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日本や韓国等海外で出される廃家電製品や機械の中国でのリサイクルによる環境汚染が懸念されている。
韓国のごみ問題に取り組む市民団体とともに、中国の浙江省台州市を訪れた。この台州市は20年余り前からリサイクル産業が盛んな街で、近年では、日本など海外からの廃家電製品や業務用機械などから金属やプラスチックを取り出す事業が大きな比重を占めている。
コンテナで海路運び込まれた日本の廃家電製品は、陸揚げされて市内の大規模なリサイクル工場や市郊外の民家などで、徹底的に分解・分類されてリサイクルにまわされている。その工程のほとんどが、安価な人件費に基づく手作業で行われている。
こうした市内のリサイクル工場で働いている人の多くは、地方からの出稼ぎ労働者だ。うずたかく詰まれた金属の山から手作業で、銅や鉄などの金属別に仕分けする作業を行っている。作業中の方に話をうかがったが、1日約9時間の労働で日給が35元(約600円)ということで、比較的割のいい仕事となっているようだ。また、金属を分解・分類する工場の脇には、プラスチック片を20種ほどに分類している人びとが生活していた。ドラム缶ほどの大きさの袋に入ったプラスチック片を購入し、分類することで2~6元(約35~100円)で業者に販売できるという。ただ、この分類のために、プラスチック片を火であぶり、その臭いで素材を判別するなど、人体への健康被害が懸念される。
現在、パソコンなどの基盤を火であぶって、はんだを溶かして部品をとりはずしたり、酸液に基盤をつけて金属を取り外す作業は、ハイテク家電に含有される鉛をはじめとする有害物質が原因となって健康に被害を及ぼしたり、廃液などによる土壌・水質汚染につながるということで地方政府によって禁止されている。そのため最近では、こうした作業は、市街地を遠く離れた農村の家の裏庭などで行われるようになったそうだ。
このリサイクルの工程には、違法とされている部分もあるために、外国人に対する警戒心が大変強く、実際に訪れたリサイクル工場や農村でも、日本語を話したり写真を撮らないようにと、現地のコーディネーターから厳しく注意された。そのため、念入りな調査ができたわけではないが、リサイクルされている廃棄物の多くには、日本語が書かれており、一見したところ、その大半が90年代の日本製のようであった。
日本では、こうした中国における日本から出された廃棄物のリサイクル現場の実態はそれほど知られていない。中国国内では、日本だけではなく欧米や韓国からの廃棄物をリサイクルする地域が数箇所あり、そのいずれもで現地の環境汚染が懸念されているという。日本語の書かれた大量のごみを目の前にして、そうした機械製品が含有する有害物質のゼロ化と、既存のIT廃棄物などの適正処理がなされる制度の構築が、日本に暮らす者の責任ではないだろうかと、強く考えさせられた。
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港に陸揚げされた日本からの廃棄物

分類前のプラスチック廃棄物
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