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専門家は今後50年の間で北西部の平均気温が1.9℃から2.3℃上昇するであろうと予測
このほど、記者は、深刻な水不足に陥っている中国北西部を訪れ、地球温暖化がこの地の水資源不足問題をさらに悪化させている様子を見た。専門家も、現在の気候変動、加えて経済社会の発展等の人為的要因の影響によって、将来この地域は、なお一層の水不足になりうるであろうと予測している。
中国気象局の資料によると、専門家は今後50年で北西部の平均気温は1.9℃から2.3℃上昇し、それによって氷河面積は現在より27%減少し、そのうち面積が2平方キロメートル前後の小氷河は、ほとんど或いは完全に消滅、加えて生産用水や生活用水は増え続け、2010年から2030年にかけて北西部では毎年約200億立方メートルの水不足となり、2050年には、ある程度軽減するものの、依然として100億立方メートルが不足するであろうと予測している。
中国北西部は新疆、青海、甘粛、寧夏、陝西の5省及び内蒙古西部が含まれ、干ばつや水不足は地域の経済発展においての最大のネックになっている。気象局の資料が示すところでは、過去100年間で、地球温暖化による中国の平均気温の上昇幅は0.65℃であり、北西部の気温の変化が全国平均値よりもかなり高いことが明らかである。
氷河と高山の積雪は中国北西部の水源量を調節する固体のダムである。気温の上昇は氷河の融解を速め、雪線(訳注:降雪の蓄積域消費域の境界線)を後退させる。甘粛、青海両省の気象局の資料によると、専門家は過去40年余の間で北西部の氷河面積は約1400平方キロメートル減少し、雪線は30mから60m上昇、これによって一部の内陸河川の水源の水量が著しく減少したと推測している。
温度が上昇し続ければ、中国北西部にある大きな湖は小さくなり、ひいては枯渇し、一部の河川の水源地は補給水量が減少する。1985年には黄河の貯水池と呼ばれている甘粛省南部のチベット自治州瑪曲県の湖の数は4077であったが、現在では激減し1800となってしまった。省内の27の黄河主要支流の内11の支流が枯渇、その他多くの河川が季節河川となった。
ここ20年余りの間で、北西部の一部の地域の年間降水量は増加しているが、時空分布が更にアンバランスになり、有効利用されることがとても難しくなっている。同時に気温の上昇に伴い、氷河と高山の積雪は消滅し、湖の湿地は小さくなり、蒸発量はどんどん増加している。各地の利用可能な水資源は、更に減少していく趨勢だ。中国工程院の北西水源プロジェクトの調査では、現在北西部の水資源総量は全国総量のわずか5.84%であり、一人あたりの水源量は全国平均の80.5%にしかならない。
将来の北西部の水資源状況について、専門家達は、気候は温湿へと変化するであろうが、北西部の降水量があまりにも少ないので、増加した降水量が干ばつ地帯の状況を改善することは不可能である上、気温が上昇し続けることによって氷河や高山の積雪、凍土等の固体水は加速して消滅し、蒸発量も増加し続けるであろうという見解を示している。
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