年次総会 様子見・傍聴から積極的な参加に(3)

(三)講演を引き受ける

中国全土 その後、私は年次総会に熱い期待を寄せるようになった。このため、2008年の年次総会の計画が始まったと聞いたとき、私は中華環保連合会に対し、総会のプログラムの一部を引き受けたいと申し出た。そして、私達の団体の特長から、環境保護の推進・啓蒙をプログラムに組み入れた晩餐会の開催を引き受けることになった。晩餐会のプログラムは、全て私たちが一からつくったものである。さらに連合会からは、総会のテーマである「公衆参加と低炭素経済の促進」を受けて、私たち環境友好公益協会の「二酸化炭素ダイエット宣言・中国」プロジェクトと、9年間にわたり行ってきた中・日・韓ネットワーク活動について紹介する内容の講演依頼があり、私は喜んで承諾した。過去2年間の年次総会で、傍観者から積極的な参加者へ、懐疑的な態度から承認へと変化してきた私は、2008年の総会では、私たちの団体と北京の2地区の政府が共同で実施しているある活動を皆に紹介したいと思っていた。それは「地球温暖化を防ぎ、緑のオリンピックを」をモットーとする、北京2地区1,400余りの家庭が参加する省エネ・排出削減プログラムだ。プロジェクトに参加した石景山区五芳園住民委員会は「北京オリンピック・魅力あるコミュニティ」に選ばれ、もう一つの参加地区である朝陽区潘家園街道事務所は「北京市科学技術普及革新社区」を申請中だ。私は、他のNGOの皆さんに私たちと政府の協力について知ってもらい、私たちが提唱する公衆参加は前途有望であることを示したいと思った。さらには、私たちNGOに対し偏見がある、又は理解不足な人々に対し、私たちが政府と共同で、環境保護に貢献し調和ある社会を推進するための活動を展開していることを知ってもらいたかったのだ。

 私たちのパフォーマンスは成功したと私は考えている。私たちは、皆に喜ばれるよう芸術的な演出形式を通じて環境保護の理念を表現し、明快で楽しいボディランゲージにより環境科学の知識を伝え、戦友文学工芸団の大物俳優3名も私たちのパフォーマンスに参加した。彼らは、パフォーマンス終了後、これからは自分たちがもっと環境保護啓蒙活動に参加するだけでなく、他の俳優にも、このような意義のある活動に参加するよう声をかけたいと言ってくれた。私の講演も皆さんに受け入れられ、既にいくつかのNGOが今回の講演をきっかけに私たちのプログラムへの参加を始めている。

【筆者】李 力(LI, Li) / 環境友好公益協会(EnviroFriends) / 寄稿 /  [C09042902J]
【翻訳】中文和訳チームA班  川口]]>

年次総会 様子見・傍聴から積極的な参加に(2)

(二)積極的に、真剣に

中国全土 2007年、年次総会の案内状を受け取ると、私は迷うことなく参加の返事を出した。積極的かつ真剣に参加すると決めたのだ。今回は「省エネ・CO2排出削減―行動する民間環境保護組織」という明確なテーマがあり、これにより会議はさらに的を絞ったものとなった。地球規模の気候変動という目下の厳しい現実に対し、一部の団体は関連する事例を紹介して、民間環境保護組織が確実に実行できる行動を取り、省エネとCO2排出削減になんらかの貢献をしようと呼びかけていた。また、関連するプロジェクトをやっていない団体は、会議の合間を縫って協力相手を見つけ、温暖化防止行動にどのような形で参加できるのかを探ろうとしていた。会議にはいくつかの分科会が設けられており、それぞれ別のNGOが主催していた。私は、よい事例や専門家の講義を逃すまいと、各分科会を忙しく行き来したが、いかんせん同時進行なので、どうしても逃してしまうものがあった。

 総会後、私は民間組織の気候変動ネットワークという作業グループに参加し、様々な活動を続けてきた。また、この会議で、私は水質汚染改善事業の第一線で働いている団体や個人と知り合いになり、2008年には彼らを連れて日本の新潟県(新潟水俣病の発生地)へ赴き、水と健康をテーマとする「東アジア環境市民会議」に参加した。このように、年次総会は私たちに多くの情報を与えてくれるばかりでなく、環境保護NGO同士の相互理解や交流の場ともなっている。

 環境保護連合会(中華環保連合会)が主催する二回目のNGO年次総会への参加は私や仲間たちにとっては非常に有意義だったので、この総会をずっと続けてほしいと願っている。総会は、私たちNGO同士の、またNGOと政府・企業・専門家・学者・メディア・財団との相互理解と交流の場となり、この総会を通じてより多くの人に私たちのことを理解し支持し助けていただくことができる。

 私は、NGOに偏見があったり、私たちを理解してくれない人に心から言いたい。「私たちの国はひとつの大きな家庭。政府は親も同然である。(中国政府はよく親に例えられる ) この親には13億もの子どもがいるので、どうしても親の手が回らない所も出てくる。私たちはこの家庭の中で、比較的に物事をわきまえた、あるいは能力のある子どもだと自覚しており、自ら進んで家庭内の仕事の一部を引き受け、弱い子どもや幼い子どもに生活の知恵を伝授しているつもりでいる。言い換えれば、私たちは親の憂いを取り除くべく活動している良い子であり、親から褒められる立場にあると自負している」と。(訳注:間違っても社会から偏見を受けたり、政府から活動を制限される対象であってはならない)

【筆者】李 力(LI, Li) / 環境友好公益協会(EnviroFriends) / 寄稿 /  [C09042901J]
【翻訳】中文和訳チームC班  松江 直子]]>

Go Ethical!~アースデイ東京2009

4月18日~19日、「アースデイ東京2009」が盛況に開催された。

東京 2009年4月18日、19日の2日間、東京の代々木公園で「アースデイ東京2009」が開催された。この行事は4月22日のアースデイを記念して、2001年以降、毎年開催されているフェスティバルである。東京に短期間滞在している私にとって、中国に帰る前に「アースデイ東京2009」に参加することができたのは何よりも嬉しかった。

 18日の開催初日、朝早くからわくわくして代々木公園に向かった。のどかな天気の中で青々とした代々木公園を背景にピクニックをのんびり楽しんでいる人々の姿を見て、もう一度自然の大事さを考えさせられた。その瞬間に自然と人間が調和的に共存していることに感動してしまった。騒がしい都市の中でしばらく新鮮な空気を吸うことのできる空間を提供している代々木公園はまさに都心の中
のオアシスではないだろうか。

 会場に到着したのが早い時間だったにもかかわらず、すでにたくさんの人々が集まっていた。予想以上に大きな規模でどこに先に行くべきか分からず、とりあえず会場の入口に配置されているガイドマップを手に取った。一番に目についたのは「NPOビレッジ」というコーナーだ。緑化、自然エネルギー、地球温暖化防止、動物保護などに携わっているNPOがそれぞれのブースでチラシを配布したり、市民が直接参加できるゲームを行ったりしていた。日本には環境団体が多いということは前から聞いていたが、実際にこんなに多くの団体が環境のために努力しているという事実を自分の目で確認して、なんとなく心強い気がした。

 一番印象に残ったのは動物実験を反対する団体だった。展示されていた実験動物の血なまぐさい写真は遠くからも直ちに視線を引いた。特に多数の化粧品会社が化粧品原料テストに動物実験を行っている事実を初めて知ったし、その中に現在自分の使っている化粧品のブランドも含まれていて衝撃を受けた。まずは市民の署名を集めて関連企業に請願書を提出すると言われたので、私の署名も動物実験を減らすことに少しでも役に立てばと願いながらサインした。

 いつのまにかお昼ご飯の時間になった。そこで、会場内の「アースデイ*キッチン」に足を向けた。長い行列ができている有機関連食品を売るブースの中で特に目を引いたのは、待っているみんなが手にしているプラスチック容器だった。最初は食べ物を売るブースで配っているのだと思ったが、近くのレンタルブースで100円のデポジットを出して貸し出したものだということがわかった。行ったり来たりするのは煩わしいはずなのに、文句も言わずに順番よく行列に並ぶ人々を見て、秩序と余裕を感じることができた。

 会場ではあちこちで歌手のライブ演奏も行われていたが、楽器や音響の電力は使用済み天ぷら油をリサイクルしたバイオディーゼル燃料によって発電されており、さすが「アースデイ」だという気がした。しばらく公演を鑑賞した後、エコ雑貨を売っているブースを見物しに行った。古い衣類を活用して作ったアクセサリーやエコバッグなど本当に自然にやさしい商品が多かった。その一方で、あまりエコとかと関係のない品物も販売されていて、すこし商業化されているのでは?という感じもした。

 夕方になっても依然として人ばかりの会場をすり抜けて帰路についた。少し疲れた一日だったが、環境に関する多くのことを考えさせられて有意義だった。

 来年も機会があればまたぜひ参加したいと思った。

関連記事~これまでの「アースデイ東京」

・アースデイ東京2008
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08042501J

・アースデイ東京2006
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J06042802J

・アースデイ東京2005
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J05042701J

【筆者】鄭 恩先 / 東アジア環境情報発伝所 / 寄稿 /  [J09042401J]
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上海で広がる自然食品店チェーン「海客楽」

上海の自然食品店「海客楽」の紅口区臨平路の支店を訪ねた。

上海市 日本ではナチュラルハウス(1982年~)など、いろいろな自然食品店が展開され、国産の商品が多数店頭に並んでいる。一部の店では「当店の商品は原料段階を含めて中国産製品を一切使用しておりません」という表示すらされているが、その中国で自然食品が成り立たないのか言えばそうではない。上海には現に自然食品店が存在するのである。そこで、先日、E-wasteのプロジェクトで上海を訪れた際に、上海の自然食品店「海客楽(Hi Quality)」の瑞虹店を訪問。計画部マネージャーの方雲さんにお話をうかがった。

 「海客楽」は、2006年に設立された上海同脈食品有限会社が経営する自然食品店で、2007年6月に1号店がオープンしたのを皮切りに、現在では上海市内に15店舗を展開している。

 店舗を利用するには、無料の会員登録が必要で、現在の会員数は約1万人。会員は各店舗を利用できるほか、栄養講座、料理講座の受講や「海客楽」で販売している農作物の生産地を訪れるエコツアーなどにも参加できる。

 まず気になるのは値段だが、一般のスーパーの価格と比べて平均して2~3倍とかなり高価だ。ただ、陳列されている1点あたりの数量がそれほど多くないことから、ほとんど売れてしまうのだという。本当に安全な食材を提供することを心がけており、仕入れ商品の定期的な検査はもちろん、仕入先への定期的な検査も実施している。そうした検査結果は、店頭のレジで閲覧することができた。販売している主な野菜は、浙江省と上海郊外にある2つの直営農場で栽培されている。海外からの輸入商品は全体の2割程度だ。

 「海客楽」のおススメ商品は、虫を飼料とした平飼いのニワトリが産んだ卵と、同じく竹林で平飼いにしたニワトリの肉だ。国内生産での好例だが、それでも一番の課題は国内で安全な食材を見つけることだそうだ。チーズや豆腐については安全な食材をまだ調達できていないという。

 お話をうかがった方雲さんをはじめ、従業員はみな若く、環境や健康に興味を持っている人ばかりで、栄養士などの資格をもっている人も少なくない。15店舗すべてが直営で運営されており、さらには上海で安全な食を提供することにまず注力して、市外への展開は考えていないというからその気概の程がわかる。

 日本などでは、中国産というだけで安全性に疑問を感じる人が多くなってしまっている昨今、高価格で一部の富裕層しか利用できないという課題はあるものの、上海で始まった中国の市民に安全な食を!という「海客楽」の挑戦は海外からの疑問視を拭う上でも意味がある。今後も注目していきたい。

自然食品店「海客楽(Hi Quality)」瑞虹店

海客楽おススメの卵

お話をうかがった海客楽の方雲さん

【筆者】廣瀬稔也(HIROSE, Toshiya) / 東アジア環境情報発伝所 / 寄稿 /  [J09042402J]
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年次総会 様子見・傍聴から積極的な参加に(1)

(一)様子見・傍聴だけ

中国全土 全国の民間環境保護組織が集まって開催される年に一度の総会は、06年から08年にかけてすでに3回開かれた。私は一人の民間環境保護組織の責任者として、これまでの3回すべてに参加してきたが、3回の年次総会それぞれに対する私の心境は異なっていた。06年は様子見・傍聴だけだったのが、07年は積極的な理解に、そして08年は継承・講演へと変化していき、これにつれて私の年次総会への理解も深まっていった。中華環保連合会が主催するこの総会に対して、当初は懐疑的であったが、今では賛同している。総会に参加するたびに、私、そして私がいる団体は多くの情報を獲得でき、能力を高めることができた。これから、これまでの3回の総会出席を通じた私自身の心の軌跡について紹介していきたい。多くの人に総会を理解してもらい、そして参加してもらえれば。

 06年に中華環保連合会から案内状が届いた。そこで初めて民間環境保護組織の全国総会が開催されることを聞いた。私はこれまで中華環保連合会と直接接したことがなく、名前を幾度か聞いたことがある程度だった。中華環保連合会は「官製NGO」であり、確かにいくつかの“会議”に参加したことはあるものの、思い浮かぶのは豪華な会場で、ステージには各機関のお偉いさん、専門家(確かに民間団体の活動の上で関わりがあるものの、まず普段では会うことがない人たち)が並んでいる光景。会議の日程は、これらお偉い方・専門家による切りがない話ばかりであるほか、話の内容も雑誌などで見たことのあるものばかり。ステージ下の聴衆は、数人で話し始めたり、居眠りしたり……。

 今となっては笑い話であるが、私がどうしてこんなに想像力が豊かなのか? 恐らくこのような退屈な会議に数多く参加してきたことがあるからだろう。

 当時、私は別に意固地になっていた訳でもなく、反対に北京で開催されるのだからせっかくだし見に行き、友人たちと会い、とりあえず話を聞くだけで良いという感じだった。会場に着くとすぐに目に飛び込んできたのはやはり、ステージ上に並ぶ来賓方の面々。関係各部門の高級幹部がずらりと勢ぞろいし、最初のプログラムは祝辞、祝辞、祝辞……ばかり。私の最初の反応は、「祝辞は所詮、美辞麗句を並べるだけ」。また大がかりで中身のない会議に来てしまったということで、座って十数分あまりで席を立ってしまった。すると会場出口で私を呼ぶ声が聞こえてきた。見ると他の環境保護団体にいる私の友人で、私たちは会場近くの喫茶ルームで、改めて「おしゃべり会議」を開催した。実際、来賓の挨拶はひとつも聞かず、話した内容も知らないし、そもそも聞こうとしなかった。私は会場をすぐに離れたのであった。会議に参加して、確かに講演は聞かなかったものの、収穫はあったのだ。多くの民間環境団体の友人と知り合い、互いに活動上での喜び、悩み、問題などを意見交換することができたからだ。活動内容の情報を交換し、今後の協力に向けた礎を作ることができた。2日目は元々来るつもりがなかった。しかし設立したばかりのある民間団体の代表者数人が活動内容についてアドバイスを求めたいと言われていたので、結局は2日目も参加した。会場につくと、前日とは大きく変わっていた。ステージ上にいる来賓の多くは私が見たことがある人たちばかり。みな民間団体のメンバーであり、私は興奮して席に着き、討論を聞いた。ステージ上にいる見たことのある人たちの多くが民間の環境保護活動ですでに高い評判を得ている団体の責任者ばかり。一方、初めて見る人たちは、出来たばかり、あるいはそれほど有名でない環境団体の責任者たちであったが、彼らの提案・活動紹介はどれもイキイキとしており、とても印象に残った。この会議後、私はいくつかの団体と協力関係を結び、一緒に漂着ごみの清掃、水と健康、環境教育などのプロジェクトを進めている。

 会議後に私は年次総会の資料を思い出し、詳しく見てみた。すると幹部たちによる「祝辞」の内容は実際のところ、国内外のNGOの発展動向、中国環境保護NGOの現状分析などで、これらは私が雑誌などで見たことがないものばかりであった。さらに専門家の講演は、環境保護分野における国内外の先進的な研究、環境保護製品の開発状況などであり、これらは通常では聞くことができない内容ばかりであった。私は後悔した。真剣に年次総会に参加しなかったばかりに、せっかくの大きなチャンスを逃してしまったということを。

【筆者】李 力(LI, Li) / 環境友好公益協会 / 寄稿 /  [C09042202J]
【翻訳】中文和訳チームB班  畦田 和弘]]>

死の森

桐柏県盗伐調査(その3)

河南省 4月9日、視察団は月河鎮徐寨村にて更に驚く場面に出会った。徐寨村は国道312号に沿い一帯に6つの「古植物園」を有している。内部には老木が移植され、その樹齢は数十年以上である。視察団は、古植物園の第4区に千本近くの老木があるのを目にした。園内の関係者の紹介によれば、ここにはザミフォーリア、カエデ、トネリコ(Fraxinus hupehensis)等があり、うち、トネリコの木は国家の絶滅危惧保護植物である。園内の老木はいずれも上部を切断され、枝が取り払われており、ある木は既に新芽を生やしていたが、大部分は未だ木の幹に何も生えていない状況であった。「一樹一価、樹種、樹齢、樹形も、価格も同一ではない。また、輸送可能である。」 園の関係者によれば、これらの樹木の大部分は都市に売られ、造園や地域の緑化に用いられるとのことである。

 「これらの老木は基本的に全て桐柏山付近から盗まれてきたもので、ある者は高価な樹木を手に入れるためには山登りも惜しまない。彼らが地方から買ってきたというのは全くのでたらめだ。こんなに多くの老木を売りにくるはずがない。」 現地の事情を良く知る人物はこう述べた。

 4月10日、視察団は大河鎮でも同じような状況を目にした。現地では丁度第7区と番号が付けられた古植物園が建築中で、その内部には既に多くの老木が移植されていた。違法な窃盗はいつ止むのか?

 淮河の水源である桐柏県は、国家レベルの生態モデル地域である。かつて「全国造林緑化100県」、「全国緑化モデル県」等の称号を得たことがあった。しかし、このような植樹造林によりこのような称号を獲得した場所で、逆にこのように公然と一連の環境生態系破壊行為が発生しているのはなぜだろうか?

 4月10日と11日、視察団は現地で見聞きしたことにつき、桐柏県の林業局の劉凡林局長、森林公安分局杜権局長らと対話を行った。席上で、両名はいずれも、上記の現象は程度は異なるが確かに事実であると述べた。

 窃盗がはびこっている事実につき、杜権氏は「森林公安はずっと取り締まりの強化をしているが、管轄範囲も非常に広く警察の力不足により、管理しきれない。また現在、桐柏周辺の木材需要量も非常に多く、更に窃盗者達を煽っている。我々が検査にいくとみな木材輸送証を提示してきて、彼らを調査することができない」と述べた。

 しかし、現地の被害者達は、杜権氏の言う「取り締まりの強化」には納得していない。造林大手の李鵬氏は「少なくとも10回は窃盗者に遭遇しているが、通報後に一人も捕まえられていない。また、2007年に自分が窃盗者を通報したために、街で殴られ、頭部・顔面・足等に怪我を負ったが、この事件はいまだに解決していない。」

 視察団が現地の造林大手を訪問した際、そのうちの一人は次のように述べた。「現在、全県内に大量の座席を取り払ったマイクロバスが盗んだ木材の輸送に使用されており、その多くがナンバーがない、ナンバーが隠された、もしくは廃棄車である。車両の出所からコントロールすべきであり、一つ捕まえて没収し、2つ捕まえれば彼らはもうやらなくなるはずだ。今のように罰金だけ徴収して放しているようでは、彼らにまた窃盗することを容認しているようなものだ。」

 木材の違法輸送の問題につき、視察団はいろいろな場所を訪問し、桐柏周辺の県や市がむやみに木材輸送証を発行しているという疑いがあることに気づいた。

 杜権氏は、彼らが事件処理する際、当事者が近隣の県や市が発行した木材輸送証を出してくる場面によく遭遇したと証明した。「周辺の県や市が輸送証を発行し、桐柏から盗んだ木材を輸送する。このようにして合法になっている」と事情を知る人は述べた。

 しかし、実際にこのような抜け穴は根本的に推測の域を出ない。老木売買を例に、もし真相を解明するならば、当事者にいつどこで購入し、またいつどこで桐柏まで輸送したのかを話させることができるのだ。またその後調査をする(桐柏に入る料金所はいずれも監視コントロールされており、この車両が老木を輸送したかどうかを調査すればすぐにわかる。または老木の出所で事実確認を行う)。このようにすれば非常に簡単に真相が明らかになる。

 ここ数年、メディアが桐柏山林で窃盗者、乱伐に遭遇している状況を絶えず報道しており、毎回のように現地政府、主管部門のいずれも「取り締まりを強化していく」と述べているが、今回の視察結果から見て、これらの現象には明確な改善が見られていない。

 視察団は出発する際、「淮河水源の自然保護区一体の山林は非常によい。なぜ他の場所は乱伐されていないのか。政府は本当に打つ手がないのか?」と現地の主管部門に質問し、また今後も視察にくることを示唆した。

【筆者】陳輝 河南日報記者 / 環境友好公益協会 / 河南日報より転載 /  [C09042101J]
【翻訳】中文和訳チームA班  五十嵐 裕美]]>

東アジアの「通い容器」の今

通い容器を韓国・中国・台湾・日本で比較する

東アジア 飲食物の入れ物、特に一時的に使われるものの使用頻度が高い容器やカップについては、その都度使い捨てにするよりは、洗って何度でも使い回せる容器を使った方が環境負荷も減らせるし、飲み応え・食べ応えも違ってくるだろう。通い箱というのは耳にしても、「通い容器」となるとあまりなじみがないかも知れない。だが、そんな使い回しの利く容器を「通い容器」と称し、新たに利用される場面も出てきているようだ。

 通い容器の状況について、あくまで一例ではあるが、韓国・中国・台湾・日本の東アジア3国1地域で比較してみることにした。共通点もあれば、そうでない点もあり、興味深い。東アジアではマイカップを持っていれば便利、というのは言えそうである。(ただし、カフェで割引を受けるには、その店オリジナルのカップを持参する必要がある点は要注意。)

【韓国】

 韓国の場合、レジ袋有料化の普及は全体的によく進められているが、通い容器については、カフェをメインにタンブラー使用のお客様に割引サービスという形で行われているのが一般的。スターバックスなど外国資本の他、韓国発祥のカフェでも10%や最大2000ウォン(約240円)の割引などを行っている。ただ、割引の宣伝をホームページ(公式ブログ)などで知らせているのは、ダイニングフォレストカフェだけで、多くは景気対策の一つとして、定価より安く飲めるという形での情報発信にとどまっている。

◎カフェ

・ダイニングフォレストカフェ(Dining forest)
 コーヒー、飲み物、ハンバーグ、サラダなどのテイクアウト用メニューについて、タンブラーなどを使用の場合は2000ウォンの割引サービスを提供

 出典:カフェの公式ブログ
 http://blog.naver.com/d_forest?Redirect=Log&logNo=90040034591

・ホリーズカフェ(Hollys Coffee)
 タンブラー使用の場合、10%割引サービス

 出典:ポータルサイトWisia
 http://www.wisia.com/item/150299

・ザ カフェ ビーン(The Coffee Bean)
 アメリカのカフェチェーン店。タンブラー使用の場合300ウォン割引。

・スターバックス
 タンブラー使用の場合300ウォン割引

 出典:インターネット 韓国経済
 http://www.hankyung.com/news/app/newsview.php?aid=2009031850681

【中国】

 カフェとしては、現在はスターバックスだけが2元(約30円)の割引を実施している。中国全土で共通する通い容器としてはこの程度だが、それ以外の業態では、地方のあちこちで面白そうな情報が見つかった。例えば大型スーパーではエコバッグ等持参のお客様向けに「スピーディレジルート」を設け、すばやく会計ができるようにしていたり、武漢市のある高校は自主的に学校内では全ての使い捨て容器禁止というキャンペーンを実施し、資源の節約などを図っていることなどが報じられている。

◎カフェ

・スターバックス
 マイカップ使用の場合、2元(約30円)割引

 出典:ポータルサイト 新浪
 http://news.sina.com.cn/c/2009-03-12/221815299878s.shtml

◎商店

・華潤万家(大型スーパー)
 エコバッグを持ったお客には、割引特典などを実施

 出典:商業・企業情報サイト 生意社
 http://finance.qq.com/a/20080522/001420.htm

・カルフール(大型スーパー)
 通い容器またはエコバッグを持ったお客には、スピーディレジサービスを提供

 出典:ポータルサイト 新浪
 http://www.douban.com/group/topic/2463624/

◎学校

・高校食堂
 食堂に弁当箱など通い容器を持って来た場合、0.2元~0.4元の使い捨てトレー代がかからずに済む

・高校ウォーターサーバ
 安全飲用水の確保のためウォーターサーバが設置されている。学生はマイカップを持ってこの水を購入するのが決まり。

 出典:http://www.foodqs.com/trade/tradepage/trade_view_1440173.html

・禁止令
 武漢市のある高校は、資源節約のため、全校で使い捨てカップの使用を禁止した。学生・先生ともマイカップを持ち、会議や打ち合わせなどの時も全員がマイカップを持つことになった。

 出典:中国青年オンライン
 http://news.cyol.com/content/2008-04/28/content_2161214.htm

【台湾】

 台湾の場合は、通い容器に関するキャンペーンはカフェがメイン。例えば、本土のカフェの85度やCITY CAFEなどはマイカップを持ってきてもいいと謳っている。(ただし、割引などの特典はないようなので、実効性は不明。) 逆に興味深いのは、マクドナルドでも通い容器が通用するという点である。

 出典:台湾自由時報ネット版
 http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/may/22/today-life2.htm

【日本】

 昔ながらの出前配達(麺類、丼物、中華など)は通い容器なしには成立しない。アルコール類を扱う商店では、ビール瓶はもちろん、一升瓶からジュース類のビンまで、あらゆる規格のビンを集めてメーカーに返すのが通例。豆腐を売って歩くスタイルも復活し、住宅街を中心に見られるようになったが、そこでは自宅の鍋などを持って行けばそこに入れてもらえる。醤油や味噌などの量り売りでは、目方さえ合っていればどんな容器でも代用は可能。使い捨て容器でなくてもやりとりできるものについては、通い容器が立派に機能していると言っていいだろう。

 コンサートやスポーツイベントなど、一度に大量の容器が使われる場所では、リユース食器やリユースカップも広まりつつある。洗浄・乾燥させる手間や人件費が課題に挙がるが、コストダウンに向けた努力は続いている。(参考:http://www.reuse-network.jp/)

 その店オリジナルのカップを一度買えば、次に利用する時は割引になるのは日本でも同じ。東アジア環境情報発伝所の事務局周辺、つまり半蔵門・麹町界隈でも、スターバックス、タリーズ、エクセルシオールの3店で通い容器(タンブラーやカップ)を扱っている。

*参考:以下のような取り組みもある。
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J04082501J
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J06072802J
 http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08032101J

 自動販売機では、富山大学(http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J05030202J)のような例があり、その後もマイカップ対応自販機は機能強化が図られつつ増えているようである。

 弁当容器については、容器代を上乗せする店はあるが、その買った容器を再使用することはできないため、通い容器にならない。(容器代は通常、弁当の価格に含まれているので、客はあまり意識することはない。) 仕出し弁当では、専用の容器で提供する業者もあるが、食べ終わった後で容器が回収されてしまうため、食べ残しが出た際、持ち帰れなくなるのが逆にネックになる。弁当類の容器は基本的に一方通行というのが宿命のようだ。

 弁当ではなく惣菜を売る業態もあるが、その中にマイ容器を扱っている店が一部(今年2月に試験的に実施)にあり、通い容器の可能性を広げている。

・・・

 こうして見てみると、コーヒーや惣菜など、取り扱いが比較的単純で、そうしたスタイルを受け容れる購買層が多い品目については通い容器が成立する、という見方ができそうである。

韓国・中国・台湾の参考画像

都内で撮影した通い容器の例

某餃子店での容器代の案内板

【筆者】鄭恩先 (訳:朴梅花、まとめ・加筆:冨田行一) / 東アジア環境情報発伝所 / 寄稿 /  [J09041702J]
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E-wasteの危険性を伝える

浙江省のとある村の小学校にてE-wasteについて学ぶ環境教育の授業が行われた。

東アジア 2009年4月某日、E-wasteの分解基地として知られる浙江省のとある村の小学校において、東アジア環境情報発伝所によるE-wasteの危険性を学ぶ環境教育の授業が行われた。

 今回の環境教育の主な対象となるのは地域の7つの小学校の高学年と中学の学生約3000人。この日は、山村にある小学校の全校児童約150人が校庭に教室から自分のいすをもってきた青空教室形式での授業となった。

 都市部からこの小学校のある村に向かうと、山間部に入るにつれ、時折、基板を熱した際の鼻につんとくる独特の臭いをあちこちで嗅ぐことができるようになる。(基板(プリント基板)とは電子部品を固定して配線するためのパソコン等電気製品の主要な部品のひとつである。非正規のE-waste解体作業の過程ではしばしば基板上の部品や銅などの金属部分を環境や作業者の人体への考慮無しに火で熱して抽出したりする。)

 今回の授業を受けた子どもたちも親たちがやっている作業であることから、E-wasteの分解工程にはとても詳しい。「基板は何でしょうか」という質問に一堂「お金になるもの」と答えた。授業を担当した教師の「金属や部品を取り外した基板をどうしていますか?」という質問には、子どもたちがめいめいに「焼くー!」「棄てておくー!」「回収するー!」など大きな声でこたえる。

 次いで「どうするのがいいと思いますか?」という教師の問いかけには「回収するー!」との答えが子どもたちから帰ってくる。実際に回収するといっても、徹底的に金属を取り出す過程においては、気化した鉛以外の化学物質による汚染も懸念されるため、難しいところだ。

 最後の質問の時間では、子どもから「では、どうすればいいんですか?」という問いかけがあり、教師が、発伝所が発行した中国語の教材にも書かれた無害化処理の重要性を伝えていた。

 小学生が集中できるのは、30分が限度ということもあり、全体での授業は40分ほどで切り上げられたが、その後、各学年ごとに教室に戻って、それぞれの担任から教材を使った補足説明がなされた。

 また、この地区の子どもたち(小学3年生)と別の地域の子どもたちの知能の発達度合いを比較した結果、顕著な差が認められたそうで、E-wasteとの明確な因果関係こそ示されていないにせよ、鉛中毒による脳の発達障害の影響が懸念されるところだ。

 他に産業がないこの村の住人にとっては、E-waste解体作業がなくなることは、生活ができなくなることを意味するため、地元の人々は無害化処理のできる施設を希望している。すでに中国の大学教授も、同様の構想を示しているという話もあるが、海外起因のみならず中国国内からの大量発生も懸念されるE-wasteだけに、どのような対策をとるべきか、現場の市民とともにこれからも考えていきたい。

今回のE-wasteの教材(見本)

一口にE-wasteと言ってもさまざま

【筆者】廣瀬稔也(HIROSE, Toshiya) / 東アジア環境情報発伝所 / 寄稿 /  [J09041701J]
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土建政治に魂の抜けた韓国式気候変動対応

ラムサール条約総会の成功的開催が韓国の湿地の破壊を招く第一歩であった

韓国全土 昨年、第10回ラムサール条約締約国総会(The 10th Ramsar Conference of the Parties)を迎え、環境連合を始めとする韓国の市民団体が中心となって行われた国際湿地NGO大会(World NGO Conference on Wetlands)は、湿地保全のための順天(スンチョン)宣言文(Suncheon Declaration)と世界湿地ネットワーク(Suncheon Declaration)の構成という成果をもたらした。

 しかし、国際的に重要な湿地の保全のためのラムサール条約の成果は、まともに評価されることはおろか、韓国社会はこの条約の基本的な趣旨とガイドラインを何から何まで違反している無謀な冒険に全てをかけていると、国際社会の批判が心配になるほどだ。まさに環境問題を掲げてはいるが、自然を破壊し次世代に負担を押し付ける補正予算編成によって、4大河川整備事業と韓半島大運河に着手したためだ。しかし、現在もアメリカ発のモゲ-ジや金融危機のショックが、韓国に及ぼす影響は正確には評価されてはいないが、評価を待っているゆとりもなく個人投資家を不動産バブル市場に引きずり込む政府の広告宣伝は、いわば土建政治に対する警戒心だけを植えつけるのではないだろうか。

 ドイツでもG20首脳会議以降、世界的金融危機を克服するための景気回復策を打ち出し、その中でも交通インフラに投資しようという計画がかなり盛り込まれ、不必要な国家予算の無駄使いに対して、シグマ・ガブリエル環境部長官が立ち上がり、土建政治だと批判している。社会的にもブント(BUND)やドイツのグリーンピースのような環境団体も「予算の無駄使いのアスファルト祭りだ」として、シュピーゲル誌を通じて社会的論争が始まった。日本の場合も、気候変動を単純な国家的次元の温室効果ガス削減を超えて、地球の温暖化の被害地域と共同協力のための太平洋環境共同体を模索している。これに比べれば、韓国がセメントを採掘して河川の砂を掘りコンクリートに加工して、湿地を覆い隠すことが、気候変動に投資している事業だと言いふらすことは「頭隠して尻隠さず」なんて生易しいことではなく、テロ行為に近いものがある。

 この点に関して、韓国在住の外国人専門家やマスコミ関係者によって、より客観的な評価と時事面であらたな発見がある。梨花女子大学校のマーク・D・ウィテカー(Mark D. Whitaker)教授は、李明博政権のグリーン・ニューディールが運河プロジェクトをそのまま持続することで、核心は(お粗末な環境配慮をごまかすための)グリーンウォッシュであり、50兆ウォンを投資している環境政策は、彼の出身地の慶尚道だけが貪欲に私腹を肥やすものだと批判している。外国のある著名なマスコミもソウルの環境政策の要の清渓川が、下水溝だった清渓川の上に再びコンクリートを覆いかぶせた繕い方は、現在推し進めようとしている4大河川復元と運河のように大型コンクリート事業と同じもので見かけだけの「エコ」だと評した。

 昨年を振り返って見ただけでも、李明博大統領が昌原市で演説した環境政策のイメージは、結局、劇中の一場面のように「エコ」の仮面をかぶった役者が、口先だけで「エコだ」「エコ!」と叫んでいたに過ぎない。韓国を初めとする各国政府が、協力的な態度で国際的に重要な湿地の保全のために準備した条約と総会の席が、どのような意味を持っているのか、外交の基本から学び直すことが先決ではないかと感じるほどだ。

 昨年、李明博大統領の演説と共に、全世界のNGOの提案と討論によって完成された順天宣言文は、締結国総会の本会議場で朗読され、全体会議(Plenary Session)で検討され、各会員国が湿地の保全と賢明な利用のための宣言の趣旨を、また国家政策で収束可能な最小限の方法を提示している。最小限といったのは、これから宣言文に盛り込まれた内容を行動に移す数多くのプロセスが、私たちと次世代が担うべき課題だという意味を込めているためだ。なぜならば、各国が該当国とその国が属する地域(例えば アジア、オセアニア)、世界レベルで行動に移せる計画案[Action Plan]を作らなければ、紙切れになってしまう恐れもあるからだ。

 宣言文には既に、ずっと前の締結国総会で決議されたCEPAというプログラムも含まれているが、湿地の保全と賢い使用、地域コミュニティの保全のためのコミュニケーション(Communication),教育(Education),参加(Participation),認識促進(Awareness)の活動を意味する。しかし、湿地を破壊し次世代の負債を担保に大規模土木事業(mega-construction)を推し進めることが果たして「参加」なのかは疑問でないとは言い切れない。さらに、韓国は未だに国家単位のCEPA実行計画を作れずにいる状態だ。湿地という資源が韓国の法律では、単に鉱物(例えば、砂、砂利)や土地(例えば、宅地)としてのみ再評価され、それ自体は経済的利益がないも同然と定義されるためだ。すでに国際社会では、最も保守的な物差しでも河川と干潟、河口流域などのような湿地の経済的価値は8,000~23,000ドル/ha.yrと評価(Constanza他,1997)されているのに、韓国はこのありさまだ。国内の専門家が直接調査したことがないという理由もあるが、調査にあてる公的支援もほとんどなかったためでもある。

 このように社会・経済的、エコロジーとしての価値が証明された湿地を、単純に土木事業や鉱物資源の価値だけで評価することは、国際社会と協調する意思さえないと宣言することと同じ意味を持つことになる。すでに国際社会で客観的に評価されはじめた李明博政権の土建政治が、今からでも環境問題にまじめに取り組むつもりならば、土建財閥と手を組む今までの取り組み方を捨てる覚悟が先である。この金融危機は、世界の指導者たちの危機管理能力を試す舞台として評価される今、韓国の順位はG20にも入るかどうか疑問だ。

 最後に お知らせです。

 環境運動連合は、韓国の4大河川整備事業と韓半島大運河のような大型土建事業が、まともな環境政治と外国に誤って伝えられることや、外国の客観的な情報が韓国市民に伝達されないことがないように、河川と湿地を守るためのFriends of the Riverウェブ・キャンペーンを展開しています。
ホームページを通じて、外国に韓国の美しい山や川を知らせたいと願う方は、メッセージや写真、その他、HPに載せる内容をお寄せくだされば、ご連絡先と一緒にお名前を載せる予定なので、ご一緒に河を守る活動に参加してみませんか?

【筆者】チ・チャニョク(Zi, Tzan Hyuk) / 韓国環境運動連合(KFEM) / 寄稿 /  [K09041601J]
【翻訳】全 美恵]]>

死の森

桐柏県盗伐調査(その2)

河南省 次の視察地である朱庄郷後河村では、ほぼ完全に禿げている山もあり、視察団の一行はより深刻な状況を目の当たりにした。朱庄郷、呉城鎮、大河鎮の3つの行政区が合流する地点では、完全に保存されている林を見つけたが、後ほどよく調べるとまた悲しい事実を知ることとなった。この20ムー余りの林は村民の王倉寛氏が所有しているが、樹木を守るため、70歳を超える高齢の王氏は年中林に出入りし、監視している。2008年の大晦日、「まさか正月休暇の間に盗伐する人はいないだろう」と思い、王氏はお正月の夕飯を食べるためにいつもより早く帰宅した。ところが翌日に確認すると道路に近いところで16本の木が刈りとられていたことに気づいた。王氏は怒りを込めて次のように言う。「自分の息子が家を建てるときさえ、刈ることを許さなかったのに。」今では高齢ながらも毎日欠かさず林を見回り、辛うじて守っている。

 伐採のほかにも、違法開墾の事例も目立つ。前述(調査(その1)→http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C09041401J)のほかにも、大河鎮江庄村の周辺では湿地杉があるが、その隣にある道路のそばには段々畑があり、そのすぐそばでは多くの杉が刈り取られていた。情報によると「これは逐次に養蚕のために杉林を桑畑にし、その後農耕地として拡大していくもので、退耕還林という政府方針に背くものである」。淮源鎮後棚村の清泉寺に行く道でも、同じような焼畑による開墾の跡が見られた。

 中国政府の林業政策によると、公益林以外の経済用林、商品用林は一定の周期にまで成長したものは間伐、択伐することが許可されているが、事前に申請することが求められている。(申請を受理した)林業部が現場で確認し、実際状況を把握して初めて伐採の量を含めて許可を下すという手続きとなっている。世界銀行からの借款を受けて育てている湿地松の例も、現在では伐採を許可できる周期にまで成長していない。

 桐柏県林業局の複数の関係者によると、近年の盗伐が深刻化したことを受け、ここ2年の間は伐採許可を凍結しているという。ここ2年間の伐採はすべて違法なのである。

樹木盗伐のビジネスモデルがすでに形成されている

 桐柏県の森林被覆比率が高く、住民は家の周辺に樹木を栽培しており、個人利用は十分であるはず。それに県内は大きな木材加工の工場もない。盗伐された樹木はどこで使われているのか。

 情報によると、これらの樹木の一部は食用菌の栽培に使われ、その他は炭鉱に売られ、坑木として使われるという。また、このことはすでに桐柏県では周知の事実となっている。現地で盗伐してから納品、金銭取引までの一連のプロセスはすでにビジネスモデル化しているようである。

 (調査(その1)では)312号国道に沿って湖北省の随州から桐柏までの間、道路の両側には大量の材木が置かれていると紹介したが、主に松の木やクヌギの木が多い。情報を知る人はこのように話す。「馬尾松や湿地松を含む直径15センチ前後の松の木を2.5メートル前後の標準木材に切り取れば、炭鉱の道を支えるいわゆる”坑木 ”ができる。これらを平頂山や落葉などに運ぶと、一本5元から10元で売ることができる。山から伐採したものは、一本の木からは平均で15元を儲けることができるが、今や炭鉱に買い取ってもらう価格は40元から50元に値上がりしている。」

 松のほかにもう一つ盗伐に遭っている樹木はクヌギの木であり、食用菌を栽培するのによい原材料となっている。現地で直接販売するか、もしくは周辺地域で売りさばくことができる。ここ数年で桐柏県及び周辺の泌陽県、確山県や湖北省の随州市では、食用菌の業界が急速な発展を見せており、クヌギの木に対する需要は増え続けている。

 情報によると、「クヌギの木は黒木耳の生産に最も向いているが、1ムーの黒木耳を生産するのに、3万本のクヌギの茎が必要」だという。また、正常ルートからはクヌギの木を入手することが困難であることから、盗伐が盛んに行われている。クヌギは生命力が強く、刈り取られた後は根っこを残しておけば、新しい枝が生えてくるが、需要があまりにも大きいため、直径2~3センチにまで成長するとすぐに盗伐され、現在森に残されているクヌギの木はほぼ潅木のような小さい枝しかない。

【筆者】陳輝 河南日報記者 / 環境友好公益協会  / 河南日報より転載 /  [C09041503J]
【翻訳】中文和訳チームC班  紫菫]]>