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家電製品は日々進化を遂げています。活況を呈している製品も増えています。最近の傾向としては、以下の3点ほどが挙げられます。
・個人の生活や欲求に直結する製品(美容、健康、防犯、水や空気(清浄器)、癒しなど)が目立つ。
・健康配慮を謳い文句にしたものが主流。
・デジタル家電に勢い。特に「新・三種の神器」(デジカメ・DVDレコーダー・フラットテレビ)の売場面積が拡大。家庭内レジャーを支えるオーディオ・ビジュアル機器が元気。
性能面で大きな差が付きにくい場合、企業はシェアを伸ばすために、環境、健康、福祉など、他社と差別化できるコンセプトを前面に出します。ところが、省エネラベリング制度(2000年~)とグリーン購入法(2001年~)といった環境配慮型製品を選びやすくするための仕掛けが動き出して、3年以上が経つ現在では、対象製品のエアコン、冷蔵庫、照明器具、テレビについては情報も豊富で、環境配慮型製品は容易に探し出せるようになり、差別化としての環境配慮(主に省エネ化や使用素材の工夫)については、今や目新しくないのが実状です。
ただ、「新・三種の神器」は残念ながら省エネラベリングの対象外。テレビに関しても、新製品、新分野に対して制度が追いついていません。省エネラベリングの対象となっているスタンダードタイプのテレビが、主流でなくなりつつある証しと言えるでしょう。新しいコンセプト製品や、環境に関連する法律の対象になっていない製品については、環境配慮が二の次になっています。
家電品を新たに買う、または買い替えるなら、製品本体の環境配慮面に注意しつつ、エネルギー消費量や使用コストを重視して、省エネ家電を選ぶ(省エネラベリング、省エネ基準達成率にも注目する)ことをお勧めします。
省エネ基準達成率の最低値・最高値とそれぞれの電気代を比較してみると、違いがハッキリします。達成率が高い程、電気代は安く済みます。(出典:省エネ性能カタログ(家庭用) 2003年12月)
■エアコン:冷房能力2.2kW(6~9畳)
最低:52% 32,361円
最高:117% 16,859円
■冷蔵庫:定格内容積:351~400リットル
最低:78% 11,040円
最高:217% 4,140円
■家庭用蛍光灯器具:8~10畳用 シーリング(天井直付)
最低:103% 4,140円
最高:127% 3,542円
■テレビ:スタンダード25型
最低:100% 3,404円
最高:122% 2,783円
同型で同じ達成率でも、製品によっては消費電力が異なる場合があります。つまり、達成率が高くても、年間消費電力量が大きければ、全体的には省エネになりませんから、達成率が高い=省エネが進んでいる、と考えるのは早計になります。また、テレビやエアコンなど、部屋によって使う大きさが異なる製品は、まずどういったタイプが最適かを考慮した上で、達成率と消費電力量の両方を見る必要があります。
同じく家電4製品について、2004年3月現在のカタログの状況、参考情報としての統計値を表にしてみました(統計表参照)。
カタログ表紙で省エネをアピールするものは相変わらず少ないものの、カタログ文中では、省エネラベリングに関する表記は全て掲載されています。(店頭でも、カタログのデータを引用して貼り出すケースが見受けられました。)
2年前の数値と比較してわかることは、以下の通りです。
・達成率はタイプによって基準が異なるため、最低~最高の幅が大きいが、蛍光 灯器具とテレビについては、メーカー間の差が縮まっている。
・達成率の平均はかなり向上。向上した分、省エネが進み、電気代も縮減している。
・省エネ家電の進展に伴い、平均使用年数も短めになった?(省エネ製品を選好し、買い替えが進んだ結果?)
・普及率はいずれも微増している。
廃棄時の環境負荷を考えると、今使っているものはできるだけ長く使うのが望ましいと言えますが、買い替えした方がメリット大、ということであれば、製品の各種環境情報を考慮しながら、買うか借りるかを選択するという道もあります。
そして使う時は、せっかくの省エネ効果がムダにならないよう(省エネ性能を損ねない)よう、合理的に使いましょう。
なお、新たに省エネラベリングの対象品目として追加された、ストーブ(ガスストーブ、石油ストーブ)、ガス調理機器(ガスこんろ、ガスグリル付きこんろ、ガスレンジ等)、ガス温水機器(瞬間湯沸器、風呂釜等)、石油温水機器(給湯用、暖房用、浴
用)、電気便座(暖房便座、温水洗浄便座)に関する情報提供はまだ途上です。エアコンや冷蔵庫・冷凍庫などに比べると省エネ性能についての理解が得にくいためと考えられますが、店頭でもカタログでももっと情報を提供する必要があるでしょう。対象品目の拡充を含め、今後の展開を期待したいところです。
(参考URL)
(財)省エネルギーセンター
・「省エネラベリング制度」http://www.eccj.or.jp/labeling/
・「省エネ性能カタログ」http://www.eccj.or.jp/catalog/
・「省エネ家電等の選び方」http://www.eccj.or.jp/point/
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