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多くの人々が、拙速な試験入りに反対していた青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場の最終試験が開始された。
3月31日の15時から、青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場で、アクティブ試験が開始された。このアクティブ試験とは、使用済みの核燃料から4トンのプルトニウムをつくりだすもので、試験後、再処理工場の本格稼動が始まれば、毎年8トンものプルトニウムを生産することになる。
この再処理の過程で、高さ150メートルの排気塔から放射性物質の希ガス(クリプトンやヨウ素)が、そして沖合い3キロの放出口からは同じく放射性物質のトリチウムが太平洋に排出されることになっている。これらの物質の人体や環境への有害性について、現段階で筆者は判断つきかねるが、「放出量は計算上の目標値としてあるのみで、これが守られる保証はない」として多くの市民や団体がアクティブ試験の開始に慎重な姿勢を求めている。
排出口に近い三陸沿岸のある漁業者は『東奥日報』の取材に対し、放射能による海洋汚染への強い懸念を表明しているが、一方で日本原燃は、「放出口からの排水は水とほとんど同じ」「六ヶ所村付近でも十分安全で、岩手県のような遠方では全く影響がないと私たちは考えている」と、住民の不安を打ち消している。(『止めよう再処理!共同行動ニュース』3/31付参照)
六ヶ所村で生産するプルトニウムの使用がはっきりしていないことも、反対派がアクティブ試験に対して慎重になる原因の1つだ。六ヶ所再処理工場で生産されるプルトニウムは、プルサーマル計画にのっとって2012年度以降に16~18基の原発で使用される予定だが、その詳細は依然として不明のままである。去る3月26日には、佐賀県と玄海町が玄海原子力発電所3号機プルサーマル計画を九州電力に対して了解しているが、六ヶ所村で生産したものを利用するはずである東京電力や関西電力の計画は、いまだ明確になっていない。
3月29日に青森県知事と六ヶ所村が、そして31日の午前に六ヶ所村に隣接する5市町村が日本原燃と安全協定を締結し、年度内に間に合わせるかのように、同日15時から六ヶ所村再処理工場のアクティブ試験を開始した。近隣住民や関係者の納得が十分に得られないままに、なぜ再処理工場の稼動を急ぐのかが、普通の人には理解できない。
こうした推進側の動きに対して、地元のみならず東京でもさかんに抗議行動が行われてきた。3月27日から31日まで、「再処理とめたい!首都圏市民のつどい」が資源エネルギー庁前で、“六ヶ所アクティブ試験反対緊急座り込み”を連日行っている。また30日の夜には、150名近くの市民が集まったキャンドルデモが実施された。海をわたって韓国でも、環境や平和運動に携わる市民団体が、アクティブ試験が開始された31日にソウルの日本大使館前で抗議行動を行った。
核弾頭を5000発以上製造できるほどの約43トンものプルトニウムを国内外で保有する日本。「こうして蓄積されていく大量のプルトニウムはテロの対象とされる危険性ももつ」と、東京で抗議活動を行う活動家は語る。さまざまな安全性が懸念される今回の核燃料再処理工場の試験運転の行方は、しっかりと監視していかなければならないだろう。
(参考URL)
・原水爆禁止日本国民会議
http://www.gensuikin.org/
・止めよう!六ヶ所再処理工場
http://cnic.jp/rokkasho/
・核情報
http://www.kakujoho.net/
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霞ヶ関の資源エネルギー庁前での抗議活動

寒空の中、歌と音楽でのアピールも行われた

ソウルの日本大使館前でも(ⓒ Park Jong-hak, KFEM)
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