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←会議日程(目次)に戻る 第4回 東アジア環境市民会議

第4回 東アジア環境市民会議
〈第1部〉「東アジアにおける水汚染の実態」

1日目(10/11)

報告「農村における飲用水安全及び汚水資源化技術に関する研究・モデル事例」

北京持続可能な発展促進会 環境部エンジニア  李 俊

 

 北京市持続可能な発展促進会は、他のNGOと少し違って、環境汚染の発見、監視、呼びかけ、宣伝以外にも、水汚染処理という実際的なプロジェクトを行っています。
北京市持続可能な発展促進会の環境部は、環境保護、生態建設、省エネ・排出削減などの分野において、科学調査・研究及び実験を行い、またこれに基づき、環境プロジェクトの設計と実施も行っています。団体の原則は経済社会の持続可能な発展を維持することです。
 基本的な活動以外に宣伝活動なども行い、市民の環境保護への意識を高めています。この面でも、北京市持続可能な発展促進会はある程度の実績を持っています。 安全な飲料水と水汚染処理関連という技術力上の優勢に基づいて、一部の村落でモデル事業とテスト事業を行いました。
 スタッフも、環境保護意識のある草の根の市民だけでなく、修士・博士資格を有するレベルまで広げて、熱情も技術力も持っています。汚染を測定する場合、通常のNGOの場合、目視あるいは簡単なキットによる測定でしたが、わが組織では、政府・企業の支援を受け、イオンクロマトグラフ、原子吸光分光装置(AAS)、GCMS(ガス・クロマトグラフを直結した質量分析計)などの先進的な設備を導入しています。
 次に、最近北京の農村で実施したモデルプロジェクトについて紹介します。北京市政府が農村建設を重視していることもあって、実用的なプロジェクトを実施することになりました。
ご存知のとおり、飲料水の場合は、大腸菌群数、毒理学、有機物汚染指標というのがあります。
 工場、化学工業、化学産の発展は、有機物による汚染を起こしています。水俣病も重金属であるメチル水銀によるものですが、現在は様々な汚染物が川に流れ込まれており、複合汚染も非常に深刻な状態です。
 中国では、過剰なフッ素摂取による斑状歯(歯牙フッ素症)や骨のフッ素症がよく見られます。
 そこで、砒素・フッ素排除のプロジェクトを実施しました。ナノろ過(NF)膜および逆浸透
(RO)膜技術で、一種の膜により異物などを排除しています。またアルカリ水(alkaline water)の処理設備なども持っています。
 中国は非常に広いことから、地域性が著しいのが特徴の一つです。そこで、それぞれの地形・地区の特徴にあわせてプロジェクトを実施しています。住民が分散している地域においては分散型処理を、どうしても他の水源が見つからない地域あるいは処理技術が実施できない地域では直飲技術を活用しています。
 膜の技術により、日本ではあちこちで見かけるウォータークーラーを設置して、直接飲めるようにします。
 水源の上流では、土壌の生態復元または耕地汚染制御を通じて、面源汚染の制御などを行います。それから、生態復元システムを作り、無消費・無動力の経済性があるシステムに達するようにします。小さな流域に対しては、分散型処理技術を活用しています。
 最後に、水汚染についてお話します。汚染された水は汚染現象を直接目にすることができます。
 経済性と現状から出発して、わが組織は「経済実用」という原則の下でプロジェクトを実施しています。
 この場合も、それぞれの地域に合うやり方たとえば、人工湿地、SBRまたは生物接触酸化などからを選びます。できるだけ通性嫌気性池や生態処理技術といった無動力・低消費の技術を選んでいます。このように汚染の処理効果があるだけでなく、美観的な効果も考慮に入れた活動にも取り組んでいます。


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