クリスマスチャリティーバザーにNGOの姿

環友科技は「市民のための循環利用」をテーマに、展開中の「廃食用油石鹸」プロジェクトを展示し、その製品である粉石けんを無料配布した。

2012年11月24日・25日の両日、北京ロータリークラブはケンピンスキー飯店においてクリスマスのチャリティーバザーを行った。中国の環境NGO環友科学技術研究センター(以下、環友科技)は「市民のための循環利用」をテーマに、展開中の「廃食用油石鹸」プロジェクトを展示し、その製品である粉石けんを無料配布した。北京ロータリークラブは、環境保護NGOが広報を行い、市民の環境意識を高めることができるよう、無償で展示ブースを貸し出してくれた。

石鹸製造設備や生産過程を展示し、廃食用油の特性(出処が多様であること、多くの不純物・水分・塩分が含まれていること)やリスク(使用量が多く、危険で取り扱いが複雑)、再利用方法(クリーン燃料、バイオディーゼル、化学工業原料、カーボン素材、鹸化、石鹸、洗濯洗剤)、廃食用油鹸化の優位性(操作条件がシンプル、実現が容易、設備が単純、初期投資が少ない、ホテル・食堂・学校・コミュニティに広く普及できること)について詳しく説明し、無料で廃食用油から作った粉石けんを配布した。このプロジェクトの環境や社会へのメリット等多方面にわたる説明は、多くの国内外の参加者を強くひきつけ、熱い議論を呼んだ。環境科学の普及広報活動として、また循環型経済、廃棄物利用の成果の展示として、人々の関心を呼ぶ有益な試みであった。

24日の午後、中華環境保護連合会副主席兼事務局長の曾曉東氏は、廃食用油から石鹸を作るこのプロジェクトの紹介を熱心に聞き、環友科技のごみ回収と資源利用に関しての努力を大いに評価した。環友科技では今後も環境保護事業に貢献すべく、努力を重ねたいと考えている。

廃食用油で作った粉石けん

日本大使館の環境保護担当者と草の根・人間の安全保障無償資金協力の担当者は、現場で環友科技のスタッフとこのプロジェクトの進展状況について話し合い、市民がこのプロジェクトをどのように受けとめているかについて理解した。ある企業は、ドアツードア訪問販売のネットワークを生かして無料で家庭の廃食用油を回収し、引き換えにそこから作る粉石けんを配るという形で環友科技との協力を望んでいることを表明した。また、石鹸製造設備の購入を希望する人や、廃食用油から作られた粉石けんが購入できる場所について問い合わせる人もいた。石鹸の製造を家庭で行ったり、小型化ができないか等の問い合わせもあり、環境保護に貢献したいと環友科技のボランティアを申し出る人もいた。

環友科技の協力のもと、武陵山生態環境保護連合会(生態武陵)もこのクリスマスチャリティーバザーに参加した。武陵山地域の有機野菜やエコ製品、民族手芸品などを展示し、世界各国からの来客に大変人気であった。

武陵山地域には湖南・湖北・貴州・重慶の4つの省と11の市と州、71の県(市、区)が含まれ、古い革命の地、少数民族の地、貧困地区などが一体となっており、省を跨いだ広く、少数民族の多く集まる、貧困人口が多い地域である。しかしこの地域の生態環境は素晴らしく、世界でも数少ない汚染されていない植物や薬草の生息地である。現地の農民が貧困から抜け出し豊かになるために、また生態系に配慮した有機農法と栽培技術を広めるために、武陵山生態環境保護連合会は茅岩苺、葛根粉、茶葉等の特産品や竹編製品、トゥチャ族の布靴、シーランカープーという織物などの手芸品を出展した。トゥチャ族の女性がヘチマで作った靴の中敷きや手作業で刺繍した布靴は多くの外国人を魅了した。また、外国人に中国の伝統文化を知ってもらうため、環友科技は切り紙細工家の李竹梅氏と袁升科氏を招いてデモンストレーションを行ってもらった。その素晴らしい切り紙の芸術に国内外の来客は驚嘆した。

今回の活動は大変素晴らしいものであった。廃食用油から作る石鹸や食品の安全保障、水資源の保護、循環型経済などについて認知度を上げることができた。今回北京で環境保護NGO「グリーンチョイス検討会」に参加した一部の地方のNGOのメンバーはわざわざ環友科技の活動について話を聞きに来て、彼らの地元でも廃食用油を使用した石鹸作りを行いたいと考えているようだ。また環境保護NGOが大きなチャリティーバザーに参加することはとても新鮮なことであると皆感じており、今後も各地方や企業と協力し、このような活動を行っていきたいと考えている。クリスマスチャリティーバザーへの参加を通じ、このように多くの企業や市民、環境保護活動の仲間たちが応援してくれることに我々は更に自信を強めることができた。いつの日か、廃食用油は使いまわされて人々の健康を脅かすようなことはなくなり、廃食用油が資源・財産として人々を幸せにし、軽油を作る等さらに多くの用途が可能になるよう、多数の専門家が開発に取り組むようになることを信じている。最も重要なのは、我々は根本から資源の無駄使いという悪しき習慣を改め、水が澄み青い空の美しい故郷を取り戻すことである。

【筆者】馬奎松(環友科技)、楊建初(生態武陵)/寄稿/【翻訳】中文和訳チームA班 近藤玲/[C12112802J]

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