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2009年10月15日~17日、7回目となる日韓市民社会フォーラムが開催された。
「持続可能なまちづくりを通じた北東アジアの“緑色共同体”をメインテーマに、2009年10月15日~17日、全羅北道の鎮安郡と全州市で、日韓市民社会フォーラム2009が開催(主催:《日》日韓市民社会フォーラム実行委員会/《韓》韓日市民社会フォーラム組織委員会)された。
市場原理主義に基づいたグローバリゼーションが大きな見直しを迫られる今、北東アジアの共通課題を解決するためには、人と人、人と自然がしっかりと結びついた“持続可能な地域”をつくりあげることが強く求められている。
韓国の全羅北道に位置する鎮安郡は、“食と農”を中心にすえたむらづくりを進めており、韓国でも有数の地域を形成している。
だが、鎮安郡のむらづくりは、決して安易な道のりではなかった。1966年に10万人いた人口も過疎化が進み、2001年に完成した韓国第5位の大きさの竜潭ダムによって多くの地域が水没したことで、現在は約2万4000人にまで人口は激減した。
そこで“農村らしさの復元と強化”と“草の根が丈夫な地域社会づくり”をめざし、住民が中心となって行政と専門家の支援という三者の協力による村づくりが始まった。
住民の相互学習に基づいたグリーンビレッジという小規模集落景観づくり事業や、UIターン者の知恵と経験を活用する「集落監事制度」の導入など外部人材の積極的な誘致に取り組んだ。こうした取り組みで約800名の住民が都市から新たに鎮安郡にやってきている。
また、村全体をエコミュージアムとして、様々な伝統文化の再発見にも取り組んでいる。
今回のフォーラムでは、①村と公共事業、②村と帰農帰村、③村と有機農業の3つの分科会が設けられた。私の参加した第1分科会の会場となった竜譚面臥竜(ワリョン)集落は、ダム建設で1996年に集団移住して新たに造成した人口48人の集落だ。ダム建設反対運動のリーダーだった臥竜集落委員長の姜ジュヒョンさんによると、村は水没してしまったが、移住団地の造成で現代式住宅や能率的な道路網を確保できたほか、移住住民の結束力が高まったそうだ。まさにピンチをチャンスに転換した事例といえよう。
臥竜集落では、集落営農法人を設立して、各農家で生産した有機農産物を村で全量買取り、その農産物を加工した味噌類やごま油などの商品を開発。産直や常設売店の運営、ネット販売など多様な販売ルートを確立し、2009年現在の年間3億ウォンを売上げ、世帯あたり年間約600万ウォンの配当を出している。2011年には10億ウォンの売上げをめざしているという。
その後、全州市の全北大学へ移動して開催された日韓市民社会フォーラムの全体会で、市場や国家主導の東アジア共同体とは異なる、環境、平和、福祉を重視した市民による“東アジア緑色共同体”が提起された。鎮安郡は宮崎県綾町との交流を続けているそうだが、東アジア各地の持続可能な地域が、国境を越えて相互につながりあうことは、市民による東アジア共同体づくりに重要である。集落ごとに独自の取り組みが展開されている鎮安郡は、訪れた参加者に持続可能な地域の確かな手ごたえと市民による東アジア共同体の可能性を感じさせてくれた。
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分科会の様子

住民の相互学習の一例(2008年8月)

全体会の様子
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