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海路から陸路へ、密輸ルートの転換
■海路から陸路へ、密輸ルートの転換
李さんによると、この現象は80年代から始まり、数回にわたる大規模な取り締まりの後はやや下火になっていた。しかし今年7月から急激にぶり返し、毎日のように密輸された衣類ゴミを大型トラックが碣石鎮に運んでくるようになった。
陸豊市の密輸取締総合管理事務局の陳梁壮主任は『インターナショナルヘラルドリーダー』に対し、以下のように語った。「広東省東岸に位置し、40.3kmの海岸線を持つ、海上交通の便に優れる碣石鎮は、密輸取り締まりの前線基地であった。衣類ゴミの問題は今に始まったことではなく、衣類ゴミの密輸・リフォーム・販売は1983年から始まり、現在、鎮全体でどれだけの人間がこうした違法事業に従事しているかを統計する術はないが、都市と農村の中間に位置する三家村・水巷口・東関巷等を中心に少なくとも700〜800世帯はあると見られる」
「2007年から、現地の税関や出入国部門の取り締まりにより、海上から直接、碣石鎮へ持ち込まれる衣類ゴミは基本的になくなったが、あの手この手で海路を避け、広西省や福建省から陸路で密輸された衣類ゴミが碣石鎮に運び込まれる。これら衣類ゴミは洗浄・加工された後、黒龍江省等、全国各地の衣料品市場へと転売される」
「海外からの衣類ゴミは、消毒・検査されていないため、人体に悪影響をもたらすだけでなく、現地及びその周辺地域の環境への汚染源ともなる」と、陳梁壮主任は本誌記者に語った。一部の現地住民はこうした「手っ取り早く稼げる」闇事業に依存し、経済の正常な発展は慢性化した依存により著しく妨げられた。
記者のつかんだ情報によると、近年地方政府は取り締まりを強化し続けており、ここ2年間前後で10回の大規模な手入れ及び86回の小規模な特別取締りを実施し、合計約280トンの衣類ゴミを押収した。今年7月以降実施された2回の大規模な取り締まりで押収された衣類ゴミは約120トンに上った。
■輸入ゴミに関する法律の抜け穴
取り締まりの手は緩められていないが、海外からのゴミの密輸加工は一向になくならない。
現地の関係部門は、密輸元が他省にあるため、陸豊市に対する取り締まりだけでは、輸入ゴミの流入を規制することは難しいと述べた。陳梁壮主任は、衣類ゴミの国内流入を密輸元から押さえることができれば、輸送部分を取り締まることも可能となる、とインターナショナルヘラルドリーダー誌上で指摘した。
輸送部分の取り締まりも、そう簡単ではない。陸豊市工商局の羅作庭副局長が本誌記者に語った。「工商部門は主に流通過程において密輸衣類ゴミの取引に対し取り締まりを実施しているが、衣類ゴミ事業の経営者たちは、長年の経験から捜査の手を逃れる方法を熟知おり、取り締まりチームが村に到着するとすぐに発見されるため、せいぜい一、二件を摘発するのが関の山だ」
消息筋によると、国家工商行政管理総局、衛生局、税関総署等の部門は、80年代から公文書を通じて衣類ゴミの輸入及び販売を禁止してきた。2009年、環境保護部、税関総署、商務部等の国家の関係部門が公布した『輸入禁止固形廃棄物目録』にも「衣類ゴミ」は含まれている。しかし、古着加工事業自体を禁止する明文規制は存在しない。
古着のリフォーム販売問題に対し、「加工販売される古着が輸入されたものであるという証拠がなければ、取り締まりの名目が立たない。国内古着の合法的加工販売権を経営者が有する場合、工商部門が取り締まりの根拠となる明文化された法規を見つけるのは困難となる」と羅作庭副局長は語った。
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