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←会議日程(目次)に戻る 第4回 東アジア環境市民会議

第4回 東アジア環境市民会議
〈第1部〉「東アジアにおける水汚染の実態」

1日目(10/11)

来賓挨拶

新潟県知事  泉田 裕彦

 

  「第4回東アジア環境市民会議」の開催にあたり、一言御挨拶を申し上げます。
中国、韓国、そして日本という東アジアの各国において、水汚染等の環境問題に草の根で取り組んでおられる環境NGOの皆様を本県にお迎えし、第2の水俣病の発生地であるこの新潟でこのような会議が盛大に開催されますことは大変意義深いことであり、はるばるお越しいただきました皆様を心から歓迎いたします。
 日ごろ、皆様におかれましては、水汚染を始めとする様々な公害・環境問題にご尽力しておられますことに深く敬意を表します。
 皆様御承知のとおり、現在、私たちを取り巻く環境問題は、水汚染の問題はもとより、身近なゴミ問題から地球温暖化などの世界的規模の問題まで、複雑多岐にわたっています。そしてこれらの問題の多くは、これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄型の産業活動・社会経済活動が生み出した環境への負荷によって引き起こされたものと考えられます。こうした活動がいずれは人々の健康や生活を脅かすことに気づかされたのが、52年前に発生した熊本の水俣病、その9年後に発生した新潟水俣病であり、いまだ現在進行形の問題として続いています。
 本県では、新潟水俣病公表40年目に当たる2005年6月に発表した「ふるさとの環境づくり宣言」に基づき、健康を損なったばかりでなく、いわれのない偏見や誤解に今なお苦しんでおられる新潟水俣病の被害者の方々が安心して暮らしていけるよう、様々な施策を展開しているところであります。
 また、この新潟水俣病問題においては、昨年2月に設置された「新潟水俣病問題に係る懇談会」において、これまでの行政施策の検証を行うとともに、被害地域が抱える諸問題を解決するための方策等を御議論いただき、今年3月に最終提言書として取りまとめていただきました。
 さらに、この提言を踏まえた「新潟水俣病地域福祉推進条例」が、先に閉会しました新潟県議会9月定例会において全会一致で可決・制定されたところです。今後は、この条例に基づき、被害者の方々がこれまで抱えてきた痛みに真摯に向き合い、高度経済成長期に公害の犠牲となった被害者の方々を社会全体で支えるとともに、このような悲惨な公害が二度と繰り返されることなく、誰もが安心して暮らすことのできる地域社会を、新潟水俣病患者の福祉の増進や地域社会を再生・融和する取組を通じて実現して参りたいと考えております。
 この2日間で、東アジアにおいて同じような悲劇を二度と繰り返さないよう、水俣病をめぐる日本の経験を教訓として、東アジアの水環境をめぐる問題を活発に御議論されるとのことですが、この会議で得られた成果が貴国における環境問題の解決に寄与され、「持続可能な東アジア」の形成につながることを御期待申し上げます。
 東アジア環境市民会議の益々の御発展と皆様の御活躍を祈念しまして、歓迎の言葉といたします。

*メッセージ代読:石上 和男(新潟県新潟県福祉保健部長)

 

来賓挨拶

新潟市長  篠田 昭

 

 第4回東アジア環境市民会議の開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。本日は,対岸の中国及び韓国から、ようこそ新潟市においでくださいました。新潟市民を代表し心より皆様を歓迎申し上げます。
 さて、皆様をお迎えした新潟市ですが、地理的には日本一長い信濃川と下流部の河川水量では日本最大級の阿賀野川の河口に位置しており、かつての新潟平野はその多くが湖のような湿地帯であったため,永い間水との戦いに明け暮れる大変な歴史を有しております。
 幸い先人たちのたゆまぬ努力のおかげで、今や全国一の穀倉地帯へと変貌をとげるとともに、みなとまち新潟市は昨年4月本州日本海側で唯一の政令指定都市としてスタートいたしました。
 そんな、水の都新潟市にとって、母なる川の一つである阿賀野川で43年前第二水俣病である新潟水俣病が発生いたしました。流域に暮らす多くの市民が身体や生命を損なうとともに、周囲の誤解などから偏見や中傷に苦しめられ,その苦しみは現在も続いております。
 新潟市では、この不幸なできごとを未来への教訓とするため、市民講座や展覧会の開催などを通じ、一人でも多くの市民に水俣病への理解が進むよう取り組んでおります。
 このような中、「阿賀から東アジアへ」と題し、東アジアの関係者の皆様がここ新潟の地で一堂に会し、新潟水俣病を含め東アジア全体の水汚染の実態や解決に向け話し合われるということは、誠に意義深く、その成果に大いにご期待申しあげる次第でございます。
 終わりに、今日明日の会議が実り多いものとなりますことを祈念し、私の挨拶といたします。


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