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エネルギー ストップ!プルトニウム~コチラ佐賀県庁前テント村~

佐賀 佐賀県によるプルサーマル利用の了解に市民の反対は続く

 原子力発電所の使用済み核燃料から抽出したプルトニウムを利用するために政府が進めるプルサーマル計画。九州電力が計画している、佐賀県玄海(げんかい)町にある玄海原子力発電所でのプルサーマル利用を佐賀県が認めるかいなかを見極めようと、市民たちは県庁前に集まり始めた。

 県民の声よりも国策を優先する知事を許すな!プルサーマル利用計画に反対する市民たちは、県議会の審議が本格化する前、3月11日に県庁前にテント設置を決行した。黄色が眩しい「ストップ!プルトニウム」の横断幕に、早速県庁職員が現れ、敷地外への退去を要求。市民たちは、県庁に隣接した「県立図書館」横の公園へ移動し、テント村の活動が始まった。

 公園にも毎日職員が退去命令をもってくるものの、県庁敷地内と違い手渡すだけで帰ってくれる。地元の人もテントを訪れ、「プルサーマルは嫌だが意思表示の場がない」「がんばって」等と声をかけてくれた。初日夜に降り始めた雨は、翌日には雪に変わったが、テントの宿泊者は県内外から絶えずかけつけてくれて、朝夕は県庁職員や通行者にチラシを配る毎日だ。

 3月19日に開催された「プルサーマル反対!全国集会」には、反原発を掲げる社民党の福島瑞穂(ふくしま・みずほ)党首も参加し、集会参加の1,200人は県庁へ向けて行進。九州電力佐賀支店前でも「プルサーマル反対!」を訴え、そのまま「人間の鎖」として佐賀県庁を取り巻いた。

 この県史上2回目となる県庁を囲む人間の鎖の前に、古川康(ふるかわ・やすし)知事は県議会中に受入表明をすることができず、「プルサーマル計画推進」の意見書を提出・可決させた自民党も、「慎重に」との条件をつけざるを得なくなった。

 近隣の伊万里市議会や志摩町議会からも「慎重に議論すべき」との意見書が知事に届けられ、佐賀県弁護士会は「プルサーマルは危険で受け入れるべきではない」とする声明も出した。とりあえず県議会も終わったので、テント村はここでいったん休村となった。

 しかし、3月26日に県庁を来訪した二階(にかい)経済産業大臣が言う「安全性」発言の前に、知事は計画に事前了解してしまった。原子炉の定期検査で配管のヒビが見落とされ、耐震性の問題ありとの司法判断も示される中でもだ。

 佐賀市近辺の女性が核となり12,000人の反対署名が2週間という短期間で集められたが、知事は結果的に受取拒否し、二時間以上も接見を求める彼女らを職員のバリケードによって県庁ロビーから奥へは進ませなかった。翌日27日実施の県庁前広場での抗議集会では、全出入り口に職員を並べ、敷地内立入禁止とした。

 知事にここまでやらせるプルトニウム利用の「国策」、核燃料サイクル計画とは何なのか。プルトニウムの出口にめどがつき、六ヶ所村の再処理工場も稼動に向けて動き出した。全国の原発でプルサーマルが動き出す口実となるだろう。まだまだ負けるわけにはいかない。県民の間に広がる不安と不満を直接知事に突きつけるべく、これから県民投票運動へとテント村の運動は発展する。

(参考URL)
・止めようプルサーマル・佐賀 http://nopu.org/


市民グループの署名受け取りを拒否する県庁

事故発生時の被害想定(http://nopu.org/より)


記事執筆、翻訳
日付 2006-04-14
筆者 三浦 正之 (MIURA, Masayuki)
媒体 寄稿
団体名 からつ環境ネットワーク
URL
翻訳者

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