小型電気電子機器リサイクル制度の構築に向けて(2)

4回目となる審議会が開かれた

東京 2011年7月22日、中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会の「小型電気電子機器リサイクル制度および使用済み製品中の再生利用に関する小委員会」が開かれた。第4回目となる今回は、既に制度の必要性についてはある程度、合意が形成されているという雰囲気のなかで、回収率、回収品目、制度に向けての具体的な課題(不用品業者の取り締まりなど)が議論された。

 小型家電回収における回収率について、事務局のまとめた調査資料(資料4小型電気電子機器からの有用金属リサイクルを検討する必要性について)では5~50%という幅広い数字が出されている。この点について、実際の回収率に近い数字に基づいて議論を広げ、さらにはそれに伴う便益性についても単純な貨幣価値に換算できる採算性よりは、社会的な便益効果が大きいことを示してほしいとの意見が出された。

 今回提示された調査資料であらためて中型機器(電子レンジ、炊飯器など比較的サイズが大きい製品)の場合、95.5%が一般廃棄物として排出され、その内1年以上家庭などに置かれる(退蔵)割合が45.7%もあり、使用後すぐ排出されるのはわずか50.2%でしかないことが示された。これについては、引き続き消費者がすぐ廃棄しない理由などを明らかにし、排出し易い仕組みにするように求める声があがった。

 また、海外への流出については同じく中型機器の場合10%という数字が調査(資料3使用済小型電気電子機器のフロー推計結果(一次案))で提示されている。この点について、循環型社会形成推進基本計画の方針では、「循環資源の国際的な移動の円滑化を図ることも重要で、地域内、さらには国際的に一体となった取り組みを進める」とされている。しかし、必ずしも国内でリサイクル必要がないという考え方については、海外に流れた後は追跡などが難しいことや環境負荷を伴うことからはやり国内でリサイクルするシステムが必要である意見が出された。

 回収品目については、今回の調査データには既にPCリサイクル法で回収されているPCも入っていることから、既存の制度との連携、また小型家電以外にも鍋やゴルフクラブなどの有用金属を含めるかどうかについても検討が必要である。さらにはCSRの観点からリサイクルを進めている家電もあるので、経済性以外の視点での検討すべきとの意見も出た。

 現時点の課題としては、より現実に近いデータに基づいた調査、排出する消費者の利便性を考えること、さらには無料回収業者に市民が排出することで、家電の回収率が低いなどが指摘された。特に無料回収業者の場合は、回収率に大きな影響を与えている要素なので徹底的な対策が必要であることが認識された。

 拡大生産者責任(EPR)の観点から見れば、企業は製品の生産だけではなく廃棄までにおける製品の全サイクルに責任を負うことが必要で、それがまさに企業のCSRにつながることになると思われる。小型家電の回収においてもぜひ企業の責任ということも入れて社会の各セクターが責任を取るような制度を期待してみたい。

過去の記事・小型電気電子機器リサイクル制度の構築に向けて(1)

http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J11060302J

関連URL・中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会
小型電気電子機器リサイクル制度及び使用済製品中の有用金属の再生利用に関する小委員会

http://www.env.go.jp/council/03haiki/yoshi03-24.html

【筆者】朴梅花 / 東アジア環境情報発伝所 / 寄稿 /  [J11072901J]
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(13)Family ~ブログJKTSより~

岩手にもたくさんの『Family』がいるよ

岩手22日

私たちがここにいるのも明日がラストになりました。もうすっかり家族です。

 この震災で家族を失った人たちをたくさん見てきたけど、家族って血が繋がってる人だけじゃなく一緒に涙を流せたり心に少しでも寄り添ったならもう「家族」って言っちゃっていいんじゃないかな。

 だから私は避難所や病院や救護所で関わったみなさんを本当の家族のように思いながら毎日接してきました。

 相変わらずまだお風呂に入れない状況。

 今日は天気も悪いから仮設住宅を建ててる建設業の方たちも交代で避難所をのぞきに来てくれてどこか不備がないか見回ってくれました。

 医療チームで何かお土産を置いていけないか考えて建設業の方にも協力してもらい、足湯だけでも出来ないかという話に。

 建設業の方たちも即OKをくれて材料で流しそうめん並みのたくさんの人が使えそうなのをあっという間に作ってくれました。

 水が出ないから給水車まで行って水をみんなで運んで焚き火の火やコンロで湯を沸かす。

 避難所のみんなを呼びに行き、足湯を見せると『えぇーっ』とびっくりした様子。

 みんなで一列に並んで足湯をすると、一気に笑顔でした。

 あんまりあったかいお湯じゃなかったけど喜んでもらえて良かった。

 嬉しくて足湯なのにそのお湯で顔を洗っちゃったおじいさんもいました。

 『これみんなの足を洗ったお湯ですよ~(笑)!』って言ったら『いいんだよ、みんな家族みたいなものだ』と。

 みんなも家族みたいって思っていたんだなぁって嬉しかったです。

 またみんなの笑顔に励まされてしまいました。

 足がずっとぽかぽかだよって言ってぐっすり眠りについたみんなを見て、自分が出来るちっぽけなことがなんだか嬉しくてずっと泣いていました。

 ずっとここにいたいけどそう思えるのは私には戻る場所があるからですよね。

 実際滞在延期を申請したけど、これ以上いたら医療チームが体調崩すのは明確だから一旦戻るべきと反対されてしまいました。

 避難されてる方は一刻も早くここを出たいはずですよね。

 気持ちはあたたかいけど体育館はとても寒い。

 早くみんなの住むところが確保されることを願います。

 でもこんなふうに思える出逢いをずっと大切にしたいです。

 ここでの仕事は私自身の考えや今後を大きく変えたと思います。

 岩手にもたくさんの『Family』がいるよって胸を張って言おうと思います。

追伸:自衛隊の方がとなりの市にテントのお風呂を作ってくれました!
1日数人限定ですがやっと避難所のみんながお風呂に入れる機会ができました!!
さっぱりして帰ってくる笑顔を見て嬉しくなりました。

【筆者】JKTS / (個人) / JKTSブログより転載 /  [J11072902J]
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「気候変動と持続可能な消費及び生産」をテーマとする中国ヨーロッパ対話が成功裏に

中国・ヨーロッパ双方計50余りのNGOと政府、研究機関とメディア117名が今回の中国ヨーロッパ対話に参加した

浙江省 7月13日~15日、浙江省・寧波市で「気候変動と持続可能な消費及び生産」をテーマとする中国ヨーロッパ対話が成功裏に行われた。これは一連の「中国ヨーロッパ民間組織対話」プロジェクトが正式に始動したことを意味している。EUが援助する「中国ヨーロッパ民間組織対話」は3年間のプロジェクトで、中国・ヨーロッパ双方の合計6つの協力パートナーが参加している。今回の寧波会議は中国のノッティンガム大学の主催で、中国国際民間組織協力促進会がタイアップした。

 中国・ヨーロッパ双方計50余りのNGOと政府、研究機関とメディア 117名が、今回の中国ヨーロッパ対話に参加した。中国国家発展改革委員会気候課戦略計画室副室長華中は会議で、気候変動が中国に与える影響と中国政府の対策案を述べた。イギリスの前の副首相で欧州委員会気候変動事務書記官ロード・プレスコット(Lord Prescott)は、気候変動に対する全世界レベルでの挑戦について素晴らしい演説を行った。欧州からの参加者は、ドイツ、イギリス、ベルギーの民間環境保護組織の代表で、彼らと中国の環境保護NGOの代表はそれぞれ、中国の政策対応やNGOとメディアの協力、市民参加型の公共政策などの議題について演説した。開放的でインタラクティブな雰囲気の中、参加者は思う存分交流と討論をかわし、自らの団体の活動を見直すことができたにとどまらず、いくつかの関心を集めている気候変動議題について、特に理念上の合致点の有無について深く話し合うことができた。多くの中国民間組織の参加者は、ヨーロッパNGOとの交流の中で、双方の理念と問題のとらえ方において大きな差異があることに気付いた、この3日間の交流と学習を通じ、ヨーロッパとの対話からいくつかの啓発を得、思考も広がった、と話した。

 今回の寧波中国ヨーロッパ対話から新たに二つの後続プロジェクトも誕生した。中国とヨーロッパNGOが共同で主催実施するもので、気候変動と持続可能な消費及び生産の分野において、プロジェクトの実施を通じてわずかながらでも貢献することを趣旨としている。私は今回、未来の中国ヨーロッパ対話を含め、更に多くの中国・ヨーロッパの民間組織協力が生み出されると信じている。

【筆者】中国国際民間組織協力促進会 / 中国国際民間組織協力促進会(China Association for NGO Cooperation) / 転載 /  [C11072702J]
【翻訳】中文和訳チームA班 近藤 玲]]>

渤海湾の原油流出面積が拡大 11の民間環境保護団体 公益訴訟へ

公開書簡にて、中海油(中国海洋石油総公司)に対し今回の事故に対する迅速な詳細説明と、環境汚染及び事故隠蔽への謝罪を要求

中国全土渤海湾における原油流出はまだ続いている。流出面積は、当初中海油が公表した200平米から国家海洋局の予測した840平方キロメートルまで拡大し、現在は既に渤海湾北部に拡散している。

当初、中国メディアと民衆は事故責任の矛先を、下請け会社である康菲石油(中国)有限公司(ConocoPhillips)と協力企業である中国海洋石油総公司に向けていた。

7月4日、11の民間環境保護団体がメディアに発表した『中海油と康菲公司が招いた渤海湾原油流出事故に関する公開書簡』(以下『公開書簡』)は中海油と康菲公司米国本部へそれぞれ送られた。公開書簡では、中海油に対し今回の事故に対する迅速な詳細説明と、環境汚染及び事故隠蔽への謝罪が要求された。7月6日、自然の友の担当者・常成氏もこの公開書簡を香港証券取引所とニューヨーク証券取引所に送り、二社の原油流出事故が迅速に市民に公表されなかったことに対し懲罰が与えられることを望んだ。

この11の環境保護団体は以下の通りである:公衆環境研究センター、ダーウィン自然求知社、自然の友、中国政法大学公害被害者法律援助センター、南京緑石、緑色漢江、陝西省紅鳳工程ボランティア協会、緑色流域、上海健康消費購入団、天津緑色の友、安徽緑満江淮環境発展中心。

これらの組織は渤海湾や原油流出と全く何の関係も無く見えるが、事件発生の直後に謝罪要求と、更に市民を代表し公益訴訟を提起する準備をしていた。その後、11の環境保護団体は間断なくインタビューを受け、その主張を公表した。11の環境保護団体が提起する公益訴訟の代理弁護士である北京徳和恒弁護士事務所の王海軍弁護士は、最近最もメディアへの露出度が高い公益弁護士となった。

王海軍氏は以下のように述べている「弁護士事務所も社会責任を負うべきで、我々は今回被害者側のひとつを代表として訴訟を起こすのではなく、今回の原油流出事件の直接的影響は無い市民による賠償請求を代表している」。しかし同時に、王海軍は北京徳和恒弁護士事務所が11の環境保護団体の委託代理をしているだけで、公益訴訟を提起しているのではないことを明らかにした。

義派弁護士事務所・王振宇弁護士はこの訴訟に対し懸念を示した。『公益時報』のインタビューを受けた際に、王振宇氏は「道徳的観点から言えば、11のNGO団体が責任ある二社に対し、公益訴訟を起こすことに賛成する。しかし、法律的に言えば、現在の制度はまだ不完全で、訴訟条件を満たしていない」とした。

王振宇氏は「国家海洋局が責任企業に対し公益訴訟を起こし、最後に賠償基金を設立したとしても、市民は更に煩雑な手続きを経て自己の賠償を受け取ることになる。権利を得るには、煩雑で時間のかかる道のりになるに違いない」と認識している。王振宇氏は市民が法律という盾を以って自己の権益を守ることを願っている。市民が自己の権利を行使することを関連行政部門が阻害しさえしなければ、市民が満足できる答えを得ることができるだろう。

【筆者】人民ネット / 環友科学技術研究センター / 転載 /  [C11072701J]
【翻訳】鈴木清恵]]>

この夏、家庭でゴーヤのカーテンが大人気

一石ニ鳥のゴーヤ、この夏一番人気の植物

東京 原発事故による電力不足に対応するために、この夏、日本社会は日常生活における節電ブームが起こっている。例えば、ゴーヤを植えること。

 ゴーヤはつる性の植物であり、葉は広い上に、密集している。植えて1ヶ月が経ったら、夏の強い日差しを遮れるような葉に成長する。それ故、「緑のカーテン」と呼ばれている。普通のカーテンと違い、ゴーヤのカーテン自体は、日が当たっても温度はあがらない。植物の蒸散作用によって、根から吸収した水が葉を通って空気中に蒸散し、熱量も水分と同時に蒸散してしまうので、葉はあつくならない。ゴーヤのほかに、キュウリや朝顔など、つる性の植物には同じような効果がある。このような植物による「緑のカーテン」は室内の温度を4〜5度を下げることができ、その結果、エアコンの使用を控えることにつながり、節電ができる。

 省エネと環境保護の効果があるため、近年、ゴーヤの栽培は学校や企業に広がっている。今年予想される電力不足に対する節電ブームに乗って、ゴーヤのカーテンは一般家庭に普及しつつあると言っていい。

 家庭の節電を促すために、自治体によってはゴーヤの種と苗を無料配布するところもある。東京都新宿区では、今年4月からゴーヤの苗を無料配布し、「緑のカーテン」プロジェクトを始めた。2ヶ月も経たないうちに、793家庭の応募が殺到した。プロジェクトの責任者である新宿区エコギャラリーセンターの高間佳子さんは「初めて来た人に、ゴーヤの植え方について説明し、ゴーヤの苗2株と、プランターなどを各家庭に郵送で送っています」と紹介している。

 今年、各地の種苗会社のゴーヤの売れ行きは増える一方だ。環境に優しいゴーヤは種苗会社の新しい寵児となっただけでなく、新しいビジネスチャンスをもたらした。ゴーヤを買い求める客は絶えず、種苗会社は在庫を全部出しても足りない。横浜市にある株式会社サカタのタネでは今年、ゴーヤの売り上げが非常に伸び、去年の6割増となった。

 成熟したゴーヤは食べられる。苦味があるものの、ビタミンCなどが豊富な夏の優等生植物だ。一石ニ鳥のゴーヤはこの夏一番人気の植物になるに違いない。

ベランダに茂るゴーヤ

【筆者】倪 暁雯(Ni Xiaowen) / 早稲田大学政治学研究科 ジャーナリズムコース / 寄稿 /  [J11072202J]
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原発のないアジア太平洋地域を

FoE Asia Pacificからの宣言

世界 原発問題は、海外で活動する団体からも大きな注目を浴びています。FoE韓国、FoEオーストラリアは自国内で原発の廃止を求める活動をしており、また、FoEマレーシアは、韓国や日本から原発を輸入する計画に対して反対運動を行っています。こうした動きを後押しするため、 FoE Asia Pacific(アジア太平洋地域で活動するFoEグループ団体のネットワーク)は、その年次総会の場で、記者会見を行い、”Nuclear Power Free Asia Pacific region”を目指す以下の宣言を発表しました。

福島の原発危機を乗り越えて 原発のないアジア・太平洋地域を
2011年6月30日 韓国・ソウルにて
FoE Asia Pacific

 福島原発の事故災害から数ヶ月、われわれは、この影響が長期間続くだろうという認識を持ち始めている。

 放射線はすでに北半球の多くの地域に、また南半球の一部にまで広がっている。日本の原子力安全・保安院は、放射性物質の放出は危機発生の最初の週で770,000テラベクレルであったと推定している。放射性物質の放出量は全体として1989年のチェルノブイル事故の10-40%ほどになるだろう。これまで放射性物質の放出は止まってはおらず、今後この状態は何ヶ月も続くだろう。

 長期的にみてがんによる死亡者数は、数百から数千になるだろう。ちなみに、チェルノブイル事故の死亡者数は合理的に見積もって30,000人である。

 放射線量の許容限度の規定は、今回、緊急作業員と一般市民のどちらについても放棄されてしまった。

 今回の災害の経済的な損害は、500億ドルから1300億ドルと見積もられる―が、現実にその額を相当上回るとしても驚きに値しないだろう。

 100,000人から150,000人の住民が、放射能汚染のために帰宅することができないでいる。年末までに帰宅を果たせる住民もいるかもしれないが、最も汚染のひどい地域住民にとって避難生活は長引きそうである。

 世界的に見て、原発「ルネッサンス」は大損害を被った。ドイツ、イタリア、スイスでは、原子力発電を廃止、再生可能なエネルギー源の道を選択するとした。その他の多くの国でも原子力発電の導入、または拡張計画は大きく後退した。

 原発は、気候に優しく持続可能な未来を築くのに何の役割も果たさない。

 科学的な研究においても、ますます多くの論文で、エネルギー需要に対応しながら温室効果ガスの排出を着実に減らしていくことが可能な、広範囲のエネルギーの供給とエネルギー効率のよい選択肢について詳述されるようになっている。

 原子力発電は気候変動に対抗する必要または望ましい一翼を担うとする主張は、拒絶しなければならない。原子力発電はせいぜい部分的でかつ問題の多い対処方法であり、許容できない未解決の問題を提示している。

 ウラニウムは有害な核燃料チェーンの第一リンクであり、原子炉や核兵器に使用される放射性物質の主たる放射線源である。多くのウラン鉱山は環境や近隣住民に非常に有害な影響を与えてきた。

 世界中の原子力発電所はすでに多くの問題を経験している。それは―日本で見られるように、気候変動の結果これまで以上に頻発し激しくなりそうな現象によって引き起こされている。原子力産業はこれらの問題に注意の眼を向けるのに余りにも遅すぎた。同時に、原発産業は巨額の納税者補助金のために生き残り続けている。

 世界のどこを見ても、使用済み核燃料または高レベルの核廃棄物を永久保管できる貯蔵所などひとつもない。原子力は大量破壊兵器の拡散に直接繋がることが繰り返し証明されてきた唯一無二のエネルギー源である。

 再生可能で、効率のよいエネルギーに基づいたクリーンエネルギーの未来は、発展力があり実現可能なのだ。

 FoE Asia Pacificは、韓国、日本、マレーシア、スリランカやオーストラリアを含む、私たちの政府に対して核のない社会への移行を求めている。

 FoE Asia Pacificは、地域として、また個々の国家において核のない世界を追求する。われわれは、アジア・太平洋地域の住民がわれわれに参加して核のない世界をつくるために共に動き出すよう強く求めていく。

【筆者】篠原ゆり子(Yuriko, SHINOHARA) / FoE Japan / 転載 /  [J11072201J]
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68の動物保護団体が“鳥の巣“で開かれるロデオ・パフォーマンスに抗議

現在複数の動物保護団体と話し合いを進めており、仮にパフォーマンス中に虐待が認められるならば、公演中止の可能性も排除しないとした。

北京市10月初め、2011年米中文化交流の目玉イベントとして“Rodeo China、アメリカ西部のロデオ公演”が鳥の巣(北京国家体育場)で開かれる。

しかし7月8日、68に上る中国の動物保護団体の代表らがアメリカ側の主催者代表と話し合いを持ち、公演の中止を申し入れた。7月15日、動物保護団体は会見を開き、200以上の映像を用いて、ロデオ競技が動物をいかに痛めつけているかについて、主張を展開した。

昨日の中国側の主催者によると、現在複数の動物保護団体と話し合いを進めており、仮にパフォーマンス中に虐待が認められるならば、公演中止の可能性も排除しないとした。

68の動物保護団体が共同で抗議

4月に“Rodeo China、アメリカ西部のロデオ公演”が動き出した。これは10月3日から10日かけて、“鳥の巣”で計8日間にわたり開かれるアメリカ西部のロデオ競技会であり、ブル・ライディング(暴れている牛に乗る)、チーム・ローピング(逃げる子牛の頭と後ろ脚にロープをかける)、バレル・レーシング(3つの樽を馬で走り抜ける)などの伝統的なロデオ競技がみられるという。競技で使われる動物たちは来月にも北京に来るとみられていた。

こうしたなか、首都動物愛護協会、ACTAsia for Animals、深セン野良犬宿場などの68に上る中国の動物保護団体が、2011年の米中文化交流の目玉イベントとしてロデオが国慶節期間中に公演されることは、マイナスの影響をもたらすと指摘した。子どもたちが動物を単なる“モノ”であり、人間が好き放題にできるというように勘違いする恐れがあるためだ。

“私たちはこれらの粗暴な文化が中国に流入することを拒否する“と動物保護団体は語る。“Rodeo China、アメリカ西部のロデオ公演”の主催者は米中双方ともに、ロデオの残酷な本質、さらにこれにより引き起こしうる重大な結果を考慮するべきであり、計画は最終的に中止するべきだというのだ。

これらの動物保護団体によると、アメリカ側は中国政府に対して、電気ショック、チーム・ローピングなどロデオで頻繁にみられる行為が動物たちに深刻な傷をもたらすことを意図的に隠しており、これに関する明確な証拠も持っているという。もしも中止が受け入れられないならば、中国側のメディア、並びに動物保護の関係者による動物に対する全面的な調査、調査結果の徹底的な開示を認めると同時に、公演後の対応策を市民に示すように、主催者側に要求するとしている。さらに公演の広告にも18歳以下の未成年の入場禁止を明記するように求めている。

アメリカ側代表、公演中止はあり得ない

7月8日に行われた双方の話し合いの席上、2011年米中文化交流プロジェクト実行委員会の米国側代表は、映像、ネットなどの資料を引用し、ロデオ競技はアメリカでは広く認知されたスポーツであり、動物虐待にはあたらないという立場だ。米国側代表は、拍車でもって腹部に刺激を与えているので、動物を傷つけてはいないと主張した。

一方で、米国側代表は中国の動物保護団体の意見に耳を傾ける考えを示すと同時に、ロデオが動物虐待のスポーツと決めつけられ、公演が停止に追い込まれることだけは希望しないと伝えた。中国の人々が公演期間中に動物の調査に訪れることを歓迎するという。彼らは“ロデオが動物虐待につながるという主張に何の根拠もない”という。

中国側主催者も調査を歓迎

そして昨日、中国側主催者の一つである中国国際友好城市連合会の秘書長を務める李利国氏がこれに続いた。この活動は“2011年米中文化交流の重要プロジェクト”であり、政府の支援を得て、民間で行われるものだ。今回、動物保護団体の抗議が出た後に、中国側主催者はかれらと話し合いを持ったほか、北京市政府に対して報告も行ったという。

李利国氏はいう。アメリカの動物保護は一歩一歩、改善し、発展してきた歴史を持つ。動物保護団体の抗議はいくらか時代遅れの、昔の話であり、今回の公演をあまりにも極端に見過ぎていると。

“我々も民間団体による監督を歓迎する。しかし彼らには理性的にみてもらいたいし、極端にもなってほしくない”と李氏はいう。ロデオの例のように、仮に中国側が虐待の存在を確認できたならば、公演中止の可能性も排除しない。中国側はアメリカ側との間で問題がないかどうか確認をとっている。現時点でいうと、アメリカ側の公演で用いられる動物に対する配慮は十分なものであるという。

【筆者】新京報:王ソウ拉,儲芸 / 環友科学技術研究センター / 転載 /  [C11072002J]
【翻訳】畦田 和弘]]>

李寧、ナイキ、アディダスが中国の河川に環境ホルモンを排出

環境保護団体が「ファッションの毒: グローバル・アパレル・ブランドによる中国の水質汚染情況調査報告書」で指摘

中国全土ある環境保護団体が先日公布した報告書は、ナイキ、アディダスや李寧などを含む有名アパレル・ブランドのサプライヤーが、中国の河川に環境ホルモンを排出している、と指摘している。

 この団体によれば、調査は1年余りにわたって行われ、全てのデータはサンプル採取により得ている。昨年の春から、浙江省寧波市の雅戈爾紡績鉱業城、及び広東省中山市の中山国泰染整有限公司から排出された廃水のサンプル採取を行った。サンプルは、それぞれ英国エクセター大学内のグリーンピース研究試験所、及びオランダのオメガム独立環境試験所に送付され、分析が行われた。その結果、廃水中の主な有害物質は、ノニルフェノール、ペルフルオロオクタンスルホン酸塩(PFOS)、及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)だと判明。これらは、生物の内分泌を撹乱する物質で、生殖系に害を与え、免疫系や肝臓にも悪影響を及ぼす。これまでの研究では、これらの物質はごく少量でも非常に大きな危害をもたらすことが分かっている。

 欧州連盟や米国、および関連する国際条約では、すでにこれらの有害物質の規制が導入されている、と同団体は指摘。中国政府も2011年1月、「中国において輸出入が厳格に制限される有毒化学品の目録」に、ノニルフェノールを追加した。その実、PFOSとノニルフェノールの使用は、世界的には徐々に減少しているが、逆に中国では増加傾向にある。この団体は、これらのアパレル・ブランドは、そのサプライチェーンにおいて有害物質を使用・排出しないことを誓約すべきだ、と提起している。

 2011年版「中国環境情況公報」によれば、中国国内の河川・湖沼・貯水池は、程度は異なるが、その70%が汚染されており、有機汚染物質の20%は工業廃水に起因している。この環境保護団体は、中国の経済発展において重要な役割を担う紡績業は、残留性や毒性を持つ化学物質を大量に消費しており、水質汚染の主たる原因の一つになっている、と述べている。さらに同団体は、中国政府は予防原則に則した体系的な化学品管理制度を構築し、有害物質の使用・排出を徐々に削減し、最終的には完全になくすようにするべきだ、と提唱している。

【筆者】三農直通車 郄建荣 / 環友科学技術研究センター /   /  [C11072001J]
【翻訳】中文和訳チームA班]]>

(12)人の立場に立つ ~ブログJKTSより~

自分もつらい時に他の人の奇跡を喜んでいて、ますますここの素敵な優しいみんなの幸せを心から願い、信じました

宮城21日

今日は三陸の病院へヘルプに。

震災から10日が過ぎてそろそろ気をはっていた人たちも気力の限界だったのでしょう。

かなりの数のかたが体調不良を訴えて受診しにきました。

突然の災害、寒い毎日、固い床、プライバシーのない生活、見えない明日、

体調崩すのは当たり前の状況です。

被災から逃れたのに避難所で体調を崩して入院していた高齢者が今日も亡くなりました。

毎日たくさんの遺体を嫌というほど見ても人が亡くなるということは決して慣れることはありません。

巡視で回ったときにただ眠っている人を見ただけでも生きてる?って思うくらい、トラウマになってしまいました。

今日は適切な医療の限界から患者さんたちを盛岡や県外の病院へ転院のお手伝いもしました。

医療器具が届いたのにこういう転院はやっぱり悔しいけど、すべて患者さんがより良い治療を受けてもらうためだと言い聞かせて家族と一緒に見送りました。

今日はいつもとは別の避難所になっている公民館へ。

胃腸炎になっている方が多いと聞いていたので点滴と消毒を多めに持って行ったけどそれでもギリギリのストックでした。

その避難所でベイスターズのジャンパーを着ているおじさんにも会いました。
着のみ着のまま逃げてきた中、薄いベイスターズのジャンパーを着ているなんて普段から愛用しているファンなんだろうなぁと思い、話し掛けると「大洋の頃から大好き!横浜も俺の人生も仕切りなおしだ」と。

プロ野球の開催についても大揉めしているけどこうして楽しみに待っているファンもいるという事実。

またみんなが好きなグループのコンサートやスポーツ観戦に行って心から笑顔になれる時間も来たらいいなと思いました。

これらは優先順位からいうとかなり後になるかな。

帰る家があって、あったかいお布団とお風呂があって、話を聞いてくれる家族がいて、そういう生活が基盤にあってこそ娯楽が楽しめるんだなと。

津波の恐怖や、これからの不安な気持ち、大切な人とまだ連絡がとれていない今、そこにいる避難生活をしているみんなが不安や恐怖や今後についても話してくれました。

明日のことを考える余裕がない、10分先、今日の夜をどう過ごすか、寒くないかって考えるだけで精一杯と。

こんなふうにとにかく誰かに話す相手をもっと増やしてほしいです。

支援物資も日がたつにつれ、必要なものが変わってきたと思います。

そろそろ本や将棋やゲーム、そういう自分の癒しをしてもいい時だと思う。

だってみんなギリギリ踏ん張っているから。
そろそろ張り詰めた糸をゆるめないと。

避難所では昨日9日ぶりに気仙沼で二名の生存者救出の新聞の記事に感動に包まれていました。

自分もつらい時に他の人の奇跡を喜んでいて、ますますここの素敵な優しいみんなの幸せを心から願い、信じました。

【筆者】JKTS / (個人) / JKTSブログより転載 /  [J11071503J]
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新潟水俣病第3次訴訟、問題ある新潟地裁の訴訟指揮(1)

原告の人権を侵害する〔全カルテ提出命令〕

新潟 5月19日に新潟地裁で行われた第16回公判(草野真人裁判長)で、裁判所は被告国側の求めに応じて、原告が今まで診察を受けた、どんな病気であれすべての(病医院の)カルテの証拠採用を決定し、すでに各病医院に対してレントゲンなどの画像記録まで含めて提出するよう作業を開始しました。

■長期化で原告にダメージ与える
 第3次訴訟は2007年4月に提訴以来、すでに4年以上が経過していますが、いまだ裁判所が原告の声を直接聞くまでに至っていません。全カルテ提出命令によって、裁判の進行がさらに大幅に遅れることが予想されます。

 何年もの間、人によってはあちこちの病医院で診察を受けて来た記録は膨大なものになっています。命令を受けた病院がそれを裁判所に提出する手間は大変なもので時間がかかります。それに原告19人分全部を裁判官が目を通すためにどれだけの時間がかかるのでしょう。

 裁判の引き伸ばしは、今までの新潟や熊本の水俣病裁判で被告国や昭電、チッソがやってきた常套手段でした。長期化で原告たちの経済的社会的身体的精神的基盤にダメージを与え、原告たちに裁判続行をあきらめさせたい、少なくとも超低額の和解に持ち込みたいのだろうと思います。

 これらの提出された診療記録を元に、被告国側は原告一人一人の病像に対して、この人の病像は水俣病ではない、ほかの医師にかかったときには○○病と診断されているではないか…などとやりたいのでしょうか。書面のやり取りだけでも何年経っても裁判は終わりません。今までのたいていの水俣病裁判では公判が始まってそう間をおかず証人調べが行われています。

■病像論の混乱狙う
 原告側が水俣病であるという診断書を出して裁判に臨んでいるのにもかかわらず、被告国はああもあろう、こうもあろうと原告たちの病像を混乱させ、原告は水俣病ではないとするため、あるいは、少なくともよく分からないから水俣病とは言い切れないというところに持ち込みたいというのが被告国側のもう一つの意図ではないでしょうか。

 裁判官がこれらすべてに目を通し、医師のまことに分かりにくい筆跡(見たことのある人は分かるでしょうが)を読みこなして、被告一人一人の症状を判断する、などということができるのでしょうか。。

 診断書を作成し、原告を支援している斎藤恒医師によれば、おそらく被告国、または裁判所はその為に”医学の権威”を動員するのではないか。動員された”権威”は原告が水俣病であることを否定する役割をするだろう。また考えられるのは、水俣病の診断書を書いた医師と、異なる診断をした医師を公判廷で”対決”をさせるのではないか、ということです。

 裁判所に提出されている原告たちの診断書は、当然ながら医師が書いたものです。その診断書を同じ国家資格を持った医師が公判廷で否定をすることになれば大変な話です。しかも原告たちを実際に診察していない医師が書類だけ見て水俣病ではないと証言や意見書等を出すことも考えられるのです。

 水俣病の診断は水俣病の患者を多く診てきた医師とそうでない医師とでは診察のやり方も掛ける時間も、また持っている知識も経験も大きく違って来ます。症状を丹念に診る事はもちろん、患者から生活履歴まで含めて時間をかけて聞き取りをした上で、初めて水俣病と診断します。水俣病に関わった経験のない医師には水俣病の診断は難しい、このことについては原田正純医師はじめ水俣病に携わってきた医師たちが繰り返し言っていることです。

(2)へ続く

→ http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J11071502J

【筆者】高橋和彦 / 新潟水俣病第3次訴訟を支援する会 / 寄稿 /  [J11071501J]
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