「雲南ぶくぶく応援団・市民エネルギー研修 中国農村エネルギーの秘密をさぐる5日間」を終えて

中国農村部でのバイオガス・環境教育の状況を探りに現地へ

2012年11月18日から22日の4泊5日で、中国雲南省麗江市へ赴いた。

雲南省は中国の西南に位置し、ミャンマーとの国境がある少数民族の多い地である。漢民族の文化だけでなく、チベット文化の影響もあり、異国情緒を感じる中国国内でも有名な観光地となっている。しかし昨今、観光客の増加や開発により、豊かな自然環境が破壊されているという。

その地で、自ら行動する力を身につけるべく、環境教育が行われている。環境NGO雲南エコネットワークでは学校での環境教育だけでなく、交通の不便な山奥の集落への出前授業も行っている。今回の旅では、雲南エコネットワークの拠点である「緑色家園」を訪問し、活動の紹介から周辺の農村集落を見学、現在のバイオガスプラントの普及状態や使用状態などを見学した。見学後の旅行参加者と現地団体との意見交換は、活発なものとなり、参加者の環境への高い意識が伺えた。

また後日、小学校での環境教育を見学をした。小学校では「母なる地球を守るためには」という題目で授業が行われ、地域的な環境問題だけでなく、地球環境問題が扱われていた。昨年度も、同じ小学校での環境教育の授業を見学したが、教師によって授業の充実さに差があったと感じた。

現在、中国全体で廃棄物問題が浮き彫りになり、現在は政府もモデル都市をつくり、対策にのりだしているが、雲南省などの特に沿岸部から離れた内陸の農村部ではいまだ処理方法が居住地区周辺での野焼きとなっている。廃棄物の種類も昔と異なり、プラスチックなどの生分解質でないものが多く、そのままポイ捨てされている様子であった。

日本ではダイオキシンの発生を防ぐために、学校での焼却処理は禁止されたが、この地では児童が学校で廃棄物を燃やし、処理するという手法がとられていた。この問題に関し、日本で活動をしている参加者などの意見を受け、雲南エコネットワークの陳永松氏が玉龍県の教育部に提案するという。

最終日の振り返りでは、今後はお互いの情報交換を行い、活動を一層活発化させるということで話し合いが行われた。

現在は日中関係が著しく悪化しているが、市民交流を行い、お互いのことをよく知る機会が非常に重要であることを今回の旅で改めて認識した。

【筆者】蓮見 瑠衣 (HASUMI, Rui)/NPO法人 東アジア環境情報発伝所(East Asia Environmental Information Center)/寄稿/[J13030802J]

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