあるのは、日本人が持つ真面目さと執着心という性格以外何ものでもない。また、現在の日本は環境保護に成功しているが、これは数十年にわたる人々の努力の結果である。

【筆者】康 洪莉 / 上海グリーン・オアシス生態保護交流センター(Shanghai Oasis Ecological Conservation Center) / 寄稿 /  [C08121001J]
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