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雨水利用の先進自治体、墨田区を歩いてみた。
梅雨入りはしたものの、6月の降水量が少なかった今年。7月に入ってからは、九州を中心に豪雨禍も出ているが、先月までは首都圏でも水不足を心配する声はあった。8月1日は「水の日」、8月6日は「雨水の日」ということで、ひと足早く、水不足に備えた知恵の一つである雨水利用について実地見学し、自身で取り組めることを探りに出かけた。行き先は、雨水利用の聖地、墨田区である。
まずは、2001年5月に開館したという、公設(運営は半官半民)の雨水資料館へ。廃校になった校舎を活用した施設だが、資料館自体は1階の玄関と廊下のみの小規模なもの。パネル展示が中心だが、展示物にはコードが付いていて、それを専用の機器に読み込ませるとそこから音声ガイドが流れるという仕掛けにまず感心させられた。日本国内だけでなく、世界各国での雨水利用の工夫や課題などが所狭しと並ぶ。屋外では巨大な雨水貯水タンクあり、各国の多彩なタンクあり、と実物型展示が目を引いた。実演型展示としては、雨水ハウスというのが別棟で設置され、雨樋の途中から雨水を分流させて貯める小設備はじめ、家庭で簡単に取り付けられそうな器具が紹介されていた。
家庭で手軽に設置できる器具の代表例がタンクだ。墨田区は区を挙げて、雨水利用を促しており、助成制度も充実している。小規模なタンクとしては「天水尊」(200リットル)があり、区の半額助成が奏効してか、区内随所で見受けられる。また街角には溜まった雨水をくみ上げる「路地尊」と呼ばれるポンプもあり、地域における防災機能を担っている。その二つの「尊」は8月の「打ち水大作戦」でも拠点となっている同区の東向島地区に多く分布する。午後は主にその「尊」めぐりに出た。
道中、天水尊を見かけ、実際に家庭やオフィスで活用されている様子はわかったが、その付近にあった路地尊4号基のポンプからは残念ながら水は出なかった。今年の雨水が少ないことが原因だろうか。
東向島地区の南側、商店街の外れに路地尊3号基を発見。ここのポンプは威勢良く水が出てきてひと安心。だが、近所の方に「防災用だから」と注意され、冷や水を浴びせられてしまった。雨水が蓄えられていることに加え、地域のこうした人の目というのも災害の予防には有効。この付近はいわゆる木造家屋密集地域(木密)に当たるため、防災意識が高いのもうなづける。地域の防災力を再認識させられた。
雨水利用には「街中での水源の自立」「雨水が下水道に一気に流出するのを防止(都市洪水予防)」「消火用+非常時の生活用水」の三つの役割があるとされる。その役割は地域だけでなく、各家庭の取り組みにおいても担うことができる。家庭での用途としては、トイレ用、庭木への散水、洗車用、そして夏場は打ち水用、と多様。降水量の多い・少ないは別にして、日常的な節水という観点からも雨水の貯水と利用は進めたいものである。(降り始めの雨は酸性度が高いとされているので、その初期雨水をカットする仕組みを伴わせれば万全)
(参考URL)
・雨水資料館/雨水市民の会
http://www.skywater.jp/rw_m.html
・墨田区 雨水利用サイト
http://www.city.sumida.lg.jp/sumida_info/kankyou_hozen/amamizu/
・雨水利用データベース
http://rainwater.be-us.net/
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校舎に降る雨を集めるタンク

取水装置いろいろ

“天水尊”の設置例
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