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私たちが健康で幸せに暮らしていくためには、ダイエットのようにがんばって減らさなければならないものがもう一つある。それはCO2だ。
誰もがスマートな体型に憧れている。インターネットで「ダイエット」を検索すれば、痩せるためのありとあらゆる方法があふれ出てくる。本だけでも「誰でも10kg減量できる」「夕食ダイエット」「一週間に一日ダイエット」など数えきれないほど多い。ところで、これから私たちが健康で幸せに暮らしていくためには、ダイエットのようにがんばって減らさなければならないものがもう一つある。それは二酸化炭素(CO2)だ。
朝鮮半島は亜熱帯気候になりつつある。ソウルのマンションに景観樹として植えられたバナナの木には2年前から実がなりはじめた。この100年でわが国の平均気温は1.5度上昇している。地球の平均温度上昇値(0.74度)の2倍の高さだ。地球温暖化による気象災害や伝染病、水不足、食糧生産の減少が現実のものとなっている。
原因はどれも〈日常生活〉にある。車に乗り、冷暖房エネルギーを使い、物を生産・消費する、その過程で発生した二酸化炭素が、気候災害を引き起こしている。そのため、エネルギーを使い続ける限り、私たちの誰もが気候変動への責任から逃れることはできないのだ。二酸化炭素を減らすためには、どうしたらいいのか?「CO2ダイエット」にのりだした〈ミドリ〉の家の話を聞いてみよう。
ミドリは昨年、祖父が暮らす済州島を襲った「スーパー台風」をきっかけに、自分たちの家から気候変動の原因になる二酸化炭素を減らすことにした。まず家族全員で電気代の請求書を調べてみた。家族四人で先月使った電気の量は300kwh、料金は4万ウォン近かった。韓国の家庭の35.4%が月平均4万ウォン以上の電気代を払っているという。体重の減量にも目標があるように、ミドリの家では「CO2ダイエット」を目標に、電気の使用量を10%減らすことに決めた。
まずは家で使う電気製品のリストを作った。一つ一つ書き出してみると、これほど多かったのかと思う。問題は大型テレビと冷蔵庫だった。大型家電を購入するうちに、いくらエネルギー効率が高くても、電気使用量は増えてしまっている。かといって電気製品を捨てるというのも無理で、エネルギーを節約するしかない。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、扇風機が消費する電力を10%減らせば毎月2,151億ウォンが節約され、二酸化炭素は82万8,800トン以上削減できる。電力使用量の10%を減らすためには、待機電力さえきちんと遮断できればいい。家電製品を使用しなくても、コンセントを通して電気は消耗され続ける。韓国の家庭で浪費される待機電力は全体の11%にもなっている。ミドリの家では、その都度コンセントを抜くよりもマルチタップを買うことにした。マルチタップも連結部位ごとにスイッチ切替装置がついた節電タイプを選んだ。
冷蔵庫のドアをむだに開閉する癖や、テレビのチャンネルをひんぱんに替えるのも減らすようにした。消費電力80Wの20インチカラーテレビの視聴時間を一日1時間だけ減らしても、年間で13kgの二酸化炭素を削減することができる。当初から、照明のスイッチに「電気を消す」、玄関に「待機電力ゼロ‐コンセントを抜き、マルチタップスイッチを切ってから出かける」、冷蔵庫には「どうしても必要なときだけ開ける」とメモに書いて貼った。こうしないと「CO2ダイエット」への意志が日に日にしぼんでしまうためだ。今後、電化製品を買うときは、必ずしもそれが必要なのかを点検し、効率的に優れた製品でなければ購入しないことにした。
電気コーヒーポットの消費電力は2,200Wでノートパソコン60Wの数十倍にもなる。このように、電気炊飯器、電気ストーブ、ドライヤーなど、電気を熱に変える製品の使用を減らすことも「CO2ダイエット」のポイントだ。電熱器具は電力消耗量が多い。ミドリの家では炊飯器の代わりに圧力釜を使うことにした。ガスで直接加熱するのはエネルギー効率に優れ、環境にもやさしい。調理時間も、圧力釜は一般の炊飯器より3分の1ほどに短縮できる。
「CO2ダイエット」初日、ミドリは朝起きると、ぬるま湯で顔を洗い、歯磨きにはコップを使った。水が家の水道の蛇口にたどりつくまでには多くのエネルギーが消耗されるため、水の使用を控えれば、二酸化炭素の発生量も減らせるのだ。
朝食にはナズナの味噌汁を飲んだ。地域で生産された旬の食物を食べれば、身体にもよく二酸化炭素の発生量も抑えることができる。輸入食品は船やトラックで遠い距離を移動しながら多くの二酸化炭素を発生させる。真冬のイチゴなど、本来の季節でないものはビニールハウスで暖房燃料を使って生産されるため、エネルギーを多く消耗する。生ゴミを減らすことも基本だ。生ゴミが分解される過程で温室効果ガスであるメタンが発生するためだ。
ミドリの父さんは公共交通機関を利用することにした。春と秋には自転車で通勤しようか考え中だ。〈自転車通勤の人たち〉が語る「私のエンジンは心臓」という言葉が格好いいと思ったからだ。通勤途中のバスの中で耳にしたラジオのニュースによれば、ソウルを走る車両の83%は一人乗りのマイカーだという。
先月三月の1ヶ月間、ミドリの家は「CO2ダイエット」に熱心に取り組んだ。一家で取り組んだので電気代は10,000ウォンも減った。電気料金は累進税が適用され10%減らすと料金は15%程度減る。電気の二酸化炭素排出量(kg)は0.4364×使用量(kwh)だ。一家族でがんばって年間250kwh電気を減らせば、109kgの二酸化炭素が削減できることになる。エネルギーを節約すればお金も節約できる。地球も守り、経済も再生する。ミドリの家はこのお金を「太陽光発電事業」に投資したり、植林に使うことにした。積極的な「CO2ダイエット」法だ。
ミドリの家族は今から夏に備えた「CO2ダイエット」計画を立てている。エアコンの代わりに扇風機で夏を過ごそうと決めた。エアコン1台は扇風機30台分の電力を消耗する。窓とガラスを断熱のしっかりしたものに取り替えたり、カーテンやブラインドを利用して、冷暖房エネルギーを最大限減らせる方法も検討中だ。
韓国人は一人当たり年間平均9.3トンの二酸化炭素を排出している。世界平均4.22トンの2倍の量だ。ミドリの家は目標を世界平均に決めた。地球で皆が共に暮らすため、少なくとも他の国の人々より多く二酸化炭素を排出してはいけないという考えからだ。たったひとつの地球のため、ミドリの家は「CO2ダイエット」にさらに力を入れる計画だ。家族全員が省エネの〈達人〉にならなければならない。コンセントを抜いて、節約、また節約。これこそが一番簡単な「CO2ダイエット」の秘訣だ。
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ⓒソウル環境連合
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