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環境汚染 “洛東江フェノール事故”はいつまで繰り返されるのか!

韓国全土 洛東江へのフェノール流入事故、上水道取水源管理の不備が明るみに

 3月1日の祝日、深刻な黄砂が発生し始めたというニュースに続いて、「洛東江またもフェノール流入」という衝撃的なニュースが伝えられた。

 事故の内容は、3月1日午前のコーロン油化金泉工場での火災から始まった。この火災で2名が死亡、14名が重軽傷を負う人命被害につながった。この工場はフェノール樹脂を製造しており、工場外にあったフェノール残滓が消火作業による放出水とともに洛東江へ流入したものと推定される。
事故後、2日午前5時50分頃、洛東江のスンソン大橋地点でフェノール0.01ppmが検出され(飲料水としての基準値は0.005ppm)、10時20分頃には、亀尾取水場の取水口で0.005ppmが検出された。その後亀尾取水場は12時30分頃に上水道供給を全面中断した。そして午後3時35分には取水が再開された。

 91年のフェノール事故を経験した大邱をはじめとした洛東江流域に住む人々の不安は、簡単におさまらないだろう。

 このフェノール事故によって韓国における環境問題の深刻性について強く認識させられた。なにより、飲み水に使用している洛東江での環境事故は、私たちの命に直接関わる問題だ。今回の事故も次々と明るみになる不備により、あわや大事故につながるところだった。火災のあった工場と洛東江の支流である甘川とは、わずか2kmしか離れていない。人が走っても10分程度にしかならない距離だ。そのような工場がすぐ近隣にあるということは、いつでも事故の危険性にさらされているということだ。

 しかし、事故の対策は不完全だった。事故後フェノールが川に流入し始めてから3時間後にやっと土手を積み始めた。火災直後に洛東江支流から本流へと流入されるであろうフェノールを遮断する作業がなにより優先されるべきだった。

 韓国のフェノール基準値は0.005ppmだが、他の先進国に比べ格段に高い。日本、イギリス、フランス、ドイツの基準値は0.0005ppmである。韓国は先進国入りのためいつもさまざまな基準や条件を取り入れているが、環境関連となると躊躇している。昨年、全国からボランティアが集まった泰安の油流出事故の場合も、他国では使用していない単一船体(普通は二重船体)構造のオイルタンカーであったため大事故につながった。

 洛東江は大邱だけでなく、下流地域の住民たちにも主要な飲料水を供給している。まさに生命の源といえるだろう。91年のフェノール事故、2004年の1.4-ジオキサンに続き2006年にはパークロレートが検出されるなど、洛東江を中心に大なり小なりさまざまな事故が続いてきた。すべて、対応の遅れや市民への情報不足によって被害が拡大した事故だ。

 今回の事故後も、大邱広域市、大邱地方環境庁、大邱市上水道事業本部どのホームページにおいてもこの事故についての詳細な内容や現在の状況を知らせていない。

 行政当局では、住民の不安をあおらないためと言っているが、むしろこのようなときにこそ積極的に事故について、また今後の対策までを知らせれば、水道水や行政当局に対する住民の不信を和らげることができるのではないか。

 大邱市上水道事業本部によると、川の水の流速によって多少の違いはあるものの、おそらく3月4日未明に大邱に至ったと推定される。大邱市は、大邱流入浄水場においてフェノールが微量であっても検出された場合、直ちに取水を中断し、その事実を住民に知らせなければならない。また、毎時間行う水質検査の結果を、関連機関のホームページを通じて速やかに知らせなければならない。

 さらに、上水道取水源周辺の工場稼動に対する規制強化、有害化学物質についての基準値強化、事故後のすばやい対処能力の強化、がなされなければならない。それが、常に環境事故と隣り合わせの洛東江およびその洛東江の水を飲んで生活する多くの住民を守る道となるのだ。







記事執筆、翻訳
日付 2008-03-03
筆者 大邱環境連合 (KFEM DAEGU)
媒体 寄稿
団体名 大邱環境連合
(KFEM DAEGU)
URL http://www.kfem.org
翻訳者 柳田佐和子

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