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国際ごみ秩序はいかなる方向へ向かっていくのか。
アジア各国政府の担当者らが参加する“アジア3R(注)推進会議”(10/31-11/1)が東京で開催されるにあたり、市民の声を結束する場として、前日の10月29日、“アジア3R市民フォーラム”が開催され、中国、韓国、アメリカからもNGOが参加した。東アジア環境情報発伝所も構成団体として関わる「アジアごみ問題研究会」の主催で行われたこの会議では、アジアの各国・各地域に流れるE-wasteに焦点を当て、アジア3R推進会議でのNGOとしての意見表明に向けて話し合いが行われた。
現在アジアは、人口増大と経済発展の中、深刻なごみ問題に直面しており、アジア3R推進会議は、アジアを持続可能な社会にしていくために日本政府が提唱している“3Rイニシアティブ”の一環として行われた国際会議だ。
グリーンピース中国の頼雲(LAI, Yun)さんは、先進国から運び込まれるE-wasteに含まれるカドミウム、鉛やその他の重金属が、不適切な処理によって、深刻な健康被害や環境汚染を引き起こしている問題や現状を生々しく語った。また、韓国のごみ問題解決のための市民運動協議会(KZWMN)の金美花さんからは、韓国における電子製品増量の現状と、韓国のEPR(拡大生産者責任)制度について報告があった。
個人的には、頼雲さんの発表の中の黒い鶏の画像が印象的だった。本来白いはずの鶏の毛が、E-waste処理過程による汚染のため黒くなってしまっているという実態を示す証拠画像である。黒い鶏が、おいしい上質の鶏に見えてしまうのがもどかしい。
その後、E-waste問題解決に向けて、市民・市民団体の役割などが熱心に議論され、アジア3R推進会議で発表する「アジア市民フォーラム 東京アピール」が採択された。
翌10月30日から始まったアジア3R推進会議では、若林環境大臣の開催挨拶から始まり、専門家や政府関係者からのアジアごみ問題への対策の必要性が述べられた。個別問題に焦点を当てる分科会では、現在アジアの重要な問題点として「e-waste」「医療ごみ」「生ごみ」の分野が話し合われた。
市民に開かれた他の国際会議と異なり、過去2回の3Rイニシアティブの会議は、分科会が、政府関係者以外に閉ざされていた。しかし、今回からは分科会が公開となり、NGOが意見を発表する場が設けられたという点は評価したい。
ただ、上記3つのごみ問題を中心に3日間に及ぶ会議が、単なる情報交換の場で終わることなく、アジア地域において、価値ある政策として昇華されていくことを望みたい。また、アジアごみ問題研究会が、中韓米のNGOと共同で提出した「アジア市民フォーラム 東京アピール」が政策決定過程に少なからぬ現実味を与え、市民の観点を重視した適切かつ持続可能な3Rシステムがアジアや世界で形成されることを切望する。
そして私たちNGO・市民も、ごみの発生抑制を中心とした3R推進を心がけていこうと思う。
(注)3R…reduce(発生抑制)・reuse(再使用)・ recycle(再生利用)の頭文字をとったもの。
(参考URL)
・アジア3R市民フォーラム 東京アピール
http://www.eden-j.org/egomi/AAW061030.pdf
・アジア3R推進会議へのNGOコメント
http://www.eden-j.org/egomi/AAW061101.pdf
・3Rイニシアティブ(環境省)
http://www.env.go.jp/recycle/3r/
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アジア3R NGOフォーラムの様子

NGOに割り当てられた席でアジア3R推進会議に臨む
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