Google WWW を検索 サイト内検索

環境ニュース

市民団体・市民紹介

地球と生きる方法

環境ニュース > ごみ・リサイクル (中国 発)

ごみ・リサイクル 「レジ袋有料化、私は賛成」

中国全土 レジ袋有料化政策に対する個人的見解と提議

 レジ袋有料化は買い物袋のリデュースおよびリユースに大きな役割を果たしている。レジ袋有料化とは、経済手段を利用して、消費者がごみの排出と資源の消費を抑制するような生活スタイルを奨励するものだ。“レジ袋削減連盟”は発足以来、「節約」「効率的な利用」「ごみの根本からの削減」などの環境保護理念を強調してきた。またレジ袋有料化がこれらの理念に大きな役割と効果を及ぼすと早くから意識し、ゴミ袋有料化の実施推進に尽力してきた。

 国務院はこのたび、レジ袋有料化は全国的な政策であり、国内全ての消費者の消費生活に関係すると定めた。予想通りメディア・世論の反応は大きく、新聞、テレビ、インターネット上で有料化実施の是非、生活への影響、具体的な方法が論じられることとなった。実のところ、こうした過程はすでに宣伝効果を生んでいる。ただ最近の動向を見ていると、メディア・世論にはレジ袋有料化政策への誤解が存在するように思う。誤解の原因は政府がレジ袋有料化政策の核心となる環境保護理念を伝えることに十分な力を注いでいないことであろう。核心となる理念とは主に次のようなものだ。

(1)ゴミ袋有料化の目的は「予防」にある
(2)「代替品至上主義」からの脱却
(3)ごみ減量化推進の必要性

(1)ゴミ袋有料化の目的は「予防」にある

 レジ袋有料化措置は「汚染(廃棄物)予防原則」(汚染をコントロールする最良の方法はその排出を回避あるいは削減することで、予防が最優先に考慮されるべき措置である)に基づいている。レジ袋有料化は経済手段を利用して汚染物質の排出を根本から削減するもので、さらなる環境破壊を予防することができる。こうした予防措置が環境に及ぼす効果は、リサイクルなどの事後処理を行うよりはるかに大きい。さらに環境コストの見地から見ても、前者のコストは後者よりはるかに低い。有料化の目的はレジ袋のリデュース(すなわち予防)であり、消費者から費用を徴収して汚染処理の責任を負わせることではない。純然たる環境への影響という観点から見ると、レジ袋有料化によって徴収される金額は少ないほど良い。レジ袋の配布量が減り、汚染排出量および汚染管理コストが低減していることを意味するからだ。

(2)「代替品至上主義」からの脱却

 メディアや世論で聞かれる主な意見は「紙袋や分解性プラスチックなどの代替品を使用すればよい、有料化の必要はない」または「レジ袋有料化と同時に他の使い捨て買い物袋を無料で提供する」などだ。しかし、問題は使い捨ての代替品自体も汚染や消費と無縁ではないことだ。ある製品が環境保護製品かどうかを判断する際には、その原材料の採取、生産、輸送、消費、廃棄といった一連のサイクルを含めて分析するべきだ。多くのライフサイクルアセスメントにより、紙袋の環境への影響はレジ袋より大きいと証明されている。欧州の関連研究によると、分解性プラレジ袋は原材料の採取段階での環境面への影響が大きい(農作物生産には大量の農薬、化学肥料、水を必要とする)。もし人々が浪費の習慣を改めなければ、さらに環境および資源への負荷は高まり、その場しのぎに過ぎない結果を生んでしまう。「分解性」という言葉に安心して浪費やごみ排出を続けることは、環境保護の3R原則(リデュース、リユース、リサイクル)に完全に反している。鍵となるのは総消費量の削減である。環境保護製品を利用しても、大量消費すればどのみち良い結果にはつながらない。レジ袋有料化とは経済活動を利用して消費量を抑制する試みなのだ。

 さらに考慮しなければならないのは、レジ袋をむやみに悪者扱いせず、その機能面でのメリットと普及の原因をきちんと評価しなければならないということだ。レジ袋は確かに白色汚染の主因となっているが、レジ袋がなければ他の買い物袋を使用するであろうし、レジ袋普及以前の包装材も汚染、消費の問題を抱え、大規模生産にも適していなかった。上述の通り、現在研究中の代替品も、世間で想像されているほど環境保護には貢献できないようだ。さらに重要な点は、こうした新旧の代替品は機能的には完全にレジ袋の代替品にはならないということだ。レジ袋のメリットはある意味その非分解性にある。非分解性のプラスチック製であるため、漏出が少なく、携帯に便利で、さまざまな面で長期使用に耐えうるのだ。もちろん分解性レジ袋にもメリットはある。ごみの投棄を取り締まりにくい場所、観光地など自然の中にごみが投棄されやすい場所、また肉や魚を入れるなど、衛生的な見地からリユースが適さない場合などには効力を発揮するだろう。どの素材にも一長一短がある。我々は個々の素材について、機能を最大限に発揮しつつ環境への影響を最小限にとどめるような合理的な使用を心がけるべきである。プラスチックという一素材をむやみに排除するべきではない。もし完全にプラスチックの使用を避けようとすれば、そのプロセスにおいて、目に見えない場所で環境汚染を引き起こしたり、資源やエネルギーを浪費する可能性があるからだ。

 レジ袋を有効利用している一例を見てみよう。2002年からレジ袋有料化を進めているアイルランドのスーパーマーケットでは、有料化以降、買い物客に厚みを強化したレジ袋を提供している。アイルランドのレジ袋は依然として高密度ポリエチレン(HDPE)・低密度ポリエチレン(LDPE)を使用しており、生分解性は低い。しかし一般的なレジ袋としての機能性を持ち、携帯性(かばんに入れられるなど)にも優れ、さらに厚みも十分であるため、リユースに適している。無料レジ袋がない分、消費者はできるだけこうしたレジ袋をリユースするようにしている。アイルランドはレジ袋有料化政策実施後、レジ袋の消費量を90%以上削減し、その水準をキープしている。アイルランドの消費者はすでに物の合理的な使用を学んでいることが分かる。

(3)ごみ減量化推進の必要性

 資源の欠乏および廃棄物処理問題に直面する今日、資源の有効利用、不要な浪費とごみ排出量の削減を核とする節約型かつ調和のとれた社会の建設が我々の使命となっている。多くの国家ですでにごみの削減措置は持続可能な発展のキーポイントと考えられ、推進されている。そのポイントはリデュースおよびリユースであり、使い捨ての「環境保護製品」を浪費することではない。しかし、現在の中国はごみ減量化(工業分野ではすでに推進されている)の推進に注力しているとは言えず、社会の関心と論争は代替製品の推進、廃棄物の末端処理技術などの話題に集中している。

 私は、物の合理的使用とごみ減量化を推進するため、レジ袋以外のすべての使い捨て買い物袋も有料化の対象(食品に直接接触する袋は対象外、政府もこの点は考慮している)にすべきだと考えている。


考えてみてください、誰がいちばん環境に優しいですか?




記事執筆、翻訳
日付 2008-02-05
筆者 池田 武 (IKEDA, Takeshi)
媒体 寄稿
団体名 環境友好公益協会
(EnviroFriends)
URL http://www.envirofriends.ngo.cn/
翻訳者 上田亜希子

掲示板 新規書き込みは >>こちら

No Comments

page top