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ごみ・リサイクル 廃棄物撤去すすみ、再生をめざす豊島

香川 産廃不法投棄で揺れた豊島は今…。

 1990年に50万トンもの産業廃棄物の不法投棄が摘発された瀬戸内海の豊島(香川県小豆郡土庄町)では現在、2000年6月に成立した公害調停に基づき、香川県によって産廃の撤去がすすんでいる。過疎と高齢化に悩む豊島だが、豊島・島づくり委員会など住民による島おこしの取り組みも盛んとなり、衣類の量販店としておなじみのユニクロ(株式会社ファーストリテイリング)スタッフ有志による植樹ツアーなどの活動も行われている。

 4月12~15日にかけて行われた、ユニクロ・ボランティアクラブの植樹には従業員57名が参加し、まず廃棄物対策豊島住民会議の案内で産廃問題などを学んだ。豊島の産廃問題は、高度経済成長期の土砂採取に端を発している。採取跡地に1975年、業者は有害産業廃棄物処理場を建設しようとした。当時、香川県が住民の反対を押し切って悪質な業者に事業認可を与え(1978年)、充分な指導も行わなかったことから問題は悪化する。

 香川県の認可は、無害物に限って中間処理を行ない、堆肥をつくることに限定されていたが、悪質な業者はこれを無視。以後、兵庫県警の摘発(1990年)まで、違法に50万トンもの有害物が持ち込まれることとなった。当時、持ち込まれた違法な産廃は、住民会議の手によって展示(垂直標本)がつくられ、家浦の交流センター、住民会議の資料館などで目にすることができる。

 不法投棄の現場では、現在も廃棄物の撤去が進められている。遮蔽壁などによって有害物を遮断したことにより、かつては死の海と言われた北海岸の生態は回復しつつある。干潟のカニ、アマモなどの生物相は復元にむかっており、イカも産卵に訪れるようになった。ユニクロ・ボランティアクラブの植樹ツアーでは、「豊島は私たちの問題ネットワーク事務局」の市村康さんの指導で北海岸の清掃も行なわれ、外来植物・ユッカの除去や、台風で漂着した発砲スチロールのゴミなどを処分した。

 豊島の公害調停を機に、弁護士の中坊公平、建築家の安藤忠雄2氏の呼びかけで、2000年に瀬戸内オリーブ基金が設立された。基金は現在、事務局を豊島におき、瀬戸内海一帯に美しいふるさとを取り戻すため、さまざまな取り組みを行なっている。ユニクロ・ボランティアクラブと瀬戸内オリーブ基金などは今回、神子が浜ちかくの荒廃した竹林を整備しオリーブを植樹、また島内四番札所の参道を整備したほか、島民と交流を深めた。

 豊島の人々は現在、いちご販売や豊島石を活用した特産品開発などに取り組んでおり、今後の成果が注目される。また、6月3日(日)には「アースデイかがわin豊島07」が開催予定となっている。

(関連URL)
・廃棄物対策豊島住民会議
 http://www.teshima.ne.jp/
・ユニクロ・ボランティアクラブ
 http://www.fastretailing.com/jp/csr/news/0704191800.html
・アースデイかがわin豊島07
 http://www4.ocn.ne.jp/~t-das/e-day.htm
・農事組合法人てしまむら
 http://www.teshimamura.jp
・豊島へ行こう!(市村康さん)
 http://4travel.jp/traveler/teshimadas/
・豊島 里山のいきもの
 http://blog.goo.ne.jp/teshima-satoyama/


かつては死の海岸と呼ばれた北海岸。遮水工事の効果で、生態系が回復した

撤去の進む産業廃棄物

荒廃竹林を再整備してオリーブを植樹
記事執筆、翻訳
日付 2007-05-01
筆者 青木 智弘 (AOKI, Tomohiro)
媒体 寄稿
団体名 瀬戸内オリーブ基金
(SETOUCHI OLIVE FOUNDATION)
URL http://www.olive-foundation.org/
翻訳者

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