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環境汚染 国内外の18企業が情報公開法規を軽視

中国全土 環境中の有害物質放出、市民には全く知らされないという恐ろしさ

 水資源がもともと貧しい中国で、河川や湖は工場が有毒廃水を垂れ流す下水道と成り果てている。10月13日、グリーンピースは《“沈黙”の大多数――企業汚染物情報公開状況調査》という報告書を発表し、シェル、ネッスル、中国石化、東風自動車、湖南非鉄金属などを含む18企業の国内外企業が、公然と《環境情報公開方法(試行)》という法規を軽視し、汚染物情報を隠すという違反行為を行っていると批判した。

■汚染に対しては“黙り込む”企業

 調査では、シェル、サムスン電子、ネッスル、LG、クラフト、モトローラ、デンソー、ブリヂストン、中国石化、中国神華、中国アルミニウム、東風自動車、華潤創業、中集グループ、中媒エネルギー、美的電器、濰柴動力、湖南非鉄金属の18企業はすべて、かつて“二超”(汚染排出の基準超過、あるいは総量規制指標の超過)が原因で、環境保護部門に名前を公表されている。《方法》の規定によれば、これら“二超企業”は企業名公表後30日以内に環境情報を公開しなくてはならない。しかし、定められた期限内に汚染物排出情報を公表した企業はひとつもなかった。

 湖南非鉄金属傘下の株洲冶金グループ株式有限会社の基準超過記録には、重金属などの有害物質も含まれており、政府の記録には、中国アルミニウム蘭州支社が生産活動において有害物質を使用していることを示している。しかしこれらの企業は、当該の汚染物情報を、いかなる形式においても公表していない。3つの企業の傘下の4軒の工場は、期限を過ぎてから、それらの汚染物情報を公開したが、種類は非常に限られており、わずか2~6種類だけだ。

 これと鮮明な対比を成しているのは、ヨーロッパ、米国などの企業の汚染情報公開システムがより進んだ地域の企業だ。シェル、サムソン、LGなど8社の多国籍企業の工場はより詳しい情報公開を行っており、市民の健康及び環境に密接に関連する有害汚染物の排出情報は特に詳しい。

■毒物排出、企業が鍵

 環境中にこのような有害物質が排出されているというのに、市民が少しも事情を知らないとは、とても恐ろしいことだ。これらの汚染物は生態環境と私達の健康に対して長期的な、治り難い傷をもたらすことができる。甚だしきに至っては生殖系と神経系を害し、発ガン性や催奇形性を備えている。

 この問題の鍵となるのは、間違いなく企業である。これらの汚染企業には、市民に汚染物情報を隠すいかなる口実もない。特に、これらの業界をリードする国内外の有名企業は、率先して市民の環境事情を知る権利を満たすべきだ。すでに米国、日本などでは、企業の環境情報公開は長期的に効果が上がるよう制度化されており、汚染物排出の削減を促進している。たとえば、米国のTRI(有毒物質排出明細書)システムは、情報の公開を通じ、20年間で61%もの汚染物排出削減に成功した。

 わが国の環境保護部門も、できるだけ早く企業汚染物情報のオンライン一括検索システムを構築するべきだ。そして、市民がその情報を、閲覧・監督・比較できるようにすることで、企業が更に意識的にクリーンプロダクションや汚染物発生削減を行うよう促すべきだ。

 また、それには政府の監督や取締りの実行もとても重要だ。汚染物情報の効果的な公開が確実に行われるようにするため、地方の環境保護部門も《方法》の実施強化に努め、企業が法に基づいて汚染物排出情報を公開するよう共に監督すべきだ。

参考リンク)“沈黙”の大多数――企業汚染物情報公開状況調査
 http://www.greenpeace.org/china/zh/press/reports/silent-majority-rpt







記事執筆、翻訳
日付 2009-10-14
筆者 グリーンピース中国
媒体 転載
団体名 環境友好公益協会
URL
翻訳者 中文和訳チームC班  松江 直子

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