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生態系 南漢江、いつまでもずっとそこに

韓国全土 “南漢江への善良な旅行”後記

 “南漢江への善良な旅行”という言葉からすぐ思い浮かぶのは、南漢江を眺めながら悠々と歩いて行ける道だろう。この言葉だけ見れば、歩きながら写真を撮ったり、山河を眺めながらおしゃべりを楽しむような旅行の一般的な情景が思い浮かぶだろう。トレッキングコースに続く橋を渡る頃までは、この南漢江旅行もそんな様子だった。

 だが、橋の下に見える雲がかかった南漢江と川辺に生い茂った草木は、南アメリカやアフリカのような行ったことのない国を想像させた。その広々とした大きな道を歩けるのだと思うと、期待で胸がいっぱいになった。いつも頭に思い描くだけでまだ一度も行ったことのない道を直接この目で確かめたい、誰の手も触れていないような完全な自然の中に自分も溶け込みたい、そんな思いを実現させてくれるのが南漢江の驪州(ヨジュ)道だ。

 しかし、本格的にトレッキングを始めた時に目の前に現れたのは、頭の高さまで育った草と好き勝手に散らばっている砂利だった。それは自然のままの姿ではあるが、自然のままであるがゆえに歩くのが大変な道でもあった。転ばないように足元ばかり見て歩くものだから、周りの素敵な景色もちゃんと見られなかったほどだ。でもあちこちに咲いている名も知らぬ野の花を見たり、少しひと息ついて滔々と流れる南漢江を見ていると、疲れもすぐに忘れられた。が、それも束の間、最近発見されたという山道は、今まで歩いてきた道が何でもなく感じられるほど険しかった。南漢江を見に来たのやら、自己鍛錬に来たのやら区別がつかないほどだった。おかげで橋の下でマッコリを一杯ひっかけてきた参加者たちは這いつくばるように、そうでない人たちも岩や木などに手をついて山道を進まなければならなかった。

 下りは登る時よりさらに険しく、平地に着いた時にはすっかり疲れ切っていた。しかし生い茂る木の間から見た南漢江は美しく、少しの休憩でもいつもより体が楽になったように感じられて、これまで歩いてきた道を思い浮かべる余裕を与えてくれた。神勒寺で読経の声を聞きながら、セヨン住職においしい夕食でもてなしていただいた後、江月軒で旅行の感想を語り合った。その時どこからか吹いてきた風とどこからか聞こえてきた舟歌は、山歩きの疲れを洗い流してくれた。一瞬、またいつか南漢江を訪れた時に今と変わらぬ姿をしているだろうか、今日のような険しい道の上で手を差しのべ、後ろを見守ってくれる人たちがいるだろうかという思いが交差した。こんなに美しい川を見られるのが今日で最後だとしたら、この旅行はなんて残忍なんだろう。

 この旅行は、こんな風にどこかにそっと存在する美しいものの大切さや愛情を気づかせてくれた旅行だった。だから実にありがたく、そしてまた善良な旅行だった。







記事執筆、翻訳
日付 2009-07-30
筆者 韓国環境運動連合 (KFEM)
媒体 寄稿
団体名 韓国環境運動連合
(KFEM)
URL http://kfem.or.kr/
翻訳者 朴 裕美

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