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G8環境大臣会合に市民の声は届いたか
7月7日から始まる北海道洞爺湖サミットに向けて、日本各地でG8の各大臣会合が開かれている。今回のG8サミットは環境問題、とりわけ気候変動問題に焦点があたっていることもあり、5月24日から26日にかけて兵庫県神戸市で開催されたG8環境大臣会合に注目が集まった。
G8環境大臣会合での主要なテーマは、気候変動、生物多様性、3Rの3つ。それぞれのテーマで活動しているNGOや市民の声を、G8環境大臣会合に反映させようとNGO・NPO国際シンポジウム「ひょうごから洞爺湖へ持続可能な未来を目指して!―地球市民社会からのメッセージ」(主催:「NGO・NPO国際シンポジウム・交流の広場」実行委員会)が5月23日に神戸国際会議場にて開催された。
冒頭、2008年G8サミットNGOフォーラム副代表の鮎川ゆりかさんが、「G8環境大臣会合に何を期待するか?」と題するキーノートスピーチを行い、2008年という年の重要性を指摘。G8サミット最大の課題である気候変動問題について、日本政府は、①日本として、地球の平均気温上昇を工業化前に比べ、2℃未満に抑えるビジョン(10-15年以内のピークアウト、2050年の日本の目標)を出し、それに基づく、2020年中期総量削減目標を示す、②それに向けた実現可能な政策手法を示す、③2013年以降の国際的取り決めに、新興途上国が持続可能な発展の文脈での参加を促すための、十分な技術・資金援助の約束、の3点を示し、G8での合意を導くべきと語った。
その後、海外ゲストを交えた、気候変動、生物多様性、3Rの3つのセッションで議論が交わされ、いずれのテーマについても、議長国であるだけでなく、重要な責任を有する立場にたっている日本政府の強力なリーダーシップを求める声が相次いだ。
シンポジウムの最後には、G8各国の首脳への具体的な行動を起こすことを強く求める「NGO・NPO国際シンポジウム」環境NGO兵庫宣言が採択され、環境大臣会合において発表された。
G8環境大臣会合でまとめられた議長総括で、2050年に温室効果ガスを半減することを真剣に検討するとした2007年のハイリゲンダム・サミットの合意より踏み込み、「北海道洞爺湖サミットで……長期目標の共有ビジョンに合意する強い政治的意志が示された」と明記された。また、「神戸・生物多様性のための行動の呼びかけ」と「神戸3R行動計画」の2つの文書もG8各国の間で合意された。
私も「NGO・NPO国際シンポジウム」では、3Rイニシアチブのセッションに参加し、日中韓の環境NGOによるE-waste問題による取り組みについて発表をした。議長総括で「開発途上国では電子電気廃棄物などの使用済み製品の不適正な処理及び船舶の不適正な解体によって深刻な環境・健康影響が生じていることへの配慮が示された。」という文言が入ったことは評価できるものの、続く文章で「一方、それらのものには潜在的に資源価値があることも認められた。3Rイニシアティブとバーゼル条約の更なる連携が、開発途上国の適正な廃棄物管理の能力構築を促し、適正な国際資源循環を推進することへの期待が示された」と続く。
今後、それぞれのテーマで活動するNGOは、こうしたG8での合意が、G8各国以外の国々の市民を考慮したものであるかどうかを丹念にレビューし、7月のG8サミット本番に向けてさらなる声をあげていくことが求められるだろう。
(参考URL)
・G8環境大臣会合 議長総括(英文)(環境省)
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=11484&hou_id=9764
・神戸・生物多様性のための行動の呼びかけ(英文)(環境省)
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=11486&hou_id=9764
・神戸3R行動計画(英文)(環境省)
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=11493&hou_id=9764
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NGO・NPO国際シンポジウムの様子(提供:グッドニュースジャパン)
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