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2005年(あるいはもっと早くから)内モンゴル自治区のフルンボイル市は用水路の開削を計画していた。
フールン湖、別名ダライ湖は、中国で四番目に大きい、北部最大の淡水湖だ。ダライ湖国家自然保護区はフールン湖、ボイル湖とウルソン川を主な保護範囲としており、2001年1月に国際重要湿地リストに登録され、2002年11月にはユネスコ「人と生物圏計画」の世界生物圏ネットワークのメンバーとなった。ハイラル川の水は東から西に流れ、ダライ湖北岸20キロの地点で東北方向に向きを変える。ここから、ハイラル川はアルグン川(英語でArgun River、ロシア語でАргунь)と名前を変え、中露国境線となる。
1.フールン湖の用水路プロジェクトがこっそり再開
2005年(あるいはもっと早くから)、内モンゴル自治区フルンボイル市には、用水路を開削し、毎年の年間流量17億立方メートルのハイラル川から10億立方メートルを引いてフールン湖に注ぐ計画があった。このプロジェクトは2006年4月に国家環境保護総局(当時)の許可を得、2007年の春に着工していた。しかし、不完全な環境アセスメントとダライ湖・アルグン流域の生態系へ大きな脅威を与えるという理由で、中国及びロシアの環境保護関係者の抵抗に遭った。
2007年、ロシア政府は中国政府に対し、このプロジェクトへの懸念を表明したが、中国政府はロシア政府に、このプロジェクトはすでに中止となったと伝えていた。しかし、最近のニュースは、このプロジェクトがいつの間にか再開しており、半分近い(更に多い可能性あり)用水路の掘削がすでに完成していると伝えている。
ロシアニュースネット(RUSNEWS.CN)6月9日モスクワ電に拠れば、ロシアの生態学者と外バイカル地区政府は、中国内でアルグン川からダライ湖に水を引く用水路の掘削が復活したことに対し懸念を表明した。彼らは、これによってロシア・中国・モンゴルダウル国際自然保護区はひどく破壊されると考えている。
グリーンピース・ロシアの専門家・ミハイル・クリインダリンは、ロシアニュース社の取材に対し、「赤塔州(筆者注:外バイカル地区州のことと思われる)との境界から遠くない中国内モンゴル自治区において、アルグン川からダライ湖までの用水路の掘削が再開している。目下の情況から見て、総延長17キロの用水路のうち、すでに8キロが完成している」と答えた。
赤塔州州長は、ロシアのトルトネフ天然資源相とラヴロフ外相に宛てた手紙で、次のように述べた。「目下の乾燥した条件の下で、アルグン川から取水すれば、生態系と社会にひどい結果をもたらすことになろう。もし、このプロジェクトが完成してしまえば、アルグン川中流域の1500平方キロ以上の河川敷は取り返しのつかない損害を被ることになり、ダライ湖の生態環境は完全に破壊される。ダライ湖はまた、ロシア・中国・モンゴルダウル国際自然保護区の一部でもある」(亜心ネットより引用)
私たちがロシアのホームページ(http://maps.transparentworld.ru/)で探し当てた上空写真もこれを証明している。掲載した上空写真のうち、赤い楕円の枠内の直線が掘削された用水路だ。
私たちは主管部門や建設者、施工者などの「言わずにやる」という態度に驚かずにはいられない!私たちは、再び、ダウル地区の生態系や動植物に関心を持つ人々に、このプロジェクトの実際の脅威を見てもらい、このプロジェクトに対する更に強力な圧力を形成したい。関係部門には、このプロジェクトが生態に与える影響をもう一度審査し、できるだけ早く工事を停止させ、ダライ湖ひいては全ダウル区域の生態系を保護するために、確実な仕事を行ってもらいたい。
→(2)(http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C09061502J)へ続く
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4月14日の上空写真(maps.transparentworld.ruより)

5月16日の上空写真(maps.transparentworld.ruより)
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