生ごみを回収しない業者、生ごみ放置に「寄与」した自治体

直ちに生ごみ回収を実施し、市民の基本権利である清潔な環境を守るように

2013年1月7日からソウル市内の一部地域で、生ごみの回収及び処理を請け負っている業者(以下、処理業者)が生ごみ処理費用について60%以上の値上げを要求したが、自治体との交渉がうまく行かないことを理由に、家庭から排出される生ごみの回収作業を拒否し、道路と住宅地に生ごみの山が放置されたままになっている。これで一番困っているのはもちろん住民たちである。

処理業者の言い分としては、2013年から生ごみ処理施設からの排水の海洋投棄が禁止され、陸上での処理は値上げなしではできないとされる。しかし、ソウル市側は処理費用を60%も上げることは無理だと、交渉が難航している。現在、ソウル市の生ごみ処理費用は8万ウォン/tであるが、処理業者は12万ウォンにまで上げることを希望している。

自治体側と処理業者の交渉が進まないことで、一部自治体では処理業者が数日間も生ごみの回収を拒否し、住宅街と道路などに生ごみの山ができ、市民はその悪臭と害虫発生などの被害を受けている。

海洋投棄禁止はすでに2008年海洋環境保全法により5年前に告知されている。にもかかわらず、安易な判断とまったく対策をとっていないことで、生ごみ大混乱を引き起こした自治体と処理業者には大きな怒りを感じるしかない。5年間に海洋投棄禁止に備えインフラ整備などを進めるには十分だったのだろうが。

資源循環社会連帯は、処理業者が放置した生ごみの回収を直ちに行い、市民に快適且つ安全な環境を提供することを求めている。自治体との交渉に市民を「人質」にしている処理業者は、無責任で利己的だとしか考えられない。20年間、韓国は生ごみ資源化体制の構築に取り組み、市民側も分別排出に積極的に協力してくれた。他の先進国からも韓国の生ごみ処理体制及び関連技術は評価されている。これは市民の積極的な参加があったこその成果であるといえる。

処理業者が一日も早く生ごみの回収を行わないと、長い時間をかけて構築された生ごみ分別排出のメカニズムと資源化インフラとの関係が、たった数日間で崩れてしまうかも知れない。

また政府と自治体は処理業者が要求する処理費用の値上げについて、専門家、市民団体及び処理業者による委員会を設立し、適切なコスト算定などにより生ごみ処理費用の実際のコストを明確にすることが必要だろう。

最後に資源循環社会連帯は以下のことを呼びかける。
その一、処理業者は直ちに生ごみの回収を行うこと。
その二、自治体は関連委員会を成立し、生ごみの適切なコスト算定を行うこと。
その三、自治体と処理業者は生ごみ理過程による排水の削減を求めることで、資源循環社会へのシフトしていくこと。

【筆者】朴 梅花 (PIAO, Meihua)/NPO法人 東アジア環境情報発伝所(East Asia Environmental Information Center)/資源循環社会連帯HPより/[K13012501J]

淮河衛士、2012年度「National Energy Globe Award」(エナジーグローブ賞)を受賞

2000年に創設したエナジーグローブ賞は、毎年一度世界で最も優秀な環境保護プロジェクトを表彰するものである。

2012年12月13日、北京盛福大厦の在中国オーストリア大使館商務部にてこれまでにない新しいかたちの表彰式が行われた。エナジーグローブ賞の設立国、またEUの水プロジェクト対外コーディネーター国として、在中国オーストリア大使館商務部参事官のオスカー・アンデスナー氏が国連工業開発機関(UNIDO)、国連環境計画(UNEP)、EUグローバルエネルギー組織等関連機構を代表し、河南省の有名な環境保護団体「淮河衛士」(Huahe River Guardian)会長霍岱珊氏に2012年度エナジーグローブ賞(National Energy Globe Award 2012)の受賞証書を授与した。オスカー・アンデスナー氏は淮河衛士が受賞した「淮河汚染地区浅層地下水の生物進化と再利用プロジェクト」を非常に高く評価した。

長きに渡り淮河衛士を見守り支持してきた環境友好公益協会(Enviro Friends)の李力氏、張?氏、また淮河衛士の生物浄化水装置プロジェクト専門家などが表彰式に出席した。

十数年来、淮河衛士は積極的に淮河水域の汚染改善に尽力し、公衆監督と循環経済を主な内容とした「蓮花モデル」(蓮花味精企業との共同水汚染改善プロジェクト)を成功させた。この「蓮花モデル」では、社会の積極的な関与により企業の徹底した水処理を促し、また川沿いの23の村に24基の生物浄化装置を設置、すでにおよそ1.3万人の村民が浄化水を口にすることができるようになった。そしてこのプロジェクトを「深井戸掘削の代替案」としてさらに広め、エネルギー節約、汚染物排出削減、河川保護を社会の日常生活と密接につなげるべく努力している。今回の淮河衛士の受賞は、中国の環境保護団体の素晴らしさとその実力を世界に知らしめることとなった。

オーストリア人Wolfgang Neumann(ウォルフガング・ニューマン)氏が2000年に創設したエナジーグローブ賞は、毎年一度世界で最も優秀な環境プロジェクトを表彰するものである。最も知名度の高い国際環境保護賞であり、持続可能な発展のエネルギー界で最も栄誉ある賞とされ、その分野でのオスカーともいわれている。

エナジーグローブ賞は各地の持続可能なエネルギープロジェクトを推し広めることを目的とし、地、火、水、空気、青年、という5つのカテゴリーに分けられ、毎年それぞれに100以上の国からおよそ1000のプロジェクトが応募し入賞を競う。これまで151の国とカ国および地域区の6000あまりのプロジェクトが受賞した。

世界各地から応募申請が行われるが、みな規定の様式に英語またはドイツ語でオンライン申請を行わねばならない。また、最低5枚の活動写真、関連するメディア報道、出版物、映像、パンフレット、ウェブサイト等の資料も必要である。これは、プロジェクトがすでに完成もしくは完成段階にあり、参考資料として供与でき普及させる意義を持つこと、ただのアイデアだけではないものであることを証明するためである。

本年度淮河衛士が授賞した賞のカテゴリー「水類」には115の国および地域から1175件ものプロジェクトから応募があった。「淮河汚染区浅層地下水の生物進化と再利用プロジェクト」で受賞した淮河衛士は、本年度の当カテゴリー、また単独プロジェクトの中で唯一の中国からの受賞者である。

エナジーグローブのウェブサイトでは、淮河衛士(正式名称:淮河水系環境科学研究中心)が受賞したプロジェクト(URL:http://www.energyglobe.info/awards/national/awdid/5214/)の詳細が英語で紹介されており、さらに1枚の写真と5枚のスライドも見ることができる。その写真は2010年4月22日、五七幹部学校の子弟の寄付により建設された生物浄化水装置の視察中、沈丘県黄冢村棟高岭家にて霍岱珊氏が濁った汚水と生物浄化水を比較しているところを霍敏杰氏が撮影したものである。

【筆者】張 頔/環友科学技術研究センター(EnviroFriends Institute of Environmental Science and Technology)/寄稿/【翻訳】中文和訳チームA班 歳国真由子/[C13010901J]