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生態系 死の森

河南省 桐柏県盗伐調査(その2)

 次の視察地である朱庄郷後河村では、ほぼ完全に禿げている山もあり、視察団の一行はより深刻な状況を目の当たりにした。朱庄郷、呉城鎮、大河鎮の3つの行政区が合流する地点では、完全に保存されている林を見つけたが、後ほどよく調べるとまた悲しい事実を知ることとなった。この20ムー余りの林は村民の王倉寛氏が所有しているが、樹木を守るため、70歳を超える高齢の王氏は年中林に出入りし、監視している。2008年の大晦日、「まさか正月休暇の間に盗伐する人はいないだろう」と思い、王氏はお正月の夕飯を食べるためにいつもより早く帰宅した。ところが翌日に確認すると道路に近いところで16本の木が刈りとられていたことに気づいた。王氏は怒りを込めて次のように言う。「自分の息子が家を建てるときさえ、刈ることを許さなかったのに。」今では高齢ながらも毎日欠かさず林を見回り、辛うじて守っている。

 伐採のほかにも、違法開墾の事例も目立つ。前述(調査(その1)→http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C09041401J)のほかにも、大河鎮江庄村の周辺では湿地杉があるが、その隣にある道路のそばには段々畑があり、そのすぐそばでは多くの杉が刈り取られていた。情報によると「これは逐次に養蚕のために杉林を桑畑にし、その後農耕地として拡大していくもので、退耕還林という政府方針に背くものである」。淮源鎮後棚村の清泉寺に行く道でも、同じような焼畑による開墾の跡が見られた。

 中国政府の林業政策によると、公益林以外の経済用林、商品用林は一定の周期にまで成長したものは間伐、択伐することが許可されているが、事前に申請することが求められている。(申請を受理した)林業部が現場で確認し、実際状況を把握して初めて伐採の量を含めて許可を下すという手続きとなっている。世界銀行からの借款を受けて育てている湿地松の例も、現在では伐採を許可できる周期にまで成長していない。

 桐柏県林業局の複数の関係者によると、近年の盗伐が深刻化したことを受け、ここ2年の間は伐採許可を凍結しているという。ここ2年間の伐採はすべて違法なのである。

樹木盗伐のビジネスモデルがすでに形成されている

 桐柏県の森林被覆比率が高く、住民は家の周辺に樹木を栽培しており、個人利用は十分であるはず。それに県内は大きな木材加工の工場もない。盗伐された樹木はどこで使われているのか。

 情報によると、これらの樹木の一部は食用菌の栽培に使われ、その他は炭鉱に売られ、坑木として使われるという。また、このことはすでに桐柏県では周知の事実となっている。現地で盗伐してから納品、金銭取引までの一連のプロセスはすでにビジネスモデル化しているようである。

 (調査(その1)では)312号国道に沿って湖北省の随州から桐柏までの間、道路の両側には大量の材木が置かれていると紹介したが、主に松の木やクヌギの木が多い。情報を知る人はこのように話す。「馬尾松や湿地松を含む直径15センチ前後の松の木を2.5メートル前後の標準木材に切り取れば、炭鉱の道を支えるいわゆる”坑木 ”ができる。これらを平頂山や落葉などに運ぶと、一本5元から10元で売ることができる。山から伐採したものは、一本の木からは平均で15元を儲けることができるが、今や炭鉱に買い取ってもらう価格は40元から50元に値上がりしている。」

 松のほかにもう一つ盗伐に遭っている樹木はクヌギの木であり、食用菌を栽培するのによい原材料となっている。現地で直接販売するか、もしくは周辺地域で売りさばくことができる。ここ数年で桐柏県及び周辺の泌陽県、確山県や湖北省の随州市では、食用菌の業界が急速な発展を見せており、クヌギの木に対する需要は増え続けている。

 情報によると、「クヌギの木は黒木耳の生産に最も向いているが、1ムーの黒木耳を生産するのに、3万本のクヌギの茎が必要」だという。また、正常ルートからはクヌギの木を入手することが困難であることから、盗伐が盛んに行われている。クヌギは生命力が強く、刈り取られた後は根っこを残しておけば、新しい枝が生えてくるが、需要があまりにも大きいため、直径2~3センチにまで成長するとすぐに盗伐され、現在森に残されているクヌギの木はほぼ潅木のような小さい枝しかない。







記事執筆、翻訳
日付 2009-04-15
筆者 陳輝 河南日報記者
媒体 河南日報より転載
団体名 環境友好公益協会
URL http://www.envirofriends.ngo.cn/
翻訳者 中文和訳チームC班  紫菫

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