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地球と生きる方法  > 農業 (日本 発)

農業 旬の野菜を食べよう

 最近気づいたことがあります。無農薬・無化学肥料で作った野菜は慣行栽培で作られた野菜より重いのです。その理由は農薬を使わないで農産物を作ると組織がしっかりできるから、目方が重くなるのだそうです。

 さらに、野菜からは、たんぱく質が取れます。わたしはこれを知ってびっくりしました。今八百屋さんの店頭に並んでいる季節の野菜のカロリーベースで算出したたんぱく質の割合を調べてみると、このようになりました。

 1位  カラシ菜      39%
 2位  パセリ       34%
 3位  ピーマン      22%
 4位  なす        21%
 5位  玉ねぎ       16%
 6位  じゃがいも     11%

 どうでしょう。驚きましたか? たんぱく質はわたしたちが一日に摂取する総カロリーの最低2.5%から最高8%あればいいとされています。すると上記の野菜だけを食べていてもたんぱく質は足りていることになります。

 それでは、野菜の中で最も多くたんぱく質を含むのは何かと言いますと、それはホウレンソウです。ところがホウレンソウはこの時機取れるところが限られます。したがって旬ではありません。今店頭で売られている農産物の中では、カブの葉などもたんぱく質の含有量は多いです。カラシ菜よりも多いのです。こうして見ていくと、牛肉、豚肉、チーズ、たまご、鶏肉などの高たんぱく食品を食べなくても、野菜で必要なたんぱく質を摂取できることがわかります。

 わたしたちは子どものころ、植物性たんぱく質より、動物性たんぱく質のほうが優れていると習わなかったでしょうか。今よりずっと貧しかったわたしたちの世代は肉を食べるのがあこがれでした。そして卵は完全栄養食と言われ、食べることを奨励されました。確かに食品として肉や卵は魅力的です。でもどうでしょう。必要性から言って、これを野菜に替えても大丈夫ではないでしょうか。
 
 日本の食料自給率は40%程度です。こんな国は世界中探しても見当たりません。わたしたちはお金で外国から食料を買うことに何の疑いもなく生活しています。でもお金があっても売ってくれる人がいなかったらどうでしょう。日本では戦後そういう状態がしばらく続きました。食料は消費地に近いところで、その土地にあったものを作るのが一番です。エネルギー効率からみても栄養価をみても明らかにそう言えます。

 最近のニュースで「地球温暖化にナイフとフォークで立ち向かおう」というのがありました。深刻な問題を明るく言ってのけるキャッチフレーズに思わず笑ってしまいました。そうなんです。わたしたちが食生活を変えるだけで、解決に向かう問題ってたくさんあるんです。森林破壊、土壌侵食、淡水の不足、大気汚染、水質汚染、気候変動、生物多様性の喪失、社会的不公正、地域共同体の不安定化、病気の蔓延などです。

 森林破壊は伐採により農地を開き、家畜を育てるために行われてきました。焼畑で計画的に森を切り開き、必要なだけ開墾をしていた先住民族のやり方を今も続けているのでしたら問題は起こりません。しかし商業伐採で、安いハンバーガーを供給するために切り開いた牧草地は大規模になります。同じ面積で穀物を作ったら10倍の人を食べさせることができます。肉を作って食べるより、肉の飼料になる穀物をそのまま食べたほうが10倍も効率がいいのです。

 100gの牛肉を作るには7000リットルの水を使います。が、一塊のパンを作るのに必要な小麦を栽培するのに使う水は550リットルです。また家畜からは膨大な排泄物が出ます。人間の130倍と言われます。これが水質汚染を招いています。

 人間が消費する1カロリー分の食肉たんぱく質を生産するためには、28カロリーの化石燃料を必要とします。が、穀物を直接消費した場合、必要な化石燃料は3.3カロリーで済みます。その他、穀物飼料でウシを飼育した時には輸送・冷蔵費もかかります。すべて、人間が直接穀物を消費したときより、多くのエネルギーを使うのです。

 わたしたち日本人は近年、野菜の消費量が減っています。2001年農水省の調査では年間117kgでした。これは15年前と較べて10%の減少になります。アメリカで肉を中心に食べている人より少ないことになっています。果物の消費量も年間60kgとイタリア人の半分以下です。

 わたしたちは満腹感を求めて、ついついお肉などに手を出しがちです。が、野菜からはたんぱく質はもとより、脂質さえ取れることをどうぞ覚えておいて下さい。新鮮な野菜を食べたときの感動は忘れられません。これを次の世代の子どもたちに伝えるのがわたしたちの役目なのではないでしょうか。

 わたしたちは戦後の高度成長に合わせて、高脂肪、高たんぱく質の食事を増やしてきました。お肉を食べることが幸せのバロメーターであるがごとく、わたしたちはひたすらお肉を食べてきました。でも、今は肉食が環境破壊につながることも、そして人の健康、特に女性には大きな影響を与えることがわかりました。

 どうぞ旬の野菜を食べてください。季節の野菜を愛でながら、健康で快適な生活を送りましょう。

(参考URL)
・スマイル野菜 http://blog.livedoor.jp/smilevegi/


はっさくよりも大きなレモン

旬の野菜を売るお店


記事執筆、翻訳
筆者 内山 浩和 (UCHIIYAMA, Hirokazu)
団体名 えどがわ地球村
URL http://tokyo.cool.ne.jp/edo-earth/
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