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新学年、北京の一部小中学校が教科書の再利用を開始
新学年より北京の一部小中学校にて教科書の再利用が開始されることになった。その対象となる教科書は、科学、音楽、美術、IT等の科目である。公立学校での義務教育期間は学生は無料でこれら科目の教材を使用することができる。
■教科書への落書禁止
教科書の再利用は、次の学年の生徒がその前の学年の生徒が使用した教科書を使うということで、教材使用に対する要求は今までより更に高くなる。学生は以前のように教科書に落書きどころか、チェックマークをつけたり線で囲むことは許されず、破損しないよう注意せねばならない。
教師と保護者は、中学生や注意力の少ない小学生に教科書をなくさず破損させず大切に使うことができるか心配しているが、宣武区康楽里小学校の教師達はその秘訣と心得を持ている。当校は2006年9月1日より教科書の再利用を試み、すでに2年の経験を持つ。1年生の時点で生徒に教科書を折らないよう、何も書き込まないよう指導し、また、毎日下校前に、翌日の時間割にない科目の教科書は家に置いておき、かばんの中で教科書が擦れないようにするよう言い聞かせている。教科書の保存状態がいい生徒に対しては、はんこを使った奨励制度を採用し、期末の総合評価の重要な要素の一つとしている。再利用開始以来、毎学期に回収する教科書2、3千冊のうち、8、9割がほぼ新しく、ほとんど何の
筆跡ものこっていない状態とのことである。
■保護者の心配
教科書の再利用は、その費用を払わなくて済むため、保護者にとっていい事であるに間違いない。ただし、教科書の衛生を心配する保護者もいる。保護者の周さんは、娘が使用済みの音楽教科書を使うと聞いて落ち着かなかった。学校は再利用の教科書に消毒を行っているかどうか、どのような消毒方法が安心か、が気になったからである。
「私のような保護者は少なくありません。実際、ある教師が『生徒が腕白で、特に低学年の小学生の場合は、時々口に入れたり、投げて遊んだり、不衛生もしくは清潔ではないと言える』と言っていました。」
■再利用はまだ試用期間中
2006年に一部の中小学校が教科書の再利用を始めて以来、保護者の衛生を心配する問題以外に、毎年行われる改訂と教科書の質の問題が再利用の足かせとなっている。また、高校・大学受験を目指す生徒は復習のために教科書を手元に残しておきたいため、主要科目の教科書は再利用の対象から外されている。いろいろな議論がなされているが、小中学校の教材のうち、科学、音楽、美術(または芸術)、IT、体育と健康、については、毎新学
期各学校に無料で配布される。市教育委員会は、再利用を採用する学科の教科書については、学校は義務教育期間にある生徒から教材費を徴収することを禁じる、と明確に規定している。現在各区県の教育委員会は管轄区の中小学校に一部の教科書を再利用する通知を出したが、学校に対して具体的な実施要求を発表していない。しかし、東城区は本学期10校余りの中小学校で試験を開始、宣武区では30余りの小学校で全面的に推進する予定である。
■関連して
教科書の再利用はすでに「国際慣例」となっている。現在ではアメリカ、ドイツ、日本、ロシア等で採用されている。アメリカでは、1冊の教科書に対して5から8名の生徒が利用し、平均使用寿命は5年、一方、中国はわずか半年である。一人当たりの資源占有量が比較的低い発展途上国家として、教科書の再利用は重要であり必要である。中国では、毎年小中学生が使用する教科書に消費される紙は55万トン余り。もし教科書が5年続けて利用されるなら、528万トンの紙が節約されることになる。1トンの紙の節約は、少なくとも浄水100トン、電気600度、木材3立方メートル、石炭1.2トン、化工原料300キロの節約も可能にする。小中学生平均教材費を180元とし、平均コストを除くと、毎年316.8億元の節約が可能になり、5年連続利用ができればその節約額は1,584億元にのぼる。
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