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通い容器を韓国・中国・台湾・日本で比較する
飲食物の入れ物、特に一時的に使われるものの使用頻度が高い容器やカップについては、その都度使い捨てにするよりは、洗って何度でも使い回せる容器を使った方が環境負荷も減らせるし、飲み応え・食べ応えも違ってくるだろう。通い箱というのは耳にしても、「通い容器」となるとあまりなじみがないかも知れない。だが、そんな使い回しの利く容器を「通い容器」と称し、新たに利用される場面も出てきているようだ。
通い容器の状況について、あくまで一例ではあるが、韓国・中国・台湾・日本の東アジア3国1地域で比較してみることにした。共通点もあれば、そうでない点もあり、興味深い。東アジアではマイカップを持っていれば便利、というのは言えそうである。(ただし、カフェで割引を受けるには、その店オリジナルのカップを持参する必要がある点は要注意。)
【韓国】
韓国の場合、レジ袋有料化の普及は全体的によく進められているが、通い容器については、カフェをメインにタンブラー使用のお客様に割引サービスという形で行われているのが一般的。スターバックスなど外国資本の他、韓国発祥のカフェでも10%や最大2000ウォン(約240円)の割引などを行っている。ただ、割引の宣伝をホームページ(公式ブログ)などで知らせているのは、ダイニングフォレストカフェだけで、多くは景気対策の一つとして、定価より安く飲めるという形での情報発信にとどまっている。
◎カフェ
・ダイニングフォレストカフェ(Dining forest)
コーヒー、飲み物、ハンバーグ、サラダなどのテイクアウト用メニューについて、タンブラーなどを使用の場合は2000ウォンの割引サービスを提供
出典:カフェの公式ブログ
http://blog.naver.com/d_forest?Redirect=Log&logNo=90040034591
・ホリーズカフェ(Hollys Coffee)
タンブラー使用の場合、10%割引サービス
出典:ポータルサイトWisia
http://www.wisia.com/item/150299
・ザ カフェ ビーン(The Coffee Bean)
アメリカのカフェチェーン店。タンブラー使用の場合300ウォン割引。
・スターバックス
タンブラー使用の場合300ウォン割引
出典:インターネット 韓国経済
http://www.hankyung.com/news/app/newsview.php?aid=2009031850681
【中国】
カフェとしては、現在はスターバックスだけが2元(約30円)の割引を実施している。中国全土で共通する通い容器としてはこの程度だが、それ以外の業態では、地方のあちこちで面白そうな情報が見つかった。例えば大型スーパーではエコバッグ等持参のお客様向けに「スピーディレジルート」を設け、すばやく会計ができるようにしていたり、武漢市のある高校は自主的に学校内では全ての使い捨て容器禁止というキャンペーンを実施し、資源の節約などを図っていることなどが報じられている。
◎カフェ
・スターバックス
マイカップ使用の場合、2元(約30円)割引
出典:ポータルサイト 新浪
http://news.sina.com.cn/c/2009-03-12/221815299878s.shtml
◎商店
・華潤万家(大型スーパー)
エコバッグを持ったお客には、割引特典などを実施
出典:商業・企業情報サイト 生意社
http://finance.qq.com/a/20080522/001420.htm
・カルフール(大型スーパー)
通い容器またはエコバッグを持ったお客には、スピーディレジサービスを提供
出典:ポータルサイト 新浪
http://www.douban.com/group/topic/2463624/
◎学校
・高校食堂
食堂に弁当箱など通い容器を持って来た場合、0.2元~0.4元の使い捨てトレー代がかからずに済む
・高校ウォーターサーバ
安全飲用水の確保のためウォーターサーバが設置されている。学生はマイカップを持ってこの水を購入するのが決まり。
出典:http://www.foodqs.com/trade/tradepage/trade_view_1440173.html
・禁止令
武漢市のある高校は、資源節約のため、全校で使い捨てカップの使用を禁止した。学生・先生ともマイカップを持ち、会議や打ち合わせなどの時も全員がマイカップを持つことになった。
出典:中国青年オンライン
http://news.cyol.com/content/2008-04/28/content_2161214.htm
【台湾】
台湾の場合は、通い容器に関するキャンペーンはカフェがメイン。例えば、本土のカフェの85度やCITY CAFEなどはマイカップを持ってきてもいいと謳っている。(ただし、割引などの特典はないようなので、実効性は不明。) 逆に興味深いのは、マクドナルドでも通い容器が通用するという点である。
出典:台湾自由時報ネット版
http://www.libertytimes.com.tw/2008/new/may/22/today-life2.htm
【日本】
昔ながらの出前配達(麺類、丼物、中華など)は通い容器なしには成立しない。アルコール類を扱う商店では、ビール瓶はもちろん、一升瓶からジュース類のビンまで、あらゆる規格のビンを集めてメーカーに返すのが通例。豆腐を売って歩くスタイルも復活し、住宅街を中心に見られるようになったが、そこでは自宅の鍋などを持って行けばそこに入れてもらえる。醤油や味噌などの量り売りでは、目方さえ合っていればどんな容器でも代用は可能。使い捨て容器でなくてもやりとりできるものについては、通い容器が立派に機能していると言っていいだろう。
コンサートやスポーツイベントなど、一度に大量の容器が使われる場所では、リユース食器やリユースカップも広まりつつある。洗浄・乾燥させる手間や人件費が課題に挙がるが、コストダウンに向けた努力は続いている。(参考:http://www.reuse-network.jp/)
その店オリジナルのカップを一度買えば、次に利用する時は割引になるのは日本でも同じ。東アジア環境情報発伝所の事務局周辺、つまり半蔵門・麹町界隈でも、スターバックス、タリーズ、エクセルシオールの3店で通い容器(タンブラーやカップ)を扱っている。
*参考:以下のような取り組みもある。
http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J04082501J
http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J06072802J
http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J08032101J
自動販売機では、富山大学(http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J05030202J)のような例があり、その後もマイカップ対応自販機は機能強化が図られつつ増えているようである。
弁当容器については、容器代を上乗せする店はあるが、その買った容器を再使用することはできないため、通い容器にならない。(容器代は通常、弁当の価格に含まれているので、客はあまり意識することはない。) 仕出し弁当では、専用の容器で提供する業者もあるが、食べ終わった後で容器が回収されてしまうため、食べ残しが出た際、持ち帰れなくなるのが逆にネックになる。弁当類の容器は基本的に一方通行というのが宿命のようだ。
弁当ではなく惣菜を売る業態もあるが、その中にマイ容器を扱っている店が一部(今年2月に試験的に実施)にあり、通い容器の可能性を広げている。
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こうして見てみると、コーヒーや惣菜など、取り扱いが比較的単純で、そうしたスタイルを受け容れる購買層が多い品目については通い容器が成立する、という見方ができそうである。
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韓国・中国・台湾の参考画像

都内で撮影した通い容器の例

某餃子店での容器代の案内板
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