北京の史家小学校分校、ごみ分別を学校の特色に

校内に入るとごみ箱に子供たちが工夫をこらしたポスターが目に入り、ごみ分別、環境保護に関するマンガや標語に目を引かれた。

2012年12月4日、私は北京史家小学校分校の依頼で全教師に「再びごみ分別を語ろう」というテーマで講義を行った。校内に入るとごみ箱に貼られた子供たちが工夫をこらしたポスターがたくさん目に入り、校内の壁にもごみ分別、環境保護に関するマンガや標語に目を引かれた。

ごみ分別は中国の環境NGOが最も早く進めたいと思っているテーマであり、現在の中国ではまだまだ不足とやるせなさがあったが、史家小学校分校のごみ分別が見事な文化として受け継がれており、ごみ分別が学校の特色として実際の行動となり、ごみ分別が厳格に一心に科学的なプロジェクトとして研究されていることに、私は深く感銘を受けた。私は中国におけるごみ分別に対して、新しい見方を持ち、衝動に駆られたことを、ここでみなさんと共有したい。

史家小学校分校は、2010年9月、「低炭素社会がもたらす満足」というテーマで開校し、学校のごみ分別活動をスタートした。2年余りで、学校では各クラス、各事務室に分別ごみ箱を贈り、全教員と全児童にごみを分別して捨てる習慣を命じて、すべての児童もごみ分別活動に参加した。各クラスは教室の決まった場所に分別ごみ箱を置いて、分別の表示を貼って、ごみ袋を設定して、児童たちが分別情報を紹介する表示板を作ることで、徐々にごみ分別を学んだ。

さらに学校はこの基盤の上に学校ごみ分別指導員をおいて、クラスと各階のごみ分別の状況を検査して毎週1回表彰と報告を行った。今年、さらにごみ分別評価細則を改正して校内テレビ放送によって全校教員と児童にごみ分別の常識を説明、また毎週ごみ分別指導員例会を開催して問題を発見して速やかに解決、教員・児童の段階別監督指導を実施している。毎日12:30と午後3:30から4:00は重点検査の時間とし、抜き取り調査も実施する。

ごみ分別を取り巻くテーマで特別研究を行い、児童たちは実践研究を通して問題を発見、解決している。2011年4月、研究作業グループの児童が小武ごみ分別場を見学したが、もっとも子どもたちに影響を与えたのは、ごみ収集車が処理場に運ぶごみが全て再利用できるわけではなく、埋め立て処理のために、搬送ベルトの側に作業員がいて二次分別検査を行っていることだった。

なぜ?ごみ処理場の責任者は子どもたちに「実際の生活で、まだまだごみ分別がきちんとできていなくて、また分別しなければなりません。大量の水、電力などのエネルギー資源を費やしています。事前のごみ分別ができれば、合理的な分別ができて、ごみ処理場での負担を軽減することができるのです。」

学校へ戻ると、児童は学校のごみ分別を観察して、私たちの分別は行き届いていない、ただ再利用でききるものと再利用できないものと生ごみを分けているだけだが、分類が簡単すぎると、その後の資源化・再利用がうまくいかないことに気づいた。そして、討論、交流を通して、教員と児童は学校と家庭で出される大量の使用済み紙類について整理することを決めた。本来、分別の規則がない紙類と紙きれを出す。私たちは使用済みの紙の需要を伸ばして使用済みの紙を再利用できないか?この疑問を持ったグループの教員と児童たちが相談して、「使用済み紙の再利用及び推進活動」という研究テーマを掲げた。昨年のボランティアサービスデーに、テーマグループの児童が自分の作品を持って、地区の使用済み紙の再利用の環境保護キャンペーンを行った。この子どもたちによるキャンペーンは地区の住民の称賛のみならず、メディアにも報道された。

ごみ分別は政府のみの責任ではなく、やはり市民一人ひとりが共に努力することが必要です。ごみ分別作業は、確実に任重くして道遠しだが、学校として児童を教育し環境を保護する意識の確立に影響を与える責任があるので、ごみ分別の良き習慣を育成する。教員と児童たちが共にゴミ分別意識を学校から家庭や社会に持ち込み、まず身近から初めて、私たちの生活環境を守り、私たちと私たちの生活があるこの地球を守るようになる。

【筆者】李 力 (LI, Li)/環友科学技術研究センター(EnviroFriends Institute of Environmental Science and Technology)/寄稿/【翻訳】中文和訳チームB班 大石愛子/[ C12121202J]

李力先生、吉首大学で環境保護についての講義を行う

第1回中国環境保護提唱行動ネットワークの年次総会に参加するため張家界を訪れた李力先生が、吉首大学の張家界キャンパスにやってきた。

2012年11月20日夜、第一回中国環境保護提唱行動ネットワークの年次総会に参加するため張家界にやってきた李力先生は、魅力的な湘西地域を観光する機会を放棄して、吉首大学の張家界キャンパスを訪れ、私たち大学生に環境保護に関する講義を行った。形にとらわれず、盛り沢山な講義は、100名あまりの大学生の熱烈な歓迎を受けた。

李先生は北京市朝陽区環友科学技術研究センターの創始者であり、東アジア環境情報共有サイトの中国事務局責任者でもある。講義では、自身の長年にわたる科学知識の普及活動・環境教育・グリーン購入提唱の実践的な経験を引き合いに出し、緑色選択連盟(グリーン・チョイス・アライアンス)とアップル及びそのサプライヤーとの攻防や、繊維業界のブランドサプライヤーへの疑問といった具体的な事例を挙げて、学生たちに民間環境保護団体の伝説的な活躍の一面を示し、たびたび拍手を受けた。

李先生の環友科技センターは、中国において率先して廃食油利用の石鹸を制作し、廃棄物を宝に変えた。また李先生は、張家界自然保護区には観光客が多く訪れるという特徴を利用し、学生によるエコツーリズムのPRや、農村出身の学生によるエコ農業の意義や食の安全の重要性についての宣伝を提案した。学生たちは李先生の話に触発され、環境保護のためにできることは沢山あると感じていた。

李先生が水も飲まずに話し続けるのを見て、ある学生がミネラルウォーターのペットボトルを渡した時のことだ。李先生はボトルを受け取ったがふたを開けず、自分のバッグからマイ箸を取りだして、その学生にこういった。「私は外出する時はマイ水筒とマイ箸を持参し、使い捨てのものをできるだけ使わないようにしています。環境保護は自分から、身の回りの小さなことからはじめなくてはなりません。今日は慌てて来たからマイ水筒を持参するのを忘れました。罰として、飲まないでいましょう。そうすれば次は忘れないから」。李先生の行動は私たちの手本となるものだ。

天門山の自然保護に関わる学生環境保護団体の曾成林さんは、李先生の話から、(著名な環境NGOである)南京緑石の発起人・李春華、天津緑領の発起人・趙亮、緑満江?の発起人・周翔などが、皆かつては大学時代も環境保護団体のメンバーだったことを知った。彼らがNGOに就職したのち、ITブランドサプライチェーンによる汚染の調査や海河汚染の追跡、農村汚染被害者の権利擁護に成果を上げていることに、曾さんはとても啓発され、自分は学生時代に環境の公益活動に携わるのみでなく、卒業後、民間の環境保護団体を設立して環境保護を一生の仕事としたいと表明した。もし環境保護事業をヒマラヤに例えるなら、自分は山裾の一掴みの土から始め、少しずつ積み重ねていきたいと。

また、大学2年のある女子学生は、以前、夏休みに深センの電子部品工場でアルバイトをしたときに、汚染企業のさまざまな問題を体験し、身体的にも汚染による軽度のアレルギー症状を経験したそうだ。彼女は李先生から緑色選択連盟の紹介を聞き、李先生の環境保護団体が深センに行き、汚染の被害を受けている従業員の権利擁護活動を支援してほしいと切に願っている。

また、衡陽の農村部出身の学生はこのように語った。「小さい頃は、大人も子供も村に流れる川で泳ぎ、女性たちは洗濯をしたものでした。のちに県庁所在地にある中学に行くことになったので、泳ぐ時間はなくなりました。高校卒業後、大学に入り、同級生たちと勇んで泳ぎにいったとろ、水はあまりきれいではなく、少し泳いだら気分が悪くなって、身体が痒いし、とてもがっかりして帰りました。李先生、汚染排出企業が故郷の川にみだりに汚水を流さないようにする方法はありませんか」

その後、張家界に来て大学に通う数人のメンバーも生態系・環境保護に関する自分の考えと心得とを発表し、実際の行動で天門山国家森林公園を守り、私たち人類の共同の家である地球を守ろうと語った。

最後に李先生は心をこめて大学生たちに語りかけた。「環境保護活動は、必ずしも大事業を成し遂げる必要はない。環境保護は今から、自分から、身近な所からい始めるものなのです」

武陵山生態環境保護連合会の楊建初・許虎、張家界市のグリーン環境保護協会の趙琦も、李先生の講義を聞くために駆け付けた。

【筆者】楊 建初/武陵山生態環境保護連合会/寄稿/【翻訳】中文和訳チームC班 松江直子/[C12121201J]