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古紙に続き、印刷インキ、さらには再生プラスチックでも基準や配合率の偽装が2月から3月にかけて発覚した。
古紙パルプ配合率の偽装は予想通り、業界挙げての一大事に発展し、そこへ折りからの原油高騰が重なり、製紙業界は苦境に立たされている。日本製紙連合会 は2月1日に「古紙と環境検証委員会」を設置し、問題解析と再発防止に当たる姿勢を早々に打ち出したが、今後の「再生策」についての具体的な言及は今のところ見当たらない。各社ホームページ等を参照すれば済む話かも知れないが、少なくとも「この古紙製品については、偽装(乖離)なし」といったリストぐらいは出してほしい。
紙の波紋が収まらないうちに、印刷インキ、さらには再生プラスチックにも基準や配合率に適合しないケースが2月から3月にかけて発覚した。再生プラスチックは、強度が劣る、色が黒ずむ、臭い、といった三大ネックがあるとされるも、容器包装リサイクルによって回収される廃プラとは別に、産業廃棄物から生成されるルートもあり、それらは単一樹脂かつ高品質なため、再生プラスチック普及の原動力になってきた。紙に比べると、再生リスクが低いと見ることもできるが、問題が発覚した企業の弁明では、「リサイクルのしやすい再生材料が手に入らなかった」「再生樹脂の品質を維持するため」と発表されており、再生材料を取り扱う難しさが改めて浮き彫りになったと言える。
経済産業省と環境省が調査を求めた23団体のうち、日本プラスチック工業連盟などの業界団体が回答に応じた。偽装が判明したのは、材料メーカーでは三井化学ファブロ(事務用ファイルに使われるプラスチック製シート製造)など3社、製品(文具・事務用品)メーカーでは、ぺんてる、三菱鉛筆、ニチバン、サクラクレパス、コクヨ(三井化学ファブロ社に対応)など9社に上る。(3/28付 経済産業省の発表では、製品メーカーの合計は24社にまで増えた。)
ぺんてるは修正テープの部品(2005年7月以降、再生樹脂の配合率ゼロ)、三菱鉛筆も同じく修正テープ、テープのりなどの本体プラスチックに表示不適合があった(同社では現在、生産を中止)。ニチバンに至っては、主力製品のテープカッターである。今のところ、これ以上の発覚は出ていないようではあるが、調査が進むに従い、新たに出てくる可能性もある。
文具メーカーは、もともと製品の差別化が難しい中で過酷な競争にさらされているという現実がある。環境対応が進み、その中での差別化が難しくなると、ユニバーサルデザインや健康配慮などに進展した。それが終わると、また新たな付加価値競争へと突き進むこととなる。
競争の歪みが偽装をもたらすのは、既知の事実だろう。食品や建築物でも一つ不正や粉飾が見つかると連鎖反応のように続けて出てくるが、今回の一連の環境偽装もこれとよく似ている。企業の社会的責任に直結する環境分野でこうした事件が露わになるということは、裏を返せば、どの業種どの製品でも実は同じような偽りが潜んでいて、単に見つかるかそうでないかの違いだけなのではないか、ということを示しているように思える。
くれぐれも、偽装品の安易な処分(焼却または再再生)ということがないよう、また、きちんとした再生品の確保を急ぐあまり、今あるものをさっさと消費、といったことがないよう、気を付けたいものである。
参考URL)
・環境偽装問題に係るエコマーク事務局の対応状況について(2)(2008/3/4)
http://www.ecomark.jp/pdf/info08-0304kankyo_gisou-taiou.pdf
・三井化学ファブロ株式会社による再生プラスチック配合率の乖離及び再生材
料等を使用した製品に関する実態調査について(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/20080208007/20080208007.html
・再生材料等を使用した製品に関する実態調査の結果について(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/20080328013/20080328013.html
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対応状況が次々と更新される「エコマーク事務局」ホームページ(抜粋)

特に声明等の発表が掲載されていない「日本プラスチック工業連盟」ホームページ(抜粋)
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