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湖南省懐化市辰渓県板橋鎮孝坪炭鉱の硫酸工場で漏出が発生し、地下水を汚染した。医療機関および村民は中毒者多数と伝えている。
辰渓県宣伝部は硫酸の漏出が地下の飲用水を汚染したと認めたが、中毒者は26名のみと発表している。一方、医療機関および村民は、中毒者多数と語った。
湖南省懐化市辰渓県板橋鎮孝坪炭鉱の硫酸工場で近日漏出が発生し、地下水を汚染した。同県委員会宣伝部はこの事実を認め、中毒者は26人と発表した。しかし記者が辰渓中医院、人民医院、および中毒者の家族から得た情報によると、中毒者は1000人以上に及ぶという。現地の硫酸工場およびバナジウム工場が汚染源と考えられている。
■現地では「測定の結果水質には問題なし」
中毒事件は孝坪炭鉱の硫酸工場からの硫酸漏出に端を発する。1月23日に電話インタビューを受けた中毒者によると、現地の鉱山の退職労働者が、1ヶ月前に飲用水が黄色く変色しているのを発見、汚染を疑って同県政府および環境保護局に報告した。このため、同県の環境モニタリングステーションが水質検査を実施した。
この中毒者が示したカメラ付き携帯電話の写真によると、同ステーションは2007年12月7日の時点で「環監字2007年25号」という文書を発し「同炭鉱付近の水質の地下水基準は3類、汚水排出基準は1級であり飲用に問題ない」と表明している。
約10日前、工場付近に住む村民が体調不良を起こし始めた。彼らは風邪あるいは白血病とみなされ治療を受けたが、中毒は瞬く間に拡大していった。板橋鎮、孝坪郷では村民の多くが発症して入院、このため現地政府は状況を深刻に受け止め、水質の再検査を実施した。この結果、水中に猛毒のヒ素や錫などの金属が含まれているのが発見された。
■老人に救急措置20数回
李会体氏は重症患者の一人だ。子どもの李万友氏によると、李会体氏は75歳で、孝坪炭鉱の退職労働者。1月14日、彼は四肢に力が入らず、のどが乾燥しているのを感じた。はじめは風邪かと思い、職場の病院で4日間点滴を受けた。18日、村民の多くが発症し、中毒の発生が確認された。李会体氏は辰渓県中医院に転院したが、その時点で危篤となっていた。
李万友氏によると、李会体氏にはすでに危篤通知書が出ており、20数回の救急措置を受けている。カルテには「中毒」と記されていた。李万友氏は、父親はすでに知覚を失っており、医師の努力にもかかわらず、回復の望みは薄いと語っている。
■中医院は中毒患者であふれている
23日、記者が患者の家族を装い人民医院に電話したところ、事務室のスタッフは、同医院には硫酸工場の水質汚染による中毒者が多数入院しており、現時点では死亡者は出ていないと語った。中医院もまた中毒者で満床となっており、具体的な患者数は分からないとコメントした。
李万友氏は、中医院はすでに300~400人、人民医院は700~800人を収容しているが、これらの数字を現地政府は把握していないと語る。また同県のある村民は、現地で中毒が発生しているのは確かで、中毒者は硫酸工場下流の中渓、板橋など数ヶ所の村落で約1000人に上ると語っている。
この村民によると、板橋鎮では一人が死亡したが、これも現地政府は認めていないという。現在、現地政府は村に水を提供しており、地下水の飲用を暫定的に禁じている。
■宣伝部は「事態はすでに収束」
同県委宣伝部は23日、同紙に対し、硫酸漏出による地下飲用水の汚染が発生し、26人が中毒にかかったと証言した。同時に、事態はすでに収束したとも述べている。しかし原因などその他の問題については、多くを語っていない。
関連資料によると、孝坪炭鉱はもともと同市の石炭生産拠点であり、1991年に硫酸工場が建設された。関係者によると、孝坪炭鉱およびそれに付属する硫酸工場、バナジウム工場は年間2000万元の財政収入をもたらしている。
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