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“四大河川”で壊れる生息地
国連は今年を‘国際生物多様性年’に定めた。全地球的に生息地の破壊、乱獲、公害などによる生物多様性破壊が危険水位に到達したと見たためであろう。
現在、地球上には1,250万種の生物が生きていると推定される。その中で、人間が発見し、名前を付けたものは13%程度の170万種だけだという。このままいけば、この先10年間に生物種全体の1/3が絶滅すると見られるという。
状況が最も深刻な場所は熱帯雨林地帯だ。地球の表面積の6%を占める熱帯雨林に、生物種全体の半分以上が生息しているが、一日に40~140種ずつ絶滅しているとは、問題の深刻性が実感される。これらの生物を絶滅させる最も深刻な脅威は、生息地の破壊だ。
このような、生物多様性の危機がテレビのドキュメンタリーで見る熱帯雨林だけのものではないということをどのくらいの多くの人々が知っているだろうか? まさに私たちのすぐそば、数ヶ月後G-20首脳会議が開かれる韓国で、今恐ろしい速度で数多くの生物の生息地が破壊されているという事実を。 それも、自然環境保全法により‘生物多様性と生物資源の保全対策を樹立施行しなければならない’義務を負った政府によって。
‘四大河川事業’がまさにそれだ。韓国はそうでなくてもすでに生物資源の最貧国に属している。東国大バイオ環境科学科のオ・チュンヒョン教授によれば、国土1万平方kmあたり231種が世界平均であるが、韓国の国土には95種が生息しているだけだという。調査対象155カ国の中で131番目だ。
■10年以内に1/3絶滅危機
一体、その多様な生物が人間とどんな関係があって、国連まで関与して、それを保全しなければならないと声をあげているのだろうか? 生物多様性(Biodiversity)という概念を初めて使った、ハーバード大学生物学科のエドワード・ウィルソン教授は“生物多様性の破壊が人類の未来に深刻な脅威を引き起こすだろう”と予言した。地球の生態系はとても精密に有機的に組まれており、微生物から高等動物に至るまで、自身の生を他の種に頼っているためだ。
ある種の絶滅は、それを食料にしている他の種に影響を及ぼし、連鎖的に生態系の均衡を崩すことになる。生物多様性は、とても重要な生態的な役割を果たしており、土壌を肥沃にし、大気と水質を浄化するだけでなく、気温、風向き、風速、降水など、気候を安定させるなど、見えないところですごいことをしているのだ。
それでは、四大河川事業が生物多様性にどんな影響を及ぼすのか見てみよう。自然の川は地形によって、あちこちに曲げられ、時には早く、時にはゆっくり流れる。水が深いところがあるかと思えば、低い所もあり、水温も差がある。自然に早瀬と沼、砂浜と湿地ができる。
この様々な条件に適応した多様な生物種がそこで生息していく。ところが、川を一定の深さに浚渫し、曲がった川をまっすぐにして、川岸の砂浜を自転車用道路と公園施設に開発すればどうなるだろうか? また、堰で止められ、淀んだ水が腐るのはどうするだろうか?
自然保全団体の‘鳥と生命の場所’は‘四大河川事業が水鳥に及ぼす影響’を分析した報告書で“全面取り消しや工事規模の適切な縮小がなされない場合、四大河川事業は約50種に達する鳥類種に否定的な影響を及ぼし、水深が低い河川、氾濫原である湿地、河口に生息して変化に敏感な水鳥種の継続的な減少を招くだろう”と警告した。
■‘四大河川’で壊れる生息地
ドイツがライン川を自然河川に復元したのはそのためだった。ドイツは1817年から60年余りにかけ、曲がりくねったライン川をまっすぐな運河にした。しかし、自然だけが、川を完全に生かすことができるということを知り、1984年に復元事業を始めた。防いでいた堰を取り外し、本来の曲がった水路をよみがえらせ、川辺の広い土地も自然に戻した。
政府は今年、関係部署が網羅された‘生物多様性年 組織委員会’を構成して、記念式と展示会、学術シンポジウム、そして海外への広報も積極的に行う予定だという。しかし、私の考えでは、四大河川事業が生物と環境にどのような影響を及ぼすのか、今からでも、きちんと評価して、その結果にあった措置を取るならば、地球と朝鮮半島の生物多様性のための、最善の貢献になるようだ。
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四大河川事業で脅威を受けている生物種10種 ⓒ環境運動連合
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