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WWFが北京オリンピックの参加選手に向け、CO2排出権の購入により移動のフライトで排出されるCO2をオフセットすることを呼びかけた
オリンピック開幕まで500日、世界自然保護基金(WWF)が「カーボンオフセットで省エネ金メダル獲得」を呼びかけた。
オリンピック開催まで500日となった2007年3月27日、WWFは2008年に開催される北京オリンピックの参加選手に向け、CO2排出権の購入により移動のフライトで排出されるCO2をオフセット(相殺)し、省エネ分野の金メダルを獲得しようと呼びかけた。
北京オリンピックには200を超える国家・地区の選手が参加する予定だが、彼らは北京までの移動手段として航空機を利用するため、大量のCO2を排出することになる。航空機の長距離フライトによる年間のCO2排出量は全世界の排出量の2%を占める。北京オリンピックに参加する選手は一人当たり平均約4トンのCO2を排出する見通しだ。
WWFは選手に、CO2排出権を購入し、フライトにより発生するCO2をオフセットすることで環境コストを低減し、環境保護分野における「省エネ金メダル」を獲得しようと呼びかけている。
WWFインターナショナルのジェームズ・リープ事務局長は、もし選手がゴールド・スタンダードに合致したCDMプロジェクトのCO2排出権を購入すれば、健全な地球および健全なオリンピックのために貢献できると述べている。
WWFは、オリンピック期間中に北京を訪れる選手、スポンサー、報道関係者および旅行者がCO2排出量計算ツールを利用できるよう専門機関と協議している。これは移動距離をインプットするとCO2排出量が算出され、削減に必要な費用を負担することで自らが生み出したCO2をオフセットできるというものだ。これにより得られた資金は風力発電所、太陽エネルギー発電所、CO2排出量削減の省エネプロジェクトなど国際的なゴールド・スタンダード・プロジェクトに投資される。
パリから北京までエコノミークラスを利用する一般の旅客の場合、 CO2排出量は2000キロ余りとなる。排出量1000キロ当たりのオフセット価格は約15ユーロ。スポーツ選手は大量の荷物を携行するため、負担額はより大きくなる模様だ。
「これは実現不可能な目標ではない。CO2排出量を大幅に低減できなければ、我々の未来は重大な危機に瀕する」とWWFのオゴーマン中国地区代表は語る。そしてさらに「オリンピック選手が世界の人々に影響を与え、空の旅と環境保護をより強く結びつけることを望んでいる。一人一人が地球温暖化の影響と闘い、CO2排出量削減のため最大限の努力をするという共通の目標に向かうことが必要だ」とも述べている。
リンク
・CO2排出量削減
京都議定書は、2012年をめどに先進国が温室効果ガスの平均排出量を1990年の水準から6%削減しなければならないと規定しており、CO2など温室効果ガスの年間排出量が割当量を超えないよう各国の上限を定めている。各国は自国の企業に排出量を割り当て、企業はそれを世界規模で売買できる。CO2排出量が多い先進国の企業は、こうした排出権取引を通じて途上国の企業にCO2排出量削減を肩代わりしてもらうことができる。
もしある企業の排出量が規定を超えた場合は、排出権取引所を介して排出量が上限に達していない「比較的クリーンな」企業の余剰分を購入することができる。
・ゴールド・スタンダード
政府、環境保護団体、企業(投資家、プロジェクト・デベロッパーを含む)および認証機関などの協議により2003年に設定されたもので、クリーン開発メカニズム(CDM)や共同実施(JI)を含む温室効果ガス削減プロジェクトのクオリティ向上を目指した基準である。
ゴールド・スタンダードはCDM/JIプロセスに沿っており、標準的なCDM/JIプロセスと並行してアセスメントを行うため、追加コストを最低限まで引き下げることができる。ゴールド・スタンダードに基づいたCO2排出量削減プロジェクトは質の高いCO2排出権を生み出しており、プロジェクト実施に際してコンプライアンス市場での厳格性、環境面の信頼性も保証している。
・カーボンオフセット
カーボンオフセットは飛行機の利用、自動車の運転、冷暖房使用などの環境汚染行為について、CO2排出量削減にかかったコストを価格という形で提示する。これにより得られた資金はクリーンエネルギー開発または省エネプロジェクトに投入され、地球全体のCO2排出量を削減する。
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