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地球にやさしい自転車をもっと活用するために
環境に優しい乗り物である自転車。道路公害で悩まされている大阪・西淀川(にしよどがわ)地域で環境再生活動をしているあおぞら財団としては、低速交通の代表である自転車を活用したまちづくりを行いたいと願っている。
日本は世界第3位の自転車大国である。国民の1.5人に1台、六割強の世帯が2台以上の自転車を保有している。しかし、日本の自転車政策は欧米よりも遅れを取り、未整備な点が多い。自転車は車道を走る乗り物であるが、自転車専用の走行空間がないために、歩道を走らざるを得ず、高齢者や障害者などから危険な乗り物として苦情が寄せられている。また、駐輪場の整備も課題で、駅前や商店街の不法駐輪により歩行者の通行の妨げになっている。
このように、駅前の不法駐輪など交通マナーに悩まされることが多いため、自転車を活かしたまちづくりがしたいと願っても「不法駐輪が増えることは勘弁願いたい」とあまり反応がよろしくない。
いろいろな自転車問題はあるが、高校生のボランティアとあおぞら財団が一緒に自転車マップを作成した。理由はいくつかある。
(1)自転車で走って楽しい道、危険な場所を知りたい、知らせたい。
(2)自転車マナーについて、知ってほしい、考えてみてほしい。
(3)西淀川区に通う高校生の皆さんに、まちのことをもっと知ってもらいたい。
自転車の活用促進のためにまずは現状と、自転車の楽しみ、そして街を知ろうということで取り組みを始めた。2006年の夏休みに3回ほどサイクリングして、気がついたことを地図に書き込むワークショップを行った。ここで、自転車の走りやすい道と走りにくい道を確認すると共に、飛び込みの工場見学などいろいろな人や場所と出会う楽しさを知った。
まちの情報を高校生の視点で、写真に「体にええで~六地蔵」といった面白コメントを書き込み、工場見学を「人生を学んだツアー」と命名するなど、面白おかしくまとめるのは非常に楽しく、笑いが絶えない作業であった。その後11月の西淀川高校文化祭に向けて、集めた情報をたたみ2畳分の巨大マップに仕立てて発表した。
2007年には、巨大マップはサイクリングしている最中に見ることができないため、地球環境基金を活用して手元版を作成することにした。その際、もっとマップに掲載する情報を増やそうと、地域の小学生や生活協同組合(大阪よどがわ市民生活協同組合)、西淀川警察に危険箇所のヒアリングを行った。11月の文化祭には、1年半の調査を詰め込んだA2版両面カラーの地図を発表した。マップ作りを通じて学んだ地域のよさや交通マナーのことなども詰め込んである。一見、自転車マップというより、「地域愛」あふれるマップとなったこともあり、地域の人にも好評となった。
新聞取材では作成に関わった高校生たちが「高校生活の良い思い出となった。車の排気ガスは地球温暖化の原因にもなっている。この地図で自転車に乗る人が増えればうれしい」(産経新聞2007年12月3日 大阪市内版)と語っており、高校生なりに気づき学んでくれたことを知り感慨が深かった。また、マップとして形になったことから、現実のまちづくりにアプローチする一歩となった。ちなみに、この取り組みは、まちづくりの担い手を育成するESD(持続可能な開発のための教育)の環境省平成19年度モデル事業の一つになっている。
何よりも楽しく作成したことが、このマップが持つパワーの源だろう。各地で市民による自転車マップ作りが広がることを願っている。
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危険箇所となごみスポットを掲載

高校生が書いた地域紹介、自転車マップ完成までの道のり、自転車クイズ、高校生に守って欲しい交通ルールなど読んで楽しい情報がいっぱい

マップ作成メンバー
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