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環境ニュース > 気候変動 (韓国 発)

気候変動 お母さん、私の体がおかしいの

韓国全土 「気候変動体験作品公募展」の授賞式を終えて

 環境管理公団ソウル事務所において、1月9日(水)、「気候変動体験作品公募展」の授賞式が開かれた。環境運動連合と環境管理公団か主催した今回の公募展には、10月29日から11月30日までの応募期間に全国から120点余りのエッセー、映像、絵画、写真などが寄せられた。審査の結果、一般及び大学生部門8名、小中高校生部門9名、計17名が入賞者に選ばれ、それぞれメダルと副賞の賞金が授与された。

〈最優秀賞受賞作文〉おばあちゃんのキムチの味と地球温暖化

文/ヨンイン初等学校 イ・ヨンフン

「私の家のキムチ作り」

 背が高く口の狭いかめたちは、白菜キムチ、チョンガクキムチ、私が一番好きなトンチミ(キムチの一種で、大根を香辛料の入った薄い塩水に漬けたもの)が入ってくるのを今か今かと待ちながら、口を大きく開けてあちこちに楽しげに転がっている。おばあちゃんとおかあさんがキムチ作りの準備をしている間、おじいちゃんは毎年欠かさず、キムチのかめを土に埋める前に、唐辛子の種と韓紙などを燃やして、キムチのかめを消毒する。そして土を掘り始めるとき、私もそばで手伝いながら疑問がわいた。

「おじいちゃん! キムチをキムチ冷蔵庫に入れて置いたらいいのに、どうして大変なのに、かめを土にうめるの?」と聞いてみた。「冬のこの時期のキムチは、なんといっても土の中に埋めるとおいしくなるんだよ」と教えてくれた。

 私は心の中で、キムチをおいしく食べるためなの?と首をかしげた。それならキムチはいつ頃食べるのがおいしいのか?図書館へ行ったとき、本を探して読んでみたり、インターネットで検索もしてみた。もっとも適した保管温度は0~5℃くらいで、0℃以下で保管すると、凍ってキムチの味が落ちるというのだ。それで私たちの先祖は、冬の時期でもキムチが凍らず、適切な温度で保管するために、キムチのかめを土に埋めて保管していたというのだ。土の中は温度の変化が激しくないので、冬の季節でも、キムチの鮮度を一定期間、維持することができるということに疑問は解けた。

 そして、大根、白菜などの主材料に塩辛、唐辛子、ネギ、ニンニク、ショウガ、カラシナなど、いろいろな材料を混ぜて漬けることで、乳酸菌の発酵で熟成され、ビタミンA、B、Cと無機質のカルシウム、カリウム、鉄などが多く含まれるそうだ。食後の、お湯一杯とキムチの汁1匙は、消化剤の役割をするという事実も分かった。おばあちゃんはキムチをきちんきちんとかめに漬け、手でぎゅうぎゅうと押して、ふたをしっかり閉めて、キムチ作りは無事に終わった。醤油、味噌、コチジャンと一列に並んでいるかめを満足げにながめて微笑むおばあちゃんだった。去年の冬休み、おばあちゃんの家に行ったときだった。キムチのかめからキムチを取り出したおばあちゃんが独り言を言っていた。

「ふう、今年はいつもと違ってキムチがおいしくないね」といいながら

「ついに私も年を取ったもんだ、おいしいキムチが漬けられなくなって…」と自分を責めていた。

「それはいえるな」とおじいちゃんも顔を見合わせ相づちをうっていた。その日ばかりは、おばあちゃんの顔がなぜかさみしそうだった。ところが学校で地球温暖化について勉強したとき、おばあちゃんのキムチが「なぜ?」おいしくなくなったのか答えが見つかった。世界的に気温が1℃以上上がったために、地中の温度も上がったせいで、かめに漬けたキムチがだんだんおいしくなくなってきたという事実が分かった。

 今後、韓国の年間平均気温が2060年頃には今より4℃、2090年には6℃以上上がるだろうということだ。地中に埋めたかめのキムチの味が落ちるだけでなく、地中に埋めることすらできない亜熱帯気候になるというのだ。気温が1℃上がるたびに、数十万人が、気候変動の影響を受け病気で亡くなり、多くの生物が滅亡するだろうという恐ろしい驚くべき話だ。今年もいつも通りにキムチのかめを地中に埋めたが、何日か前、冬なのに稲妻が走り、梅雨時の雨のようだった。暖かい冬は地球温暖化による異常気象だ。私は心の中で「今年、おばあちゃんの作ってくれたキムチの味はどうかしら?」と心配になった。気温が上がると空気中の水蒸気の量が増え、雨も降りやすくなるだろう。

 もしも韓国が亜熱帯気候になったら、雪も見ることができなくなり、スキー場やスケート場も姿を消すことになるだろう。すでに夏は長くなり冬は短くなっていて、海もまた風邪を引いたみたいに高い熱が続いているという。昔、冬の夜におじいちゃんとおばあちゃんが味わっていた、キムチのかめから取り出して食べたおいしいキムチの味を味わうことができなくなるようだ。そして冬に関することわざ「2月の風がキムチのかめをこわす」、「冬が寒いと豊作になる」、「大寒に凍え死ぬ人はいなくても、小寒で凍え死ぬ人はいる」など、おばあちゃんがいつもお話ししてくれる面白いことわざもだんだん消えて行くことだろう。異常気象のせいで、韓国の24節気も失われ、季節感はめちゃくちゃになるかもしれない。私はおばあちゃんのキムチのかめに温度計を置いて計り、毎年地中の温度がどれほど上がっているかを知り、気象の変化も生活の中で簡単に知ることはできないものかと考えた。私は、一日も早く、地球温暖化の原因である二酸化炭素や温室効果ガスを減らす努力を、韓国の皆がしなければならないと思う。

 空気を汚さない燃料の開発がうまくいけば、おいしいかめに漬けたキムチを何百年後も、いや何千年後の子孫たちにも、この味を伝えられたらいいなあと思うけど、ちょっと心配。

〈参考資料〉
 http://kfem.or.kr/kbbs/bbs/board.php?bo_table=hissue&wr_id=5512


奨励賞を受賞したカン・ヨンジンさん(スンチョン市)/題名:忘れられない記憶!!




記事執筆、翻訳
日付 2008-01-15
筆者 チョ・ソンフム (Cho, Sungheum)
媒体 寄稿
団体名 環境運動連合
(KFEM)
URL http://kfem.or.kr/
翻訳者 斉藤寿美子

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