Google WWW を検索 サイト内検索

環境ニュース

市民団体・市民紹介

地球と生きる方法

環境ニュース > 生態系 (中国 発)

生態系 約20の岷山パンダ保護区に地震の深刻な被害

四川省 5•12汶川大地震により、岷山山系のパンダ自然保護区は深刻な被害を受けました。

 四川・成都 -5•12汶川大地震により、岷山山系のパンダ自然保護区は深刻な被害を受けました。四川・甘粛両省の林業庁及びWWF(世界自然基金)が関連保護区を調査した情況によると、5月23日までに20近い岷山地区パンダ保護区が地震により深刻な被害を受けたとのことです。

 四川唐家河保護区では、管理部事務所・毛香堰・摩天嶺等4つの保護ステーションの建物及び設備、宣教センターと喬庄後方基地が甚大な被害を受けました。甘粛省博峪河自然保護区では、管理局所在地と保護ステーションの水道供給が断たれ、公用施設が大損壊、森林区の道路は何ヵ所も中断し、森林区の生活・生産並びに森林保護のための防火作業が正常運営に支障が出ています。また、岷山と秦嶺の境界に位置する青木川保護区では、事務所棟の21室が損壊し、保護パトロールルート、送電経路、事務設備等も重大な損失を被り、400名以上の幹部職員の住居が被害を受けました。

 保護区周辺地域住民の生活も困難に面しています。地震が午後発生したため、茂県宝頂溝保護区周辺地域の大部分の農民は農作業中で、死傷情況はひどくなかったのですが、80%の住民家屋が倒壊もしくは危険家屋となり、住民はビニールシートの下で雨風をしのぎ、夜を過ごすしかありません。道路が遮断されてしまったため、食物供給が悪くなり、人々は瓦礫の下から食物を見つけなければならない状態です。

 岷山地区は、WWFの28年前の訪中以来、WWFによりパンダ及びその生息地保護の重点区域とされ、そこで何年もの間パンダ保護区建設・共同保護パトロール監視・地域発展・企業参加・生息地恢復及び共同キャンプ等のプロジェクトが展開されてきました。WWFは岷山パンダ保護区及び周辺地域にて110のプロジェクトを実施していますが、今回の地震により、そのうち86のプロジェクトが影響を受け、中止せざるを得なくなりました。茂県にて活動していたWWFのボランティア2名は、7日間閉じ込められた後両名とも無事成都に戻りました。

 野外経験の豊富な保護区観測隊員は、地震後すぐにその実力を発揮、救援物資を背負って山中長距離を歩き、連絡の途絶えた保護区に入って助けを待つ人々を救助し、被害情況を伝えてその後の救助に役立つ正確な情報を提供しました。王朗保護区の作業人員は、被害が最も深刻だった2つの鎮、平武平通・水観の救助活動に参加し、被害情況と救助要求を直ちに連絡しました。目下、この2鎮の道路交通は未だ断たれたままで、損失は極めて大きく、救助任務は依然として非常に重いままです。被害が比較的軽い岷山山系の保護区は、人力・物資を組織し、まだ強烈な余震がある情況下で、救助部隊と共に地震のまっただ中にあった臥龍保護区に突入して彼らに支援を行いました。

 地震発生後、WWF(中国)成都プロジェクト事務所と西安プロジェクト事務所は素早く緊急対策に乗り出し、協力パートナーと当地のNGOと連絡して、当地の被害情況とその要求を調査しました。現在、四川・甘粛両省の保護区に対して10機の衛星電話を支給している他、臥龍保護区に6トンの米を、茂県・平武・青川・北川の保護区にテントと必要な日用品を提供しました。WWF西安プロジェクト事務所も、その夜すぐにテント・蝋燭・発電機・防護服等の物資を青木川保護区へと届けました。

 WWF成都の職員である邵文氏は、被害の重い龍渓虹口周辺の龍池学校に調査に赴き、学校側及び保護区管理職員と相談して救助計画を決定、更に資金を集めて援助を行いました。WWF中国の職員及び熱心な環境保護人士が寄付した救援寄付金は成都オフィスへと届けられ、被災地が火急に必要としている物資の購入及び被害が最も深刻な山岳地帯の小学校2ヵ所の授業再開支援に充てられる予定です。

 地震発生から3日後、WWF等の機構がサポートする7名の野外専門リーダーからなるボランティア野外救助隊が安県千佛山保護区に入り、保護区周辺の山奥の地域に対し捜索調査を行い、当地の救助人員にその情況を提供しました。救助隊人員は近日無事帰還しました。

 WWF(中国)首席代表ダーモット・オゴーマン氏は、地震により死亡した被災者に対し心からの追悼の意を、また死亡した被災者の家族に対して心からの慰問の意を表すると同時に、当地で懸命に救援に当たっている人々へも心からの敬意を表しました。「我々WWFは、当地の協力パートナーを全力でサポートします。状況が落ち着いてからも、積極的に林業部門・自然保護区等の協力パートナーと協力して、地震被災地域と野生パンダ並びにその生息地保護、そして当地の生態系への地震被害の影響調査を行い、パートナーを支援して次の保護工作を展開するつもりです」。

 より多くの情報が必要な場合は、以下にご連絡下さい。

WWF(中国)対外連絡官員 庄士冠
電話:+86 10 65227100-3286
Email:shgzhuang@wwfchina.org
WWF-China 品種プロジェクト







記事執筆、翻訳
日付 2008-06-04
筆者 WWF(中国)
媒体 寄稿
団体名 WWF(中国)
(WWF China)
URL http://www.wwfchina.org/
翻訳者 中文和訳チームA班 野口順子

掲示板 新規書き込みは >>こちら

No Comments

page top