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皆様こんにちは。熊本県の水俣市で、無農薬のお茶をつくっています松本里実と申します。現在、一番茶摘みの真っ最中で、毎日お茶の芽とにらめっこしながら、適期を逃さぬようにがんばっています。
私は学生時代に環境問題について勉強しており、水俣病の教訓を生かし環境モデル都市として取り組みをしている水俣を訪れました。そこで縁があったのでしょう(!)、ここ桜野園に嫁いできました。
当園では、14~15年前から無農薬・無化学肥料栽を始めました。当時、主人が「薬を撒いても病気や虫がいなくなるわけではないし、目や頭が痛くなる」と悩んでいたところ、静岡で無農薬栽培に取り組んでいる方の事を知り、すぐに会いに行きました。そして、畑を見て「これなら自分でもできる」と、無農薬なんて考えたこともなかった両親や周囲を説得しながら取り組んできました。
水俣は、海・山・川がある町です。水俣川という川の源流から河口までを含み、自分達が飲む水・使う水がどこから来て、どこに行くのかが目に見えやすい町です。これは、逆にいえば自分達が水や土を汚せば、どうなるかが見えるということでもあります。私たちは、かつての水俣病のことを忘れずに、少しでも自然にあった暮らしをしていきたいと思っています。
もう一つ、私たちがいつも頭の片隅においていることがあります。「食べ物でなった病気は食べ物で治すしかない」。これは、私たちが慕っている杉本雄・栄子さんの言葉です。お二人は水俣病にかかり、特に栄子さんは10年間寝たきりの生活をしていました。大学病院の医師でさえ見放した病気を「食べ物で治す」と、自らこだわって無農薬の野菜をつくり、半農半漁の暮らしを続け、それらを食べて今、元気に過ごしています。私たちも、まず安心を大前提に、おいしくて飲んだ後に「ホッ」としていただけるお茶づくりをめざしています。
大学生の時は、自分がこのようにお茶づくりに関わるとは想像もしていませんでした。ですが、地について生きられる場所で、お茶の栽培から、作ったお茶を皆様に飲んでいただける、そしてお互いに顔の見える仕事ができることは、幸せだし、やりがいのあることだと感じています。皆さんも、ぜひ水俣に遊びに来てください。すてきな人たち、おいしい物がたくさんあります。お待ちしています。
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