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生活環境 中国産食品等報道ウォッチング

日本全土 中国産の食品等の安全性をめぐり、日本においてもマスコミ報道が盛んになっている。

 中国産製品、特に一部食品の品質や安全性に、世界各国は不安と疑念を募らせている。規制措置をとる国も出始めており、俄かに国際問題化してきた。世界保健機関(WHO)が来月に予定していた国際会議でも、この件が主要議題になることは明らかで、中国政府の対応を含め、国際的な注目はしばらく続きそうである。

 近隣国である日本も例外ではない。特に今年に入ってから、関連したマスコミ報道も増えている。ただし、有害物質が検出されることは憂慮すべきではあるが、実際にどこまで健康被害に直結するのかがハッキリしない事例については、消費者としても冷静に受け止める必要がありそうだ。(中国国内での受け止め方はまた異なるものと思われる。)

 中国産食品等に関する事故例のうち、日本に輸入されたものを巡る一部の報道につき、参考情報として、抜粋紹介する。

・中国製品の安全性 作り手の自覚を求める(中国新聞 社説)07/05/26

 輸入した土鍋から鉛が溶け出したり、浴槽用電気湯沸かし器から出火するおそれがあったりするトラブルがあった。輸入野菜に基準値を超えた残留農薬があった例も、これまで数多く報告されている。

・農薬残留の中国産ショウガ、愛知県が表示内容など公表(朝日新聞)07/07/11

 厚生労働省名古屋検疫所が、基準値を超えて殺虫剤が残留する中国産ショウガ約25トンの輸入を認め、うち5トンが愛知県内に流通した問題で、同県は11日、商品の表示内容などを公表し、流通業者やスーパー、消費者に回収への協力を呼びかけた。

・中国政府、ウナギなど日本向け食品11社を禁輸(産経新聞)07/07/12

 日本向け食品にはウナギのかば焼きのほか、煮ホタテのくし焼き、カニの冷凍食品、水煮キノコ、乾燥ナシなどが含まれている。かば焼きからは発がん性が指摘されるマラカイトグリーン、水煮キノコと乾燥ナシからは二酸化硫黄の残留物が、イカの串焼きからは大腸菌が検出されたとしている。

・中国の危険食品 海外依存の危うさ映す(岩手日報 論説)07/07/14

 中国が今回輸出を禁じた問題企業のうち日本に輸出していたのは11社、商品はウナギかば焼きなどだ。いずれも日本側の検疫所で有害物質が確認され流入を阻止できたが、それでも中国産ウナギの販売量が激減するなど影響が出始めた。

・土鍋から有害物質! 一方、「有害」歯磨きはついに全面禁止!(All About Japan)07/07/16

 今年1月、札幌市の男性が中国製土鍋で鶏肉を煮ていたところ、鍋の縁に銀色の付着物を発見! 販売業者ニトリと北海道立消費生活センターが調べたところ、有害物質である鉛とカドミウムが検出され、同社と輸入業者ホリシン(新潟県)は2万2,000個を自主回収へ。

・中国産食品 安全対策を徹底せよ(高知新聞)07/07/29

 安全基準を満たさない食品を輸出していたとして、中国当局が輸出禁止を命じた問題企業は計52社に上る。日本向けは15社で、抗菌剤が基準値を超えたウナギのかば焼きやサバ、二酸化硫黄がオーバーしたナメコの水煮や乾燥ナシなどだ。

・サバの切り身からも抗菌剤 厚労省が検査命令(毎日新聞)07/07/30

 厚生労働省は30日、中国産ウナギから検出された抗菌剤「マラカイトグリーン」が、同国から輸入された冷凍切り身サバからも検出されたとして、食品衛生法に基づく検査命令を出した。当面は、中国産のサバ加工品すべてに輸入時のサンプル検査が義務付けられる。

 中国産野菜の残留農薬問題が発覚したのは2002年のこと。この時点で、同国からの輸入品全般に対する水際での厳しいチェックがとられていれば、ここまで事態が深刻化することもなかったものと考えらる。ただし、水際でのチェックには自ずと限界がある。一次産品については、原産地をはじめ、ある程度の流通経路は特定できるはずだが、複数原料から成る加工食品などは、原産地を遡るのも困難な上、その加工過程で使用される添加物等も把握しづらくなってくる。産地や過程をたどって対策を講じるのにもやはり限界が出てくるのである。どこで採取してもどこで加工しても万全、となるのが究極的には望ましい訳だが、現実的には難しい。

 こうした事態は中国に限ったことではなく、どの輸入品、逆に輸出品に関しても当てはまる。日本国内においても、食品等の不正や捏造は後を絶たない。非難の矛先は、自国にも向けなければいけない、と言える。今日の流通・消費の構造を前提とするならば、(1)常に何らかのリスクを伴うのは必至であることをまず自覚する、(2)悪貨が良貨を駆逐するのを促すのではなく、その逆の方向性を日頃の消費行動において意識する、この二つが重要と思われる。消費者一人ひとりの賢明さ堅実さと、人にも環境にも配慮したすぐれた食品・製品が普及する度合いとは、相関関係にある。


(参考URL)
 http://allabout.co.jp/career/jijiabc/closeup/CU20070716A/index3.htm
 http://www.worldwatch-japan.org/CHINAWATCH/chinawatch2007-2.html


(イメージ画像)




記事執筆、翻訳
日付 2007-08-24
筆者 東アジア環境情報発伝所編集委員会
媒体 寄稿
団体名 東アジア環境情報発伝所
(East Asia Environmental Information Express Messenger)
URL http://www.eden-j.org/
翻訳者

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